日本原子力学会シニアネットワーク連絡会
報告
学生・教員・市民とシニアの対話会

学生とシニアの対話 in 八戸工業大学 2022概要報告書

日本原子力学会シニアネットワーク連絡会(SNW )
世話役:阿部 勝憲
報告書取り纏め:本田 一明
八戸工業大学キャンパス
最近のエネルギー情勢を踏まえたテーマで率直なやり取りをおこない、有意義な対話を実施

対話会当日は大学入学共通テストの前日であったことから、会場は学外の八戸市の屋内スケート場YSアリーナ八戸の会議室で行った。大学側の手配により会場では入り口で検温し全体会合を大会議室で、またグループ会合を小会議室で行い快適であった。はじめに佐藤先生からエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家から直接話が聞ける貴重な機会と挨拶があった。基調講演でエネルギー問題の最新の状況を聞いてからの対話であり、それぞれのグループ対話ではテーマに関する質疑に加えて、講演や原子力に関する心配など率直なやり取りになったと考えられる。アンケートでは、講演について世界的な問題に目を向けるきっかけになったとの意見、対話については青森県の役割を深く考えることができたとの意見もあり、有意義な機会になったと思う。
NHK総合テレビの青森ニュース番組とインターネットニュースで、「原子力事業の元担当者と大学生が意見交換 八戸市」と題して、対話会における講演と対話の様子と学生インタビューが動画とともに丁寧に紹介されたのは、地域における原子力のポジティブな発信として良かった。

1.講演と対話会の概要

(1)日時

2023 年 1 月 13 日(金) 12.50 ~16.30

(2)場所

YSアリーナ八戸 大会議室および小会議室

(3)参加者

学生: 25名 (電気電子工学科の主に3年および機械工学科の主に4年)
シニア: 8名  大野崇、大塔容弘、西郷正雄、野村茂雄(以上原子力学会シニアネットワーク連絡会)、高橋實、本田一明、中谷力雄、阿部勝憲(以上SNW東北)
オブザーバ: 1名 天内(電機工業会)

(4)開会の挨拶(佐藤学教授)

以下の趣旨のご挨拶があった。
シニアとの対話は、2005年以降継続的に行っています。近頃はカーボンニュートラルで太陽光と風力が注目されており、一方原子力発電所は現在10基のみの再稼働ですが、実は1970年以降日本では50基以上の原子力発電所が稼働していました。グリーン・トランスフォーメーション実行会議でも、今後は原子力の再稼働稼働や新増設、また、そのための技術力確保が大事になってきています。
今回は原子力のエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家から直接話が聞ける貴重な機会であり、試験でも講義でもないので皆さんの考えを述べて整理して頂きたい。

 (5)開会の挨拶(大野 崇)

こんにちは。いま、皆さんは大分年期の入った人たちはだれだろうと思っていることと思います。我々は、日本原子力学会のシニアの集まりであるシニアネットワーク連絡会からきました。私は対話会幹事を務めます大野と申します。 
八戸工大へは18年前から毎年伺っており、皆と対話会を行っております。昨年も参りました。佐藤先生とはすっかり顔なじみとなり、ここにおられる阿部先生は元八戸工大の教授で佐藤先生の先輩です。 
50年前に、日本も原子力をやろうという時期に、我々は、原子力に携わってきました、官庁、電力、メーカ、研究所、大学、のOBです。原子力、放射線、エネルギー、地層処分などいろんな分野の人がいて大学、高専、市民の皆さんと対話を行っています。
ニュースやスマホで聞いていると思いますが、いま、世界はエネルギー危機を迎えています。ヨーロッパではウクライナ侵攻に伴いロシアからの天然ガスがストップし、エネルギー価格が上昇するとともにエネルギー安全保障に黄色ランプが点灯したのです。
今日は、この問題を取り上げて皆と話し合うために参りました。正解はないので、皆思ったことを、気楽に話し合いましょう。

