日本原子力学会 シニアネットワーク連絡会

学生・教員・市民とシニアの対話会

トピック・連絡

(お知らせ)
2023年度対話会計画および報告について

2020年の新型コロナウィルスの発生以降、当初はWEBによるリモート主体、その後は対面対話と組み合わせたハイブリッド方式などにより対話会を進めてきました。2022年度は対面対話主体でリモートは従でした。

2023年度は5月にコロナ感染症の位置づけが変わり、ほとんどの学校では対面での対話会を希望するようになりました。とはいえ事前に実施するリモートよる基調講演の有効性にも捨てがたいものがあります。また、対話会を希望する新たな学校に対処するめにも、対話会をより効果的、効率的にするよう務めて参ります。

対話会報告

2020年度対話会報告

2020年度対話会実施報告

2020Mie-U

三重大学

(2020年10月22日:リモート対話)[若杉和彦]
教職を目指す学生8名が参加
コロナ禍中にある現在、再生可能エネルギーと原子力発電が日本のエネルギー問題や地球温暖化対策のためにどのように寄与するか、課題は何かについて講演を行い、教育学部学生達と対話会を開催した。学生達は対話の必要性を強く認識し、将来子供たちに教えるための心構えや感想を積極的に発言した。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Nagasaki-U

長崎大学

(2020年9月25日:リモート対話)[工藤和彦]
 
  • 長崎大学で2008年来5回目の対話会を開催。これまでは教育学部を、 今回は工学部研究科大学院生を対象に対話を実施。コロナ対策のため、 今回はリモート形式で開催。
  • 工学研究科電気電子工学コース山下敬彦教授による「環境・エネルギー・資源特論」の 受講生13名が対話に参加。シニアはオブザーバを含め16名が参加。
  • 基調講演はⅠ「日本のエネルギーを考えよう -エネルギー資源と地球環境問題の観点から-」、 Ⅱ「我が国と世界のエネルギー及び原子力の現況について」について実施。
  • 4グループに分かれリモート対話を実施。学生からの事前質問への回答、 リモートシステム操作リハーサル等、の周到な事前準備のもと対話に臨んだ。
 
基調講演Ⅰ(pdf)、  基調講演Ⅱ(pdf)報告書(pdf)

2020Miyagi-UE

宮城教育大学

(2020年8月11日:リモート対話)[工藤昭雄]
 
  • 2017年度来昨年度に続き3回目(平成30年度はなし)の対話会となる。
  • 理科教育講座(ご専門は物理学)の福田善之教授のもと実施され、小理科、中理科、初頭国語・数学など卒業後教員となる22名の教育系学生が参加。
  • コロナ対策のため、宮城教育大学オンライン講義システム(google meet使用)を利用したリモート対話を実施。
  • 基調講演は、「原子力エネルギーと核融合開発」と題し、エネルギー自給率、地球温暖化対策の面から原子力発電の役割の重要性、将来エネルギーとしての核融合について、最近の状況を紹介した。
  • 3グループに分かれ対話を実施。あらかじめ質問を提出してもらい回答を事前に送り対話に臨んだ。教育系の大学2,3,4年生相当であることから深堀対話はできなかったが、教員の立場からのポイント発言にしっかりしたものを感じた。
  • 対話後のアンケート結果からみると、学生は対話に概ね満足しており全員がその必要性を指摘していた。中には、教育・指導に役立つという意見も見られた。
  • リモート対話については、対面対話を望む意見、操作不慣れによるもたもた感の指摘もあり今後の課題。
 
基調講演(pdf)、  アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Hokaido-UE

北海道教育大学

(2020年7月28日:リモート対話)[松永一郎]
 
  • 北海道教育大学函館校で2018年来3回目の対話会を開催。今回はコロナ対策のため、リモート形式で開催。
  • 国際地域学科の学生約100名が基調講演を聴講し、対話会へは中村秀夫教授による「地 域環境科学概論」の受講生30名が対話に参加した。シニアはオブザーバを含め11名が 参加。
  • 基調講演は、学生が理解しやすいようにエネルギー・文明に焦点をあて「日本のエネルギーの現状と課題」について実施。
  • 5グループに分かれリモート対話を実施。事前に基調講演に対する学生質問への回答を送り読んでもらっていたこと、システム操作リハーサルを行ったことから円滑な対話が実現した。
  • 対話後のアンケート結果からみると、学生の 80%以上が原子力の役割を理解しているが、約 21%の学生が放射線・放射能をやはり怖いと感じており、その結果約 17% の学生が原発を削減し、再エネ活用の意見に傾いている。
  • リモート講義については、多数が肯定的な意見であるが、リモート対話についてはシニアとの直接 Q&A を望む意見もあり今後の課題。
  • 終了後、中村先生を交えたリモート反省会を実施。
 
基調講演(pdf)、  アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Toyama-NIT

富山高等専門学校

(2020年7月10日:リモート対話)[大野崇]
  • SNW坪谷隆夫副会長のつてにより、初めて富山高専にて対話会が開催された。コロナ対策のため、富山高専のシステムを用いたリモート対話形式で実施。
  • 高田英治教授の「エネルギー論」授業のとして行われ、電気制御システム、機械システム、物質化学から計24名の専攻科学生(大学3,4年生相当)が参加した。シニアはオブザーバを含め9名が参加。
  • 基調講演は、「日本のエネルギーの現状と課題―日本のエネルギー政策」と題し、日本のエネルギー事情を俯瞰的に捉える講演が行われた。
  • 4グループに分かれ対話を実施。エネルギーの授業を受けている学生の事前質問はポイントを掴んでおり、シニア側が回答を用意して臨んだこと、会議運用を全面的に高田教授にお願いしたことから初めてのリモート対話が実現した。
  • 対話後のアンケート結果からみると、学生は対話に概ね満足しており全員がその必要性を指摘していた。
  • リモート対話については、対面対話を望む意見、操作不慣れによるもたもた感の指摘もあり今後の課題。
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Fukui-UT

福井工業大学

(2020年12月19日:リモート対話)[矢野隆]
日本原子力学会シニアネットワーク連絡会(SNW、以下「シニア」)は福井工業大学と今年度で15回目の対話会を迎えた。同大学は「社会への貢献」をモットーに、実社会での豊富な経験を有するシニアとの対話を授業に取り入れており、ホットな「2050カーボンニュートラル達成に向けて」の講演がなされた後、グループに分かれて「将来的な日本の電源構成」、「高レベル放射性廃棄物の地層処分」などの学生の関心テーマについて対話が行なわれた。準備資料としてシニアが当該テーマに関する事前学習資料を作成し、学生側はそれを読み込んで当日の対話に臨んだため、シニアの豊富な経験に基づく知識や考え方が上手く若者に伝えられた。なお、今年度はコロナ禍にあって、MS Teamsを用いたWeb対話方式が取られたが、大学側からの懇切丁寧な事前リハーサルのお陰もあってスムーズな対話を行なうことができた。
概要版(リンクなし)
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Kitakyushu-NIT

北九州工業高等専門学校

(2020年12月26日:対面対話。一部シニアリモートで参加)[金氏 顯]
コロナ災禍にも拘わらず 7 月から対面授業を行っており、対話会も対面で実施としたが、折から の感染拡大を受けて一部のシニアは WEB 参加となったが、大きな混乱もなく円滑に進行できた。 参加学生は専攻科 1 年で、事前学習により豊富な情報を有し、原子力発電に関する様々な課 題をテーマに 5 つの班に分かれ、学生とシニアが双方向対話により学生たちのエネルギーや原 子力に対する知識、認識はより一層深まり、勉学や将来の進路に大きな示唆を与えた。
概要版(リンクなし)
基調講演(pdf)報告書(pdf)