(6)基調講演

講演者名:本田 一明
講演題目:「ウクライナ危機と原子力」
講演概要:最近のエネルギー情勢と原子力政策見直しの動向を踏まえて、対話会のテーマをカバーする内容で講演が為された。内容は、①ウクライナ危機の影響で、エネルギー安全保障の重要性が再認識されたこと。②第6次エネ基計画を中心に日本のエネルギー環境エネルギーを考えるときに大切なことは、S+3Eであること、また、再エネ、原子力、火力、何れも電源としての利点・課題があり、一つのエネルギー源で必要な要件を同時に満たすものはなく、 このため、再エネ、原子力、火力(CO2を排出しない)をバランスよく組み合わせた電源構成(エネルギー構成)とすることが必要であること。③原子力の現状と役割として、原子力発電所の安全性は更に向上しており、昨年12月のGX実行会議で原子力は、「エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い電源」とされ、 最大限活用することを基本方針に明記されたこと。④また、GX推進会議では高レベル放射性廃棄物の処分地選定も重要な課題とされたこと。最終処分の方法、処分地選定プロセス、取り組み状況を紹介。⑤青森県の原子力施設(むつ小川原開発計画を参考に)についての事項、を解説し、最後にエネルギー問題を自分ごととして考えようと結んだ。 

2.対話会の詳細

(1)グループ1(報告者:西郷 正雄)

1) 参加者
学生:電気電子工学科3年4名、4年1名 ---- 計5名
シニア:本田一明、西郷 正雄
2) グループ1のテーマ
「エネルギー問題 (ウクライナ危機含む) 」 
3)主な対話内容
対話に入る前に自己紹介を行い、続いて各学生にG1用配布資料を一読して各自の質問事項をまとめてもらった。
まとめてもらった質問内容は、おおよそ①再生可能エネルギー、②最終処分場、③原子力発電所の再稼働、④欧州のエネルギー問題などあり、これらを基に意見交換をおこなった。
(Q:質問 C:コメント)
  1. ①再生可能エネルギーについて
    Q:脱炭素に向けてのアンモニア・水素に関しての製造はどのような方法によるものか?
    → 製造方法にについて説明するとともに、特に水素については、その作り方において色分け(グレー、ブルー、グリーン他。原子力はイエロー)された呼び名がある。水の電気分解は、製造した水素の使用目的が電気発生用のためならば、電気を使って水素を作り、その水素を使ってまた電気を作ることになるので、効率が極めて悪いのではないか、と問題提起し議論した。また、電気はそのまま保存できないため、余った電気を保存する方法として、クリーンな水素として保存し、発電用の燃料などとして利用することになる旨を説明した。
  2. ②最終処分場について
    Q:処分場について深地層処分に決めているが、他の処分方法は難しいのか? →宇宙に持っていくこと、海底や南極の氷の下に埋めることが考えられるが、宇宙の場合には、持っていく段階でのロケット爆発事故などの安全性の問題がある事、海底や南極に埋めることについては、ロンドン条約など国際条約で禁止されており、最も安全で実現可能な処分方法は地層処分であることを説明した。
  3. ③原子力発電所の再稼働について
    C:わが国のエネルギー事情からすると、自給率が極めて低く、再エネについても限界があるので、原子力発電所の再稼働は、安全性をしっかりとすることで、進めるべきとの意見が多かった。しかし、やはり、原発については、怖いということは拭いされないとのことであった。特に福島出身の学生から、「10年以上たっても、居住していない地域があり、荒れ野原になっている光景を見ていると、やはり原発は怖い。」との発言があった。
    →本件については、帰還困難区域に設定する際の放射線レベルをあまりにも厳しくしたことがある。また3,4年で戻ることができていれば、住民は戻ってくるであろうが、10年も戻れなければ、その間に世代も替わり、既に避難先地域での生活に慣れたために戻ってこない方が多いのではないかとの考えも述べ、意見交換した。
    →次に、原子力発電所についての安全性に絡んで、リスクとベネフィットについて自動車事故を例に挙げて安全と安心も含めた社会の受入れについて説明、意見交換した。リスクについては、ゼロにすることができないため、どこまで低減すれば、安全と見なすかをベネフィットとの関係で判断する必要がある。ベネフィットとしては、電気という極めて便利なものを、CO2を排出させることなく安定に大量に供給することができる。日本には、エネルギー源の化石燃料が皆無に近いため、原子力発電の位置づけが大切である。高度な技術なので、皆さんが関心を持って、勉強してもらいたい。
  4. ④欧州のエネルギー問題について
    Q:特にドイツがCO2削減を謳いながら、CO2排出のない原発に対して脱原発を推進していること、天然ガスを多量にロシアより輸入している理由は?
    →脱原発の背景は、チェルノブイリ事故で、ドイツが被曝を受けたことが大きな要因であること。さらに、3.11福島原発事故により、脱原発を確固たるものにした。
    →CO2削減を謳い天然ガス用のノルドストリームパイプラインを敷設して、多量に輸入できるようにした背景には、天然ガスは、石炭、石油に比較すると、CO2排出量は、半分程度であるので、特に、石炭の代替として利用することを考えていた。ロシアからの輸入については、冷戦も終わり平和な時代が続いているので、戦略物資とは切り離し、経済繁栄物資と考えて推し進めていたところにある。
    →ロシアが、ウクライナ侵攻した経緯については、もともとソ連邦の時には、同じ国家であり、穀倉地帯でもあるウクライナは、親ロシア派の人々も多かった。そのため、親欧州派との間で内部紛争が絶えなかった。親欧州派が政権を取りNATOに加盟しようとしたことが、ロシアが侵攻に踏み込んだ要因であることを説明した。

(2)グループ2(報告者: 高橋 實 )

1)参加者
学生7名 全員電気電子工学科3年
シニア: 大野崇、高橋實
2)テーマ: 原子力発電(再稼働と運転延長含む)
3)主な対話内容
最初に5分ほど、学生諸君に基調講演への質問並びに自分が聞きたいことを書いてもらい、一人ずつ、自己紹介と内容を発表してもらった。
 質問等概要は以下の通り。
(ロシアによる天然ガストップがエネルギー危機の要因であるが)なぜロシアに頼っていたのか。
どのくらの電力が足りないのか、その不足を解消するには、原子力発電所が何基必要か。
何故東通発電所等の再稼働がこんなに遅れているのか、どの審査に時間を要しているのか。
最終処分地の候補はまだ決まっていないのか。処分地の市民の反対運動はどの程度考慮されるのか。
今後原発を増やしていくと処分場も増えていくのか。
電気料金が上がらないようにするには自分たちでできることは何か。
原子力を日本で始めた経緯は。  等
シニア側から情報を提供するとともに逆質問により学生の考えを引き出しながら、質疑応答が進んだ。 ウクライナ情勢に皆さん関心を持っていることもあり、積極的発言が学生側からなされ活発な対話がなされた。 複数の学生から、自分なりに判断して原子力について発信していきたいという発言もあったが、やはり原子力は事故が起れば大きいので怖いとの発言もあった。短時間ではあったが、それなりに原子力の有用性については理解が進んだと思われ、学生諸君がエネルギー問題に関心を持つきっかけにはなったと思う。

(3) グループ3(報告者:野村 茂雄)