2020Fukushima-NIT

福島工業高等専門学校

(2020年10月19日:リモート対話)[西郷 正雄]
福島高専は、唯一の地元の工科系学校として福島県内の大学生を対象に国際的な視点とコミュニケーション能力を持ち、 科学的・技術的な面から原子力と向き合える人材の育成に取り組んできており、学生とシニアとの対話会も事故後早くから開催され今年で5回目を迎える。
「日本のエネルギー事情について」と題して、基調講演を行い、次いで「日本のエネルギー事情について」、「放射線と原子力の安全性について」、「放射性廃棄物の処理処分について」のテーマで対話を実施した。
事前にシニアから送付した学習資料について、学生はよく予習をしてきており、対話はスムーズ且つ活発なものになった。今回は、新型コロナ禍の影響で対面からWEB方式に変更されたが、グループ内纏めなどに課題はあるが学生は柔軟で大きな問題はなかった。
概要版(リンクなし)
基調講演(pdf) 報告書(pdf)

2020Kyushu-UT

九州工業大学

(2020年10月19日:リモート対話)[金氏 顯]
福島での事故の翌年に初めて開催されて以来今年で連続 9 年目を迎える。
わが国工業教育の向上と北九州工業地帯発展のために創設され、その後国立の九州工業大 学となった大学での対話は意義深い。
機械知能工学専攻と電気電子工学専攻の大学院 1,2 年生を対象に隔年交互に開催、今年 度は電気電子工学専攻「先端電気工学特論」の授業の一環として実施。
これまでの 50 年近くの原子力発電の歩みと現状について、我が国を主に、世界についても俯瞰 したシニアによる録画講演を受け、学生が準備した事前グループテーマ、質問を基に自由闊達 な対話がなされた。
学生らしく、石炭火力のフェードアウト、原子力の将来、北海道寿都町の文献調査受け入 れ、明日の原子炉(小型炉・ガス炉)などの最新の動きに強い関心を示し、短時間ではあ ったが実りある対話が形成された。
概要版(リンクなし)
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Tokuyama-NIT

徳山工業高等専門学校

(2020年11月17日:リモート対話) [若杉和彦]
 
コロナの影響下にあるためMS TeamsのWeb方式を採用し、日本のエネルギー問題を中心に講演と対話を行った。学生の関心は福島事故後の原発の安全性と将来の発電方法に集中し、シニアは再エネ・原発・火力に関する国内外の現状と我が国の展望について定量的に説明した。学生からも原発事故の放射線影響等に関する感想や意見の発言があり、Web方式活用上の課題が残ったものの、活発な相互の意見交換ができた。
概要版(リンクなし)
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2020Ube-NIT

宇部工業高等専門学校

(2020年12月13日:リモート対話)[金氏 顯]
本対話会は,宇部高専江原教授の要望を受け、学生がエネルギーに関する基本的な知識を身に着け,日本のエネルギー供給の在り方について考えを深めることを通じて,学生自身のキャリア教育に役立てることを目的として行った。 対話会は2段階で実施した。まず、基調講演―1として原子力発電の基礎と安全について学生は予備知識を学習したのち事前質問を提出、約1か月後に基調講演Ⅱとして「日本や世界の最新のエネルギー事情」に関する講演と対話会を行った。 今回は初めての開催で、希望者のみ5名と少人数であったが、シニアがほぼ同人数で密接な双方向対話を行うことができ、学生はシニアから原子力発電や技術者のあるべき姿について、謙虚に学ぼうという姿勢が前面にでて、非常に意欲があり頼もしく感じた。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf) 報告書(pdf)

2020KantoArea-US

関東複数大学

(2020年11月28日:リモート対話)  [矢野隆]
オンラインならではの全国の大学・高専から参加
今年度の関東複数大学対話会は、日本原子力学会学生連絡会の主催する「地層処分事業オンライン勉強会」(Web方式)を兼ねており、学生連絡会からのネット募集に応えて、これまでの対面式対話会では難しかった沖縄を含む全国の大学・高専から15名の参加があった。 基調講演に続くグループ対話では「地層処分を進めるにはどうするべきか」を共通テーマに、専攻や学年も異なる学生を交えた自由闊達な対話が展開された。初めて地層処分問題について話し合った学生も多く、若い感性が刺激されたようで、アンケート結果に地層処分問題への前向きな意見がみられた。
概要版(html)
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)
2021年度対話会報告

2021年度対話会実施報告

2021Shizuoka-U

静岡大学

(2021/07/05)[若杉和彦]
再エネや原子力など将来のエネルギーに関する学生とシニアの対話
参加学生の専門性に配慮して、講演では放射線利用をやや詳しく解説し、講演後の対話では再エネ推進に対する課題や将来のエネルギーミックス等を中心に質疑応答した。対話会前に講演資料を学生に配信し、学生は質問や意見をシニアに提出した。この準備により深堀した効果的な対話が出来た。今回は学校側の希望により対面方式の対話としたが、マスク着用・三密回避等コロナ対策に万全を期した。
概要版(html)
基調講演(pdf)アンケート結果(報告書参照)報告書(pdf)

2021Toyama-NIT

富山高専

(2021/07/08)[大野 崇]
エネルギーのあるべき姿について議論した。
昨年度(2020年度)に続き2回目のオンラインでの対話会が開催された。学生は、本科で電気、機械、物質化学を学び進学したエコデザイン専攻科の30名が参加した。エネルギーを取り巻くカーボンニュートラル、再生可能エネルギー、原子力等について何が問題なのかについて議論した。学生はよく勉強し知識もあり、問題意識も高い。対話前は、原子力なくしても再エネで対応可能の考えが多く見られたが対話後は、再エネは万能なエネルギーはないこと、原子力はやはり必要であることを理解したようでエネルギーミックスの重要性を認識してもらえた。また、社会経験を積んだシニアとの対話は授業では得られない新鮮な話として価値があると受け入れてもらったことは、我々の活動もそれなりの価値があることを認識できて今後の励みとなった。
概要版(html)
基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Miyagi-UE

宮城教育大学

(2021/07/27)[工藤昭雄]
中高の理数系教員を志望する2、3年の学生とシニアとの対話をWEB方式で実施した。
対話に先立ち「カーボンニュートラル実現に向けて」と題してシニアから講義形式で説明を行った。対話では「カーボンニュートラル」「原子力発電」「放射性廃棄物処分」の3テーマに分かれて質疑応答ならびに意見交換を実施した。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケートは報告書に記載報告書(pdf)

2021Hokaido-UE

北海道教育大学

(2021/07/28)[松永一郎]
2050カーボンニュートラルを中心とした学生とシニアの対話
講演会と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。 講演会と対話会は別々の日に、それぞれWEB方式で実施した。講演には60名余りの学生の参加があった。その中の23名が対話会に参加した。 講演/対話のテーマは菅政権の新政策に焦点を当て「日本のエネルギーの現状と課題―2050カーボンニュートラルに向けて」とした。第6次エネルギー基本計画にまで踏み込んだ難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Nagasaki-U