1)参加者
学生:電気電子工学科3年3名、機械工学科3年1名、4年1名 --- 計5名
シニア : 野村 茂雄、中谷 力雄
2)テーマ:燃料サイクル(地層処分問題含む)
3)主な対話内容
対話に入る前に自己紹介、今後の進路なども紹介。続いて各学生がG3用配布資料を一読し、各自の質問事項を配布用紙に記載。
グループ3のテーマ「燃料サイクル(地層処分 )」を含む内容で対話を進めた。主な対話は、以下の内容でした。
  1. ①原子力は危険なイメージから良いイメージに変わったこと。しかし正しく怖がる姿勢が大事とコメント。
  2. ②青森に原子力関係施設がなぜ偏っているのか? これは迷惑施設との前提での考え。日本のエネルギーを支える重要施設と考えると、異なる認識になること。使用済燃料は、ゴミではなく、準国産の資源であることも説明。驚いた様子。
  3. ③原子力の安全性は聞いている以上にしっかりしていることが分かったが、親は不安視している。
  4. ④ゴミ焼却炉(有害物質ダイオキシンを発生するが)で排熱を利用した風呂があるようだが、原子燃料サイクルも同じようにバックエンドで利用できる部分もある。
  5. ⑤福島第一原発は汚染されているが、今後どうなるのか? 2050年目途の政府のロードマップを説明。
  6. ⑥高レベル廃棄物の処分方法で、地層処分以外の方法はないのか? 地層処分が世界標準。過去には、海洋投棄、宇宙空間への放出、南極の氷に埋めるなどが検討されたが、いずれもリスクがあり断念。長寿命核種の分離・高速炉や加速器での核変換技術は、R&D段階で、実用化は先と説明。
  7. ⑦電力のBEST MIXは? SNWでは再エネ、原子力、化石燃料ともに1/3づつを提言。電気料金高騰を実感している。
  8. 最後に、学生諸君への期待として、2050年頃に我が国を牽引する中心人物として広く活躍している人材であり、そのためには、「専門技術分野を持て」、「知力・体力・集中力」、「原子力の位置付けを理解し、自分事と捉える姿勢を持て」と激励し、対話を終えた。

(4)グループ4(報告者:阿部勝憲)

1) 参加者
学生:機械工学科4年6名、電気電子工学科4年2名 ---- 計8名
シニア:大塔容弘、阿部勝憲
オブザーバ : 天内淑文(電機工業会)
2) グループ4のテーマ
「地域振興 (青森県の役割含む) 」
3)主な対話内容
はじめに自己紹介で進路など紹介してもらい報告係と記録係を決め、メモ紙に講演とグループテーマに関する質問を書いてもらった。
  1. ①個々の質問内容にはいる前に、シニアから参考資料をもとにテーマに関してぜひ理解してほしいことを解説した。
    地域振興に関して、電源三法交付金について原子力、火力、水力が対象になり青森県は全国2番目のエネルギー立地県であること、県内の市町村に交付されさまざまの事業に活用されていることをデータにより説明した。雇用効果に関して、原子燃料サイクル施設と関連企業の県内採用数や、立地を契機に県内各地に企業や事業所が誘致され雇用が図られていることを説明した。
    青森県の役割に関して、むつ小川原地域の開発とサイクル事業整備の経緯について、石油備蓄基地、風力発電、太陽光発電などエネルギー関連事業所および多くの研究開発施設が立地していることを説明した。核融合開発では国際プロジェクトITERと連携した研究が行われていることを紹介した。
  2. ②基調講演に関する質問は以下の通り:
    ・CNが進み原子力と再エネ増えるとエネルギー自給率は上がるか
    ・日本のエネルギーを再エネでまかなうのに面積は足りるか
    ・原子力に賛成と反対の割合は
    ・ガラス固化体は地中に残し続けるのか
    ・処分事業をやるのに地域の人とどのようなコミュニケーションをとるのか、寿都町や神恵内村の地層は火山や活断層が大丈夫か
    ・青森県で原子力施設が日本海側の津軽でなく太平洋側にあるのは
    ・八戸にもっとエネルギー施設をつくれないか
  3. ③グループテーマに関する質問は以下の通り:
    ・三法交付金に風力も含まれるか
    ・交付金は身近には社員の報奨金や各家庭に還元されるのか、全国の人に身近に知ってもらう活動をしては
    ・交付金の活用事業の利益は十分に還元されているか
    ・交付金により地域のお金が増えるのは分かるが八戸で原子力施設がないのは
    ・県で原子力、風力や水力発電の割合は
    ・風力発電を海底に立てると津波の影響は、海のメリットは
    ・青森県は原子力施設が整備されておりすごいが、全国的に認識されてないのでは、認知してもらう活動はなにか
    ・原子力開発自体も持続可能でなければならない、立地が円滑に進むにはどのような振興が必要か
  4. ④以上の質問に対してシニアよりそれぞれのポイントを説明した。
  5. 全体を通して感じたことは、学生諸君は交付金や雇用の具体的なデータにより原子力関連産業により青森県が六ケ所だけでなく広く経済効果があることを理解したようである。そこから、このような経済効果が家庭に還元されているか、地元八戸になぜ原子力施設がないのかなど、身近な問題として考えてくれた。またそこから発展して、青森の状況や経済効果を全国の人は知っているかなどの問題意識ももってくれた。原子力メンテナンス業務への県内企業の参入促進セミナーを紹介して、原子力以外の分野に進んでも将来地元で貢献する可能性あると励ました。
    シニアが資料を基にテーマのポイントを伝えようと努めたが、学生諸君に質問の背景を尋ねたり、学生同士の意見交換を行えればもっと良かった。次回に向けたファシリテータ役の反省点である。