長崎大学

(2021/09/24)[古藤健司・補佐金氏顯]
「環境・エネルギー・資源特論」を受講する電気・機械・情報・社会環境系の修士学生15名と対話した
本年度(2021年度)も昨年に続き、コロナ禍のため、基調講演・対話会をWEB会議方式(ZOOM)にて開催した。参加学生は大学院工学研究科総合工学専攻博士前期(修士)課程の15名の院生であり、特別講義「環境・エネルギー・資源特論」の一環として4コマを担当させていただいた。対話会への導入として、基調講演1では原子力発電の基本事項について、講演2では現在検討されているエネルギー政策についての解説・問題点を講義し、学生のエネルギー全般に対する興味を喚起することにした。基調講演において得られた知識・情報は一般的な原子力・エネルギー問題への疑問には十分に答えられていると思われたが、学生諸君からは更に機微な質問を受けることができ、シニアとの議論の場:対話会が有意義な形で成功裏に終了した。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Zenkoku-U

全国複数大学

(2021/10/30)[矢野 隆]
地層処分施設見学の事前勉強会を兼ねた学生とシニアの対話会
昨年度に続きオンライン開催となった今年度の対話会は、北海道の幌延深地層研究センター見学のための事前勉強会を兼ねて開催した。基調講演とグループ対話は、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関するテーマに絞って行なった。参加者アンケートに、とても面白い議論ができ参加して良かった、予想以上に視点が豊かになったなどの感想が述べられており、シニアの知識や経験が若い世代への良い道しるべとなっていると感じられた。なお、この対話会は、昨年度まで「関東複数大対話会」と呼称していたが、日本原子力学会学生連絡会からのネット募集に応じて全国からの学生参加があることから、今年度より「全国複数大対話会」に改称した。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Mie-U

三重大学

(2021/11/01)[若杉和彦]
教育学部学生15名とエネルギー問題を中心に対話した
教育学部学生15名に対して、日本のエネルギー問題や世界的な脱炭素対策(カーボンニュートラル)に関して講演会と対話会を実施した(Web方式)。講演のあと3週間後に対話会を開催し、シニア6名が3グループに2名ずつ分担して学生と対話した。学生は講演内容を中心にして、多彩な疑問・質問を提起し、活発で深堀した議論を行った。事後アンケートでは、学生全員が対話会の必要性を強く感じ、後輩や友人にも参加を勧めたいと多数が応えた。また、3割の学生がエネルギー問題の重要性を認識し、”もっと勉強して知りたい”と応えた。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケートは報告書に記載報告書(pdf)

2021Kyushu-UT

九州工業大学

(2021/12/07)[金氏 顯]
アクティブラーニングの実践イベントとして学生とシニアの対話を実施
九工大での対話会は大学側もアクティブラーニング実践イベントとして高く評価し積極的に対応。担当の先生は今回から交代し、基調講演として機械技術者が原子力開発に携わった体験談を要請されHTTR開発に従事した経験、ならびに今後の産業界にも大きな影響がある2050年カーボンニュートラルなどを対話に先立ち講演した。またグループ対話のテーマには技術者の働き方など、技術的なテーマが多く、これまでとは一味異なる対話会となった。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Saga-U

佐賀大学

(2021/12/10)[梶村順二]
「資源エネルギー概論」を受講する機械系の学部学生等16名と対話した
2020年度は新型コロナの影響で計画がなく2年ぶり4回目の開催で、WEB会 議方式(ZOOM)にて初めて開催した。過去の対話会は機械システム工学科の特別講義「エネルギーと地球温暖化」の中で実施していたが、本年度(2021年度)から機械エネルギー工学コース3年の後期選択科目「資源エネルギー概論」の授業(基調講演1コマ、対話会2コマ)で実施し、大学院生の有志も加わって開催した。対話会への導入として、基調講演ではカーボンニュートラル実現に向けての課題について講義し質問も多く受けることができた。しかし、対話会の事前質問は約半数の学生からしか提出がなく、当日の追加質問も低調であったことは今後の反省点であるが、カーボンニュートラル実現には原子力が重要なことは理解いただけたと思われる。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Kyushu-U

九州大学

(2021/12/15)[梶村順二]
原子力を専攻する院生等7名と対話した
2020年度は新型コロナの影響で計画がなく、2021年度は藤本研究室の学生世話役と調整しながら対話会をリモートオンライン方式で実施した。授業とは関係なく原子力専攻の学生有志による対話会であり、基調講演の要望がなかったことから対話会のみ2コマの対話会を計画した。対話会の事前質問では脱炭素の流れや福島第一事故以降の原子力の現状、今後の展望など原子力専攻の学生とあって将来の就職先をどう選択するのか不安感から出た質問が多く、シニアからエネルギー政策の現状と展望、現政策の問題点、次世代を担う高温ガス炉等について話し合った。最後に就職先や将来の進路、そして夢を語ってもらったが、原子力産業界で頑張りたいという学生は少数であり、このままの原子力政策が続くと原子力人材の喪失が近づくことを痛感した対話会となった。なお、アンケートの結果から「学生とシニアとの対話の必要性」について学生全員が必要と認めており、学生にとって対話会はとても有効なものと思われる。
概要版(html)
基調講演は実施セズアンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Shizuoka-U2

静岡大学後期

(2021/12/17)[湯佐泰久]
「エネルギーと環境」の受講学生とシニアが議論した
静岡大学では2021年度前期、7月5日(月)に学生とシニアの対面方式の対話会を実施した。今回は前回と異なり基調講演なしとし、参加予定学生90名を4グループに分けて対面の対話会とした。対話会の前に学生から質問を提出してもらい、シニアは作成した回答資料を学生に送った。対話会ではシニアがそれらを説明し、学生と意見・情報交換を行なう形とした。マスクを着用し、席は距離を開けた。 静岡県は原発立地県であり、「ビキニ海域における水爆実験による第五福竜丸の被災事件」で罹災者が出た県でもある。この事件を契機に、昭和33年に静岡大学に放射科学研究施設が設立された。今回の対話会はその施設に所属されている大矢恭久先生の授業、「エネルギーと環境」の一環として実施された。
概要版(html)
基調講演は前期に終了アンケートは報告書に記載報告書(pdf)

2021Tohoku-U

東北大学

(2021/12/21)[世話役:阿部勝憲  報告書取り纏め:本田一明]
工学研究科 量子エネルギー工学専攻12名と原子力の将来を中心に対話
昨年度(2020年度)コロナ禍のため取り止めとした東北大学との対話会について、本年度(2021年度)はZoomを用いたオンライン会議を用いて基調講演および対話を行った。 参加学生は工学研究科 量子エネルギー工学専攻12名(B3 ー1名、B4ー1名、M1-8名、M2-2名)。 参加学生は次世代炉の研究開発、バックエンド分野、昨今の情勢(カーボンニュートラル・CO2削減目標など)に対しての原子力が果たす役割など、原子力の今後の展望について幅広く関心を持っているようであり、これらを対話のテーマに選定した。 基調講演では特に『原子力の将来』に寄せられた質問事項を盛り込み、その後の対話の参考として頂いた。 リモートであったが原子力分野専攻の学生諸君が進路選択にも関連して真剣に臨んでくれ、学生、シニアとも満足のゆく対話会であった。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケートは報告書に記載報告書(pdf)

2021Fukui-UT

福井工業大学

(2022/01/08)[若杉和彦]
5つの興味深いテーマについての学生とシニアの対話会
今年度の対話会は、年が明けた1月8日(土)午後、昨年度と同様にオンライン開催された。講演は、「世界の原子力発電の最新状況について」のテーマで、カーボンニュートラル(CN)に向かう世界的潮流のなか、日本の取るべきエネルギー環境政策について講話がなされた。続くグループ対話は5グループに分かれ、①原子力発電をベースにした日本の将来のあるべき電源構成、②福島原発などの廃止措置、③放射線によるがん治療、④SMR等の小型炉の特徴、⑤高レベル放射性廃棄物の地層処分といった最近のホットな話題をテーマにした対話が行なわれた。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Fukushima-NIT

福島工業高等専門学校

(2022/01/08)[世話役:西郷正雄、報告書取り纏め:川合 將義]
被災県下唯一の福島高専生と7回目の対話を行った。
地元の原子力人材を育成する福島高専とは、事故から復興なくしては原子力への信頼もまた築かれるはずもないとして2015年度より鈴木先生のお世話で対話会を実施している。昨年に続いてコロナ感染者の拡大によりTEAMSによるリモート対話を余儀なくされたが、学生からは、「基調講演を聞いてからの対話で知識が増え、参加して良かったと思いました。特に対話では自分の意見とはまた違う視点の意見が出たり、生徒だけで司会進行をして討論するということを今までやったことがあまりなかったので貴重な体験ができました。」との感想がよせられ、福島高専の教育姿勢を垣間見ることができました。
概要版(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Kitakyushu-NIT

北九州工業高等専門学校

(2022/01/10)[金氏顯]
物理特論の授業の一環として学生とシニアの対話を実施した
北九州高専では2012年から毎年開催し9回目。新型コロナ感染禍にあっても授業は対面なのでSNW対話会も当初から対面の計画。昨年は開催間際になって第3波が襲来し、多くのシニアはオンライン参加のハイブリットで開催。今回はギリギリ全員対面で参加できた。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Hachinohe-IT

八戸工業大学

(2022/01/14)[世話役:阿部勝憲  報告書取り纏め:本田一明]
基調講演の後、4つのテーマのグループに分けて、学生とシニアとの意見交換を行った
八戸工大の対話会は昨年度に対面で行う計画であったがコロナ禍で中止となった。今年度は大学における原子力研修プログラムの一環として、原子力白書の勉強とそれを基に原子力の課題について話すという狙いから、対面で講演会と組み合わせた対話会が企画された。シニアも白書に目を通して補足の資料を持ち込んでの対話会となった。当日は共通一次試験の前日であったことから、会場は学外の八戸市の屋内スケート場YSアリーナの会議室で行った。 学生諸君は原子力研修に参加して原子力関係の企業への就職に関心があるか、あるいは地元企業への就職でも地域の原子力事業に関心を持っていた。今回の企画で政府が国策として進めていることを直に聞け、対話会ではメディアと異なる原子力の特徴と役割を具体的にシニアと話し合えたのは貴重な機会になったようである。世話役の佐藤先生は対話会の前と後では学生の顔つきが変わっていたと評価してくれた。アンケートにも、自分なりの疑問点を解決できた、ローカルなニュースを例にとり分かりやすかった、などの記述がみられた
概要版(html)
基調講演は掲載しませんアンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2021Ube-NIT

宇部工業高等専門学校

(2022/02/23)[金氏 顯/松永健一]
シニアから学生への逆質問を交え双方向性のある対話を実施
宇部工業高等専門学校では昨年度から2回目の開催。SNW対話会は当初は対面で計画されたが、新型コロナ感染禍の影響でオンライン開催に変更となった。 対話会の高専内における位置付けは授業の一環ではなく電気工学科学生4名の希望者のみ授業時間外に開催。基調講演―1は録画、最終回としてSNW基調講演―2に続き対話会をオンラインで開催。 参加学生は電気工学を電力の送配電や変電をふくめて、5年間で基礎から学んだ後に、今春から送配電会社へ就職が内定しているため、原子力の他、会社生活や社会貢献にも関心が高く、従来にない内容の対話会となった。4月からの社会生活に入る心構えができつつあると感じられた。
概要版(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)
2022年度対話会報告

2022年度対話会実施報告

2022Shizuoka-U

静岡大学

(2022/07/04)[田辺博三]
学生間の意見交換にシニアが情報提供する方式で対話を実施
静岡大学対話会(前期)は、「放射線利用分析特論」を受講する理学専攻の修士1年生7名を対象に実施。指導教官の、学生は自分の意見を積極発言し学生間で討論するように、シニアはそれをサポートしてほしいという意向に従い、学生が対話テーマを提案し、提案理由や問題意識等を説明し、その後、学生間で意見交換を行うという形式で実施した。シニアは、学生の発言を促すとともに、質問を行ったり、必要と思われる情報を提供することにより、ファシリテータとして対話を促進した。 学生は、提案したテーマに関して自分の提案理由の説明、相互の意見交換を行うことにより、自分の意見を明確にするとともに、問題の理解をより深める等、本形式により一定の成果をあげることができた。
概要版(html)
アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Miyagi-UE

宮城教育大学

(2022/07/26)[世話役・工藤昭雄 報告書・本田一明]
学生とシニアが対面で充実した対話を実施することができた
宮城教育大学とは今回で5回目の対話会。新型コロナウイルスの影響で一昨年、昨年とWEB 方式(google meet)で行ったが、今回はコロナ騒動も一時的に静まった感があったことから、基調講演はWebで、また、対話会は3年ぶりに対面で行うことが出来、参加者とシニア双方とも相手をより身近に感じた、充実した対話会であった。今回は、教職を目指す学生18名が参加。大学側世話役の先生の講義時間(「自然科学の広がり」)を利用し、対話会を2日に分けて(1日目は基調講演及び対話テーマ概要説明、2日目は対話)実施した。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Hokaido-UE

北海道教育大学

(2022/07/27)[松永一郎]
「環境と放射線」受講学生を対象とひたシニアによる講演と対話会
講演と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。講演と対話会は別々の日に実施した。講演はWEB方式で79名の学生の参加があった。対話は講演の3週間後に対面方式で実施し、講演会参加者から43名が参加した。講演/対話のテーマは昨今の情勢を踏まえて「日本のエネルギーの現状と課題-カーボンニュートラル(CN)とエネルギー危機~激動する世界地図の中で日本の対応と進路を考える~」とした。難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Ube-NIT

宇部工業高等専門学校

(2022/08/03)[松永健一]
問題(課題)解決型学習方式の授業の一環として学生とシニアの対話を実施
対話会は宇部高専のPBL[Problem-based Learning、問題(課題)解決型学習]方式の授業(7月21日~8月10日)の一環。過去2回はコロナ禍のため遠隔にて開催したが、今回初めて対面にて開催。また、今回から高専はPBL方式授業に方針転換。多くの課題から「環境問題・エネルギー問題について何ができるか考え、実行しよう」のテーマを選択した学生10名が参加。学生自らが問題を発見し、問題解決する過程の中で知識や経験を得ていくという授業の目的と、参加者の半数が若手(2年生)であることを考慮して、従来よりも基礎情報の発信を重視した基礎講演2回(エネルギー編、環境編)の授業的講義を行った後に、基調講演と対話会を実施した。参加者には、事前の調査や検討に負担のかかる内容であったが、自ら選択した関心の高いテーマでもあり、自ら考えて実行する良い経験になったことが伺えた。
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基礎講演1(pdf)基礎講演2(pdf)基調講演(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Nagasaki-U

長崎大学

(2022/09/13)[古藤健司・金氏 顯]
「環境・エネルギー・資源特論」の一環として博士課程前記学生とシニアの対話を実施
コロナ禍中ではあったが感染予防対策を十分に施し、基調講演および対話会を対面にて開催した。参加学生は大学院工学研究科総合工学専攻博士前期(修士)課程の13名の院生であり、特別講義「環境・エネルギー・資源特論」の一環として3コマを担当させて頂いた。対話会への導入として、基調講演(1)では原子力発電の基本事項(1/2コマ)、講演(2)では現在検討されているエネルギー政策(1/2コマ)についての解説・問題点を講義し、学生のエネルギー全般に対する興味を喚起することとした。基調講演において得られた知識・情報は一般的な原子力・エネルギー問題への疑問には十分に答えられていると思われたが、学生諸君からは更に機微な質問も受けることができた。本年度は成績評価を行うこともあって、受講生の昨年に増した意欲的な取り組みが感じられ、シニアとの有意義な議論の場として対話会は成功裏に終了した。
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基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Zenkoku-U