3.講評(大塔容弘)

私は、昨年度もこの対話会に参加し、講評させて頂いた。昨年度は、原子力白書の勉強とそれを基に原子力の課題について学生とシニアが対話を行うというものでした。原子力発電の再稼働はあるものの、リプレースや新増設が進まない状況下での対話会でした。
 ところが、本年度は全く異なる状況となりました。令和4年2月のロシアによるウクライナ侵攻、それに伴う世界のエネルギー環境の混乱が生じたことは皆さんご存じの通りです。昨年8月、岸田首相はグリーントランスフォーメーション(GX)会議に出席し、このような状況下では、「原発の新増設や建て替えを想定しない」としたこれまでの政府の方針を転換し、原子力の活用が急務だと判断し、・安全審査済みの原発の再稼働への取組み、・次世代革新炉の開発と建設、・運転期間の延長等の検討を指示しました。そして、先月22日政府は「GX実現に向けた基本方針-今後10年を見据えたロードマップ」を取りまとめました。
 このような中での本日のシニアとの対話会でした。例年にない「エネルギー危機下における原子力発電の役割」を深く考える良い機会になったことが、皆さんの報告から理解することができます。本日のシニアとの対話経験を皆さんの知識の一部に加え、これからの我が国のエネルギー安全保障問題を自分の問題として考えて頂きたい。これが、私からの皆さんへのお願いです。

4.閉会挨拶(高橋 實)

以下の趣旨の挨拶があった。
シニアとしても若い人のエネルギー、原子力に対する考えや意見について聴く良い機会でした。
ロシアのクライナ侵攻でエネルギー情勢も緊迫しているせいか、昨年よりも学生皆さんの発言に積極性が感じられました。
若い人たちが原子力の分野に入ってきて活躍することを期待します。

5.参加シニアの感想

別添報告書を参照下さい。

6.学生アンケートの集計結果(中谷力雄)

参加学生全員25名の回答
基調講演は、最近の話題である「ウクライナ危機の主にエネルギー面での影響」、「第6次エネ基計画、GX推進会議を中心とした日本のエネルギー環境」、「原子力の現状と役割」、「高レベル放射性廃棄物の最終処分」、及び「青森県の原子力施設について」についてであり、「とても満足」(20人)、「ある程度満足」(5人)と、参加者全員に満足して頂けた。
また、対話については、「とても満足」(20人)、「ある程度満足」(5人)で、全員に十分満足頂けた。
対話会全体の感想・意見としては、「自分は原子力は必要と思っていた。この会に参加してまさにそれを実感した。日本はエネルギー自給率が低いので原子力はとても良いと思った。」、「原子力についての知識を今日の講演と対話でより深めることができ、非常に良い機会だと感じた。」、「とても良い経験となった。自分達のように学ぶ機会を増やすことで原子力発電所の再稼働に向かっていくと感じた。」など、好評であった。
また、「ディスカッションの時間を増やすことが必要だと思う。ディスカッションで自分の意見を言いシニアの方に答えてもらえるという経験がとても貴重なことと感じたため。」とのシニアとの対話に価値を認識するとともに対話時間延長の要望もあり、今後の対話時間確保を検討課題としたい。
アンケート詳細については別添資料を参照。

7.別添資料リスト

講演資料:「ウクライナ危機と原子力」
アンケート結果
(報告書作成:本田一明 2023年 1月27日)