全国複数大学

(2022/10/15)[田辺博三]
全国複数大学の学生と対話を実施
全国複数大学対話会は、原子力発電環境整備機構(NUMO)の<選択型学習支援事業>を受託した日本原子力学会学生連絡会が、活動の一環として実施する勉強会、講演会にSNWが協力し、対話会として実施した。 学生連絡会の公募によって6大学から参加した原子力を専攻する学生等9名を対象に実施。対話会は、司会、対話テーマの選定、ファシリテータ(FT)、対話成果とりまとめは学生が実施するという学生主体の形式で行い、シニアは求めに応じて、あるいは必要と判断される場合に、情報提供やコメントを行った。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Matsue-NIT

松江工業高等専門学校

(2022/11/14)[松永健一]
「原子力」などの授業の一環として学生とシニアの初めての対話会を開催
対話会は宇部高専の「原子力」や「送配電工学」などの授業の一環。今回は第1回を対面にて開催。多くの課題から「原子力発電の再稼働と電気料金」と「再生可能エネルギーおよびエネルギー自給に関する政策」をテーマに選択した電気情報工学科5年の学生11名が参加。従来よりも基礎情報を重視した基調講演の授業的議論を行った後に対話会を実施した。参加者には、事前の基調講演講師からの逆質問に対する回答や学生質問へのシニア意見の事前検討などに負担のかかる内容であったが、自ら選択した関心の高いテーマでもあり、自ら考えて解決策を検討する良い経験になったことが伺えた。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Kyushu-UT

九州工業大学

(2022/11/16)[金氏 顯]
電気電子工学専攻学生を対象に、アクティブラーニングで学生とシニアの対話を実施
アクティブラーニングの実践として「学生とSNWとの対話会」を、電気電子工学専攻「先端電気工学特論」受講生を対象に対面で実施した。基調講演は、前半は電気技術者が原子力開発に携わった体験談を、後半は現下のエネルギー危機と原子力の役割を対象にシニアが講師を務めた。対話参加は21名(うち学部10名、大学院生11名)。基調講演は録画し、対話に参加しなかった学生も都合の良い時に視聴してもらった。対話会会場は産学官交わりの形成拠点として新たにオープンしたGYMLABOのコーワーキングエリアを使用、隣のグループ対話の声など全く気にならず、開放的空間なので対話会に適した会場である。
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基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Tokyo-CU

東京都市大学

(2022/11/26)[早野睦彦]
想定されるエネルギー情勢を踏まえた原子力の役割について学生とシニアの対話を実施
東京都市大学は2005年7月に最初に対話会を開催した大学であり、今や日本で原子力の名を冠する唯一の学科のある大学となっている。最初数年間は対話会を継続していたが次第に縁遠くなった。しかし、羽倉尚人准教授はSNW設立時の学生側協力者の一人であり、羽倉尚人准教授を頼ってしばらく途絶えていた都市大とのSNW対話会を再開することとした。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Nagaoka-UT

長岡技術科学大学

(2022/12/02)[早瀬佑一]
放射性廃棄物最終処分を軸とした学生とシニアの学生とシニアの対話会を実施
対話会は、コロナ禍の影響で、2020、2021年の2年間中断されていたが、システム安全工学の大塚雄市教授から鈴木達也教授にバトンタッチ、3年ぶりに再開。鈴木教授の強いご指導により、教授の講座(核燃料サイクル)に登録している学生を中心とする、放射性廃棄物最終処分を軸とした対話会となった。シニア側も、廃棄物の専門家の参加でこれに応えた。基調講演「高レベル放射性廃棄物の処分はどうすべきか、どうするのがよいか」は海外からの留学生が参加することから、英語ヴァージョンも用意した。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Mie-U

三重大学

(2022/12/05)[早野睦彦]
現下のエネルギー危機情勢を踏まえ、ものづくり教育講座の受講学生とシニアの対話を実施
教育学部 技術・ものづくり教育講座の学生を対象に「ウクライナ情勢とエネルギー危機、これを受けて原子力の役割」の基調講演を田中治邦氏が行い、3週間をおいて学生11名を対象に対話会を開催した。基調講演も対話会も久しぶりの対面開催(基調講演はWEB併用)である。対話会は基調講演をベースとした事前質問への回答を中心に行った、松岡先生からは簡単な質問ほど専門家は応えるのが難しいものであるから頑張って質問するよう発言があった。学生からは講演内容を中心にした素直で素朴な質問が多く、基調講演の内容が広汎に亘るので多少消化不良を起こしたかもしれない。事後アンケートでは、「様々な経験を積んできた方々の考えを聞くのは非常に興味深く、今後の参考になることが多くあった。」「エネルギーに関してとても有効な授業ができた。」の意見があり、対話会の必要性を感じたようである。
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2022Tohoku-U

東北大学

(2022/12/08)[世話役 阿部勝憲 報告書作成 本田一明]
対話会経験のある大学院生が世話役で、「ウクライナ危機とエネルギー問題」について対面で率直な意見交換ができた
東北大学との対話会は、一昨年は新型コロナウイルスの影響で取り止め、昨年はオンラインで実施しており、今年は3年振りに対面での開催となった。対話会経験のある大学院生幹事が参加者募集、シニアへの事前質問、プログラム案作成など責任もって対応してくれた。参加者は10人(当初11人。当日は1名欠席)で、質問に対する回答資料と講演資料を一週間前に大学側に届けたのは有効であった。
対話後のアンケートでも、最近の話題である「ウクライナ危機とエネルギー問題」、「GX実行会議」及び「地層処分」についての基調講演は、「とても満足」(7人)、「ある程度満足」(3人)と、参加者全員に満足頂けた。また、革新炉開発、再稼働・運転延長、バックエンド・廃炉の3つの個別テーマ及び原子力の将来(地層処分問題を中心に)の共通テーマに関する対話についても、参加者全員から「とても満足」(10人)して頂けた。
「原子力分野はやることが多く、就職について意欲的に考えさせられた」などの報告もあり、参加学生、シニア双方ともに有益な対話会であったと思料する。
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2022Kyushu-U

九州大学

(2022/12/14)[山崎智英]
原子力を専攻する学生5名と対話会をを開催
2022年度は、藤本研究室の学生と調整しながら対話会を実施した。授業とは関係なく原子力専攻の学生有志による対話会である、基調講演の代わりに事前配布を参照してもらうことにし、2コマの対話会を行った。対話会の事前質問では、原子力やエネルギーなどに関する事前質問が多く、シニアから現在のエネルギー事情、原子力を取り巻く状況などについて対話を行った。
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事前配布資料(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Hokaido-U

北海道大学

(2022/12/14)[大野 崇]
「原子力政策や次期革新炉」をテーマに国際情勢、原子力政策の課題、次期原子力の動向についてシニアと学生の対話を実施
原子力安全システム工学研究室の修士、学部の8名が本対話会に参加、原子力回帰への動きを受け、「原子力政策や次期革新炉」をテーマに国際情勢、原子力政策の課題、次期原子力の動向等について活発な議論がなされた。アンケート結果からも、カーボンニュートラル、今後のエネルギー選択特に原子力への関心は高く、本対話会への期待は高いことが見て取れた。
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2022Saga-U

佐賀大学

(2022/12/16)[山崎智英]
「資源エネルギー概論」を受講する学生17名と対話しました。
対話の導入として、基調講演では「世界主要国のエネルギー政策の動向」について講演し質問も多く受けることができた。その後、学生に質問を考えてもらいグループ分けを行ったため、対話の活性化につながった。基調講演は対面で行ったが、対話は新型コロナの感染状況を考慮してリモートにて実施した。
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2022Fukui-UT

福井工業大学

(2022/12/17)[針山日出夫]
学生とシニアが各グループの設定テーマを軸に双方向対話を進めた
福井工業大学・福井キャンパスにて今回で第17回目となる学生とSNWシニアによる対話会。グループ毎に設定したテーマを軸に世代を超えた双方向対話が機能し、学生とシニアがお互いに学びあう融和的で充実した雰囲気の中で対話会が進められた。基調講演は新規試みとして、全員集合での講演をするのではなく、予め音声解説入りの講演資料(音声付PPT)を学校側へ送付し学生の都合に合わせて適宜講演を視聴するスタイルとした。今後も対話会を継続する事が確認された。
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2022Kitakyushu-NIT

北九州工業高等専門学校

(2023/01/08)[金氏 顯]
「物理学特論Ⅱ・原子力、エネルギーについて」の一連の講義の最後としてシニアと学生の対話会を実施
北九州高専では新型コロナ禍ではあるが毎回対面で開催、本来の対話会の効果を維持してきた。高専内位置付けは専攻科の選択科目『物理学特論Ⅱ:原子力、エネルギーについて』として、原子力文化財団や原子力産業協会など派遣講師によるエネルギー、放射線、地層処分、宮内教授による原子力の基礎と安全性、最終回としてSNW基調講演と対話会を実施した。北九州は日本の重工業発祥の地であるなどにより、モノづくり、新技術、製造業を指向する意識は強く、4月からの来年度には就職活動に入る心構えが出来つつあると感じられた。
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2022Hachinohe-IT

八戸工業大学

(2023/01/13)[世話役 阿部勝憲 報告書作成 本田一明]
最近のエネルギー情勢を踏まえたテーマで率直なやり取りをおこない、有意義な対話を実施
対話会は大学の都合で全体会合をアリーナ八戸の大会議室、グループ会合を小会議室で行った。はじめに佐藤先生からエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家から直接話が聞ける貴重な機会と挨拶があった。基調講演でエネルギー問題の最新の状況を聞いてからの対話であり、それぞれのグループ対話ではテーマに関する質疑に加えて、講演や原子力に関する心配など率直なやり取りになったと考えられる。アンケートでは、講演について世界的な問題に目を向けるきっかけになったとの意見、対話については青森県の役割を深く考えることができたとの意見もあり、有意義な機会になったと思う。
NHK総合テレビの青森ニュース番組とインターネットニュースで、「原子力事業の元担当者と大学生が意見交換 八戸市」と題して、対話会における講演と対話の様子と学生インタビューが動画とともに丁寧に紹介されたのは、地域における原子力のポジティブな発信として良かった。
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基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Shizuoka-U2

静岡大学(後期)

(2023/01/20)[田辺博三]
学生の関心事の対話を中心に実施
静岡大学対話会(後期)は、「エネルギーと環境」を受講する人文社会科学部、教育学部学部、理学部、農学部の3年生と4年生の計60名を対象に実施した。対話テーマは、①エネルギー・環境問題、②エネルギーセキュリティ、③原子力発電、④放射性廃棄物とし、参加学生の関心事に基づいて事前にテーマ毎の参加者を選定した。まず学生から対話テーマに関してどのような関心があるのか、何を意見交換したいのか等を提案してもらい、その中からいくつかの関心事に絞って対話を行った。学生は、関心事に関して自分の意見を述べ、相互の意見交換を行うことにより、自分の意見を明確にするとともに、問題の理解をより深める等、一定の成果をあげることができた。
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基調講演ナシアンケート結果(pdf)報告書(pdf)

2022Fukuoka-S

福岡市民とのお話会

(2023/01/21)[金氏 顯]
高レベル放射性廃棄物最終処分について市民との対話会を福岡で開催
政府は原子力再稼動加速や新増設と共に地層処分文献調査地域の拡大の方針を打ち出した。現在文献調査は北海道2町村のみであるが九州地区での文献調査申請が進むことを期待し、一般市民の関心を喚起すべく福岡市で高レベル廃棄物地層処分にテーマを絞って、一般市民とSNWの原子力専門家との対話会を実施した。参加した一般市民は、九州のエネルギーを考える会が主催した幌延深地層研究センター見学会への参加者を中心とした、オピニオンリーダー役の方々である。
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2022Fukushima-NIT

福島工業高等専門学校

(2023/02/16)[世話役 西郷正雄、報告書作成 岸昭正]
原子力発電所や幌深地層研究センターを見学した学生等とシニアの対話を実施
参加学生は機械システム工学専攻の4年生11名。学生は原子力についても学んでおり、女川原子力発電所や幌延の高レベル放射性廃棄物地層処分実験施設を見学した人もおり、大変充実した対話会となった。この対話会は高専の授業の一環として90分の時間の制限があったため基調講演は省略し、3グループに分かれて約60分間それぞれ各グループに与えられたテーマについて対話を行った後、各グループの代表が対話の成果について発表した。各グループとも対話は大変充実しており、参加した学生の対話に対する積極的な姿勢は大変頼もしく感じられた。
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基調講演ナシアンケート結果(pdf)報告書(pdf)
2023年度対話会報告

2023年度対話会実施報告

2023Miyagi-UE

宮城教育大学

(2023/06/20)[[世話役・工藤昭雄 報告書・本田一明]]
教職を目指す学生との対話を実施
宮城教育大学とは今回で6回目の対話会。大学側世話役である福田先生の講義時間(「自然科学の広がり」)を利用し、対話会を2日に分けて(1日目は基調講演、2日目は対話)実施した。昨年の基調講演はWebであったが、本年度は基調講演および対話会ともに対面で行うことが出来た。今年度から教育課程が変更となり、旧課程の3年生2名のみが参加という過渡期の中での対話会であった。二人の質問に対し、反応を見ながら話題を広げた双方向の対話ができ、人数が少ないがゆえに充実した対話会であった。ただし、対話テーマに対する話題が豊富で内容も深いためか、また、学生の旺盛な知識欲のお陰か対話時間が足りないと感じたようである。事前質問をみても学生側もかなり勉強しており、また、対話を通じて原子力の有用性を認識したとの感想を頂いたことから有意義な対話会であったと感ずる。来年度は多数の参加を期待したい。
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2023Shizuoka-H-U

静岡大学浜松キャンパス

(2023/06/30)[田辺博三]
学生の関心事の対話を中心に実施
静岡大学対話会(前期浜松キャンパス)は、連続講義「エネルギーと環境」を受講する工学部、情報学部の3年生と若干名の4年生の計61名を対象に実施した。「エネルギーと環境」は、エネルギー、環境、セキュリティ、地球温暖化、原子力発電、放射性廃棄物等の幅広い分野にわたって講義が行われている。今回の対話会もその一環として開催されており、対話のテーマは講義に関連する?エネルギー・環境問題、?エネルギーセキュリティ、?原子力発電、?放射性廃棄物の4テーマとした。>対話では、対話概要のとりまとめと発表を行う学生を指名してスタートした。シニアはファシリテータとして、学生の対話を促進した。まず、学生から対話テーマに関してどのような関心があるのか、何を意見交換したいのか等を提案してもらい、その中からいくつかの関心事に絞って対話を行った。学生は、関心事に関して自分の意見を述べ、相互の意見交換を行うことにより、自分の意見を明確にするとともに、問題の理解をより深める等、一定の成果をあげることができた。
報告書(html)
アンケート結果(pdf)

2023Shizuoka-S-U

静岡大学静岡キャンパス(前期)

(2023/07/10)[田辺博三]
学生間の対話を中心に実施
静岡大学対話会(前期M1)は、「放射線利用分析特論」を受講する理学専攻の修士1年生5名を対象に実施。大矢先生の、学生は自分の意見を積極発言し学生間で討論するように、シニアはそれをサポートしてほしいという意向に従い、学生が日頃の関心事をベースに対話テーマを提案し、提案理由や問題意識等を説明し、その後、学生間で意見交換を行うという形式で実施した。シニアは、学生の発言を促すとともに、質問を行ったり、必要と思われる情報を提供することにより、ファシリテータとして対話を促進した。学生は、提案したテーマに関して自分の提案理由の説明、相互の意見交換を行うことにより、自分の意見を明確にするとともに、問題の理解をより深める等、本形式により一定の成果をあげることができた。
報告書(html)
アンケート結果(pdf)

2023Matsue-NIT

松江高等専門学校

(2023/07/10中止)[松永健一]
原子力などの授業の一環として学生とシニアの2回目の対話会が大雨警報により中止
対話会は松江工業高専の「原子力」や「送配電工学」などの授業の一環。今回は第2回目を対面にて開催予定のところ、「学生質問に対するシニア回答」を作成し、学生に送付した後に、大雨警報による交通機関の運休により開催中止となった。対話テーマとして「カーボンニュートラル(CN)とエネルギー危機へ向けての原子力の役割」「原子力発電の再稼働と電気料金」「CNへ向けての多様な対応」と「再生可能エネルギーと電力の安定化などの課題への対策」を選択した電気情報工学科5年の学生23名が参加予定であった。
報告書(html)
基調講演1(pdf)

2023Hokaido-UE

北海道教育大学

(2023/07/26)[松永一郎]
「環境と放射線」受講学生を対象としたシニアによる講演と対話会
講演と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。講演と対話会は別々の日に実施した。講演はWEB方式で73名の学生の参加があった。対話は講演の5週間後に対面方式で実施し、講演会参加者から44名が参加した。講演/対話のテーマは昨今の情勢を踏まえて「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」とした。難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。
報告書(html)
基調講演1(pdf)アンケート結果(pdf)

2023Ube-NIT

宇部高等専門学校

(2023/07/26)[松永健一]
問題(課題)解決型学習方式の授業の一環として学生とシニアの対話を実施
対話会は宇部高専のPBL[Problem-based Learning、問題(課題)解決型学習]方式の授業(6月15日~7月20日)の一環。前年度から高専はPBL方式授業に方針転換。多くの課題から「環境問題・エネルギー問題について何ができるか考え、実行しよう」のテーマを選択した学生6名が参加(当初)。学生自らが問題を発見し、問題解決する過程の中で知識や経験を得ていくという授業の目的を考慮して、基礎情報を発信する基礎講演1回(エネルギー・環境、放射線)の授業と、従来の基調講演を事前に行った後に対話会を実施した。参加者には、事前の調査や検討に負担のかかる内容であったが、自ら選択した関心の高いテーマでもあり、自ら考えて実行する良い経験になったものと思われる。なお。高専のご協力により、今回初めて講演へのSNW会員の遠隔参加を行い、数名が参加した。
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2023Kagoshima-U

鹿児島大学

(2023/07/27)[古藤健司/金氏 顯]
鹿児島大学で9年ぶりで機械系エネルギー工学専攻学生とシニアの対話会を再開
鹿児島大学でのSNW対話会は2013年度と2014年度に開催されており、本年度の対話会は9年ぶりの再開であった。前2回の対話会は工学部生を中心とした対話会であったが、今回は大学側のキーパーソン:佐藤紘一教授(工学系機械工学専攻)の担当科目「高エネルギー材料工学特論」の4コマを基調講演(1)(2)と対話会に運用して頂き、受講生(理工学研究科工学専攻機械工学プログラム)17名の参加を得て開催に至った。コロナ禍は終焉には至っていなかったが、感染予防対策を十分に施し、対面にて基調講演および対話会を実施した(ただし、基調講演(2)はWEBリモート)。対話会への導入として、基調講演(1)では原子力発電を正しく理解してほしい基本事項、講演(2)では我が国のエネルギー安全保障と原子力の役割について講義:客観的な知識・情報を提供し、機械系学生のエネルギー全般に対する興味を喚起することとした。対話会は4グループに分かれ、学生からの事前質問に対するシニア回答を中心にしたディスカッションを行った。今回の対話会は約10年ぶりの開催ということもあって、大学側は新規に近い企画の持ち込みとその対応に戸惑いも見られたが、今回の経験を踏まえ、次回以降の学生-シニアとの有意義な対話の場としての発展が期待できる。
報告書(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)

2023Nagasaki-U

長崎大学

(2023/09/19)[古藤健司/金氏 顯]
大学院工学環境・エネルギー・資源特論講座の一環として院生とシニアの対話を実施
本年度は、大学は通常の対面授業に戻っており、コロナ感染予防対策を施した上で、基調講演および対話会を対面にて開催した。参加学生は大学院工学研究科総合工学専攻博士前期(修士)課程の9名の院生であり、特別講義「環境・エネルギー・資源特論」の一環として3コマを担当させて頂いた。昨年と同様に対話会への導入として、基調講演(1)では原子力発電の基本事項(1/2コマ)、講演(2)では我国のエネルギー安全保障と原子力の役割(1/2コマ)について講義し、学生のエネルギー全般に対する興味を喚起することとした。基調講演において得られた知識・情報は、一般的な原子力・エネルギー問題への疑問には大方答えられているかと思われたが、学生諸君からは更に機微な質問もあり深堀したディスカッションをすることができた。学生諸君の意欲的な取り組みが感じられ、シニアとの有意義な議論の場として対話会は成功裏に終了した。
報告書(html)
基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)

2023Zenkoku-U

全国複数大学

(2023/10/14)[田辺博三]
全国複数大学の学生と対話を実施
全国複数大学対話会は、原子力発電環境整備機構(NUMO)の<選択型学習支援事業>を受託した日本原子力学会学生連絡会が活動の一環として実施する勉強会にSNWが協力し、対話会として実施した。本年度はSNWに加えてNUMOからも講師を派遣して頂き、地層処分の取組など広範囲にわたって講演した。学生連絡会の公募によって6大学から参加した原子力を専攻する学生等6名を対象に実施。対話では、司会、対話テーマの選定、ファシリテータ(FT)、対話成果とりまとめと発表を学生が実施する学生主体の形式で行い、シニアは求めに応じて、あるいは必要と判断される場合に、情報提供やコメントを行った。ファシリテータは、問題点などを整理しながら要領よく進行し、参加学生も活発に意見を出し合うことが出来た。また、シニアも求めに応じて積極的に参加し、意見交換の充実に貢献することが出来た。最終処分に関し、近年初等中等教育で導入されている「合科教育」を活用する提案が学生から出たことは注目される。
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アンケート結果(pdf)

2023Mie-U

三重大学

(2023/11/27)[早野睦彦]
原子力利用の推進の是非をテーマにしたディベート学習の初の試み
今回の基調講演は、最近話題の処理水のトリチウムに関する内容を含めて「放射線計測とトリチウム問題」をテーマとした。対話は初の試みとして「今後日本において原子力の利用を推進すべきか否か」をテーマにディベート(立論、反対尋問、反駁、最終弁論)学習を行った。今回、事前質問はないがディベートの立論に備えての事前勉強を行っている。学生は2グループに分かれ、各グループで推進派と反対派に分かれてディベートする。シニアは推進派と反対派にわかれて学生へ助言をする進め方とした。なお、ChatGPTやネット情報を使って良いこととしている。(但し、内容を理解した上での利用)積極的に発言する学生が多く大いに盛り上がったが、時間が限られていたこと、テーマが様々な課題に関わることから深堀には至らなかった。今後の参考となる対話会であった。
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2023Saga-U

佐賀大学

(2023/12/01)[山崎智英]
資源エネルギー概論の授業の一環として学生とシニアの対話を実施
機械エネルギー工学コース3,4年生対象選択科目「資源エネルギー概論」の授業(基調講演1コマ、対話会2コマ)で実施した。対話の導入として、「エネルギー安定供給と脱炭素への道筋」について基調講演を行った。基調講演、対話会とも対面で行ったが、2023年11月15日に佐賀県でインフルエンザの流行発生「警報」が発表されたことから、マスク着用の対話会となった。(一部の学生はリモートにて参加)
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2023Tohoku-U

東北大学

(2023/12/07)[阿部勝憲 報告書取り纏め 本田一明]
大学院生が幹事役を務め、活気ある充実した対話会となった
東北大学との対話会は、今回で17回目となる。昨年度の対話会に参加した経験のある大学院生が幹事役を務め、参加者募集、シニアへの事前質問、プログラム案作成など責任もって対応してくれた。 参加者は10人で、3班に分かれて各班2つのテーマで対話した。事前質問に対する回答資料と講演資料を一週間前に大学側に届けたのは有効であった。 対面で比較的少人数での対話で率直な意見交換ができ、「原子力の内容だけではなく、就職などシニアならではの人生経験をもとにした意見を聞くことができ、今後の参考になった」などの感想もあり、双方ともに満足、有益な対話会となった。
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2023Tokyo-CU

東京都市大

(2023/12/09)[早野睦彦]
学生が企画した原子力の今後についての学生とシニアとの対話会
今回の対話会は、すべて学生側(閃源会の有志)の企画・運営によるものであり、都市大の先生方もオブザーバの立場で参加された。基調講演は「カーボンニュートラルと原子力の役割」をテーマにエネルギーの本質、エネルギー利用の歴史、そして環境問題、経済問題に絡んだこれからの原子力やエネルギーの展望について話をした。事前に基調講演に関連した質疑応答を学生とシニアが実施し共有していたが、途中に質疑応答の対話を含め約2時間に及んだ。対話は原子力やエネルギー問題の枠を超えて政治的、国家論的視点にまで及ぶ広範な議論となった。今回の対話会は時間的に余裕があって学生の疑問やコメントに十分応えられたものと思っている。このような対話会を企画したのが学部の1年生たちであり、その積極的姿勢には大いに期待して称賛を送りたい。
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2023Kyushu-UT

九州工業大学

(2023/12/12)[針山日出夫 報告書取り纏め 松永健一 ]
参加者全員がエネルギーと地球環境問題について率直かつ熱く語り合った
今回で12回目となる九州工業大学での対話会が12月12日に戸畑キャンパスで開催された。機械知能工学系の学生が31名、先生方が4名、シニアが8名の計43名が参加した。参加者全員が6グループに分かれ予め設定された夫々の対話テーマで約3時間に亘りエネルギーと地球環境問題について率直かつ熱く語り合った。世代を超えた双方向対話は機能し有意義な時間とエネルギー環境問題の大切さを共有した。2024年も開催することが決定した。
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基調講演1(pdf)基調講演2(pdf)アンケート結果(pdf)

2023Nagaoka-UT

長岡技術科学大学

(2023/12/15)[本田一明]
高レベル放射性廃棄物の処理・処分方法について学生自らが考える対話
参加学生は世話役である鈴木先生の講座(核燃料サイクル)の授業を受けている修士1年生で、放射性廃棄物に関する知識があり、問題意識もある。シニア側も廃棄物の専門家が参加してこれに応えた。基調講演は放射性廃棄物の分類と処分方法から始まり高レベル放射性廃棄物の処分を主とて解説し、可逆性・回収可能性に言及して分離・変換技術を紹介するほか、最近の文献調査の状況など幅広い内容。海外からの留学生も多数参加したことから基調講演のプレゼン資料は英語で作成し、講演も英語で行って頂いた。また、5班に分かれて行った対話も、学生が事実を踏まえて自分で考えていただくことができれば、との先生の意向によるテーマで、各班に留学生が入り英語を交えての熱のこもった対話となった。
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2023Kagoshima-S

社会科を元気にする会

(2023/12/29)[山崎智英]
エネルギー環境教育学習の一貫として社会科教員とシニアの対話を実施
「社会科を元気にする会 冬季学習会~エネルギー環境教育~」のプログラムとして中学校社会科教員、社会科教員を目指す大学生とシニアの対話を実施した。社会科を元気にする会との対話会は、2017年11月以来、6年ぶりの対話会であった。対話は、テーマを設けず教員の質問をシニアが回答するという形で実施した。
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2023Fukushima-NIT

福島工業高等専門学校

(2024/01/11)[西郷正雄 報告書取り纏め 本田一明]
短い対話時間であったが密度の濃い内容で学生、シニアともに満足の対話会
対話会は鈴木先生の授業の一コマで約1時間半。短い時間の中で、どのように組み立てるかが難しいところ。昨年は基調講演を行わずに対話を始めたが、今回は20分と短い時間ながら、始めに基調講演を行い対話の背景知識としての共有を試みた。基調講演の時間相当、対話時間が短くなったが事後アンケートからは講演は好評で満足頂けた結果であった。参加学生は1年生の時から集中講義として原子力に関するセミナーを受講し各地の原子力発電所等に見学にも行っており、原子力に関する知識を有している。短い対話時間であったが密度の濃い内容で学生、シニアとも満足の行く対話会であった。
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2023Hachinohe-IT

八戸工業大学

(2024/01/12)[阿部勝憲 報告書取り纏め 中谷力雄 ]
エネルギー問題と地元青森県の役割、地域振興について有意義な対話を実施
対話会当日はこれまでと同じく、共通一次試験の前日であったことから、会場は学外の「デーリー東北ホール」の会議室で行った。はじめに佐藤先生からエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家から直接話が聞ける貴重な機会と挨拶があった。基調講演で、世界及び日本のエネルギー問題等最新の状況を聞いてからの対話であり、それぞれのグループ対話ではテーマに関する質疑に加えて、基調講演や原子力に関する心配など率直なやり取りが行われた。アンケートでは、講演について原子力やエネルギーについて理解が深まったとの意見、対話については青森県の地域振興の大変さを感じたとの意見もあり、有意義な機会になったと思う。
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2023Fukui-UT

福井工業大学

(2024/02/02)[針山日出夫/松永健一]
今回で18回目となる対話会が2024年2月2日午後に福井工大・福井キャンパスで開催された。
グループ対話主体の対話会を目指し授業の一環として2コマを振り当てる設定で開催された。参加者は教員・学生・シニア・オブザーバー総勢59名。世代を超えた対話は充分機能し学生からグループ討論結果の闊達な発表があった。来年度も開催することを確認した。
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