日本原子力学会シニアネットワーク連絡会
報告
学生・教員・市民とシニアの対話会

SNW講演・対話
in北海道教育大学函館校2023 報告書

日本原子力学会シニアネットワーク連絡会
(SNW)松永一郎
北海道教育大学函館キャンパス
「環境と放射線」受講学生を対象としたシニアによる講演と対話会

講演と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受 講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。 講演と対話会は別々の日に実施した。講演はWEB方式で73名の学生の参加があった。対話は講演の5週間後に対面方式で実施し、講演会参加者から44名が参加した。
講演/対話のテーマは昨今の情勢を踏まえて「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」とした。難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。

1.講演会の概要

1)教職および公務員等を志望する学生79名が参加
国際地域学科の1年生から4年生、73名を対象にWEB(ZOOM MEETING)方式で実施された。受講場所は大学の講義室
国際地域学科は文系の「国際協同、地域政策」と理系の「地域環境科学」ならびに教育系の「地域教育」に分かれている。
講演は公開講座「環境と放射線」の一環として行われ、単位取得対象になっているので学生は皆真剣である。受講後にレポートを中村教授宛に提出しなければならない。
演題は「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」とした。
2)日 時
6月14日(水):講演資料を学生へ配信
6月21日(水)13:00~14:20 :講演(WEB方式)
3)場 所
北海道教育大学函館校 講義室
主催者:北海道教育大学函館校 国際地域学科 中村秀夫教授
4)参加者
北海道教育大学函館校:中村秀夫教授
学生:73名(「環境と放射線」を受講する学部1~4年生)
シニア:3名 SNW 大野 崇、星野知彦、松永一郎 
5)講演
講演者名:大野 崇
講演題目:世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)
講演概要:エネルギーは防衛、食糧と並んで国の根幹をなす。そのエネルギ ーを取り巻く環境が一変し、エネルギーに世界的危機がおとずれた。寒波熱波 の世界的気候異常は待ったなしのエネルギー需要に伴う資源争奪戦をもたら した。さらにはロシアのウクライナ侵攻がそれに輪をかけている。日本ではグ リーントランスフォーメーション(GX)に舵が切られ、化石燃料から再エネ、原 子力などCO2を排出しないエネルギーへの転換を行い、エネルギーの安定供 給と経済成長を目指すことになった。
事後アンケート(対話会不参加者を除く)では、学生の67%が「とても満 足」33%が「ある程度満足」と答えている。「聞きたいことが聞けたか」と の質問には「十分に聞くことができた」と「ある程度聞くことができた」が5 0%ずつであった。

2. 対話会の概要

1)理系の地域環境グループ所属の学部学生を中心に44名が参加
対面対話
対話会は5グループに分け、対話のテーマは講演と同じ「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション(GX)」とした。
対話会に先立ち、学生は「講演会を聞いて疑問に思ったこと」をシニアに提出した。講演会の内容はかなりの程度理解されており、提出された疑問には本質を突いたものが数多く見られた。
シニアは学生からの質問に対して回答書を準備、回答書は対話会の前に中村秀夫教授から学生に配信された。対話会では学生の質問や意見を中心に意見交換を行い、深堀した効果的な交流を行うことができた。
事後アンケートでは、学生の64%が“とても満足”36%が“ある程度満足”と答えている。「事前に対話したいと思っていたことは対話できたか」との質問には52%が「十分対話できた」49%が「ある程度対話できた」と答えている。
「対話の必要性」「友人、後輩などへの対話会へ参加の勧め」については、それぞれ82%、91%という高い比率で「非常にある」「勧めたいと思う」という結果だった。
2)日時
6月21日(水):講演会
6月29日(木):学生からシニアへの質問
~7月13日(月):シニアから学生への回答
7月26日(水)12:40~14:30:対面による対話会を開催
3)場所
北海道教育大学函館校 講義室
主催者:北海道教育大学函館校 国際地域学科 中村秀夫教授
4)参加者
北海道教育大学函館校:中村秀夫教授
学生
シニア:10名:(SNW) 大野崇、早瀬佑一、船橋俊博、星野知彦、松永一郎 (SNW東北) 阿部勝憲、梅田健夫、高橋實、中谷力雄、本田一明

3.対話会

(1)グループA(報告 阿部勝憲)

1) 参加者
学生:8名(地域環境科学4年1名、3年3名、2年2名、1年2名、内女性3名)出身:北海道4、宮城3、岩手1
シニア:阿部勝憲(ファシリテータ)、星野知彦
2) 主な対話内容
学生諸君から基調講演に関連して多面的な事前質問が出されシニアから回答し、その情報を全員が共有した。自己紹介ではシニアがメモを用意し行い、学生諸君からは学年と出身地を述べてもらった。
事前の質問回答に関してさらなる疑問は特にないということで、この対話会で話し合いたいことあるいはキーワードを8人から順番に出してもらい、大きく三つのテーマに分けて進めることにした。
テーマ1:日本のエネルギーが不安なので将来の安定性確保には、また自給率を高めるには
  1. ①日本の自給率向上には再エネと原子力を増やすこと、原子力はウランを輸入するが国産とみなせる、濃縮と加工は国内企業が担いまた高い備蓄率。
  2. ②2030年目標には再エネ+原子力+改良火力のミックスで、再エネの不安定性を補うためにバックアップの火力が欠かせず原子力はベース電源。
  3. ③2050年目標には多くの技術開発が必要、バッテリーの限界と新規開発には大学・企業・国のネットワークを。
テーマ2:原子力発電について、改良型で効率上がるのか単純化とは、また泊発電所が長く稼働しないのは
  1. ① 水利用と大型タービンの熱効率について、改良型(APWR、ABWR)では大型化と安全性向上、単純化型(SPWR、SBWR)における安全性向上、高温ガス炉の熱効率と水素製造利用。
  2. ②泊発電所の審査では活断層の課題で長引いている、審査の効率化が必要。
テーマ3:高レベル廃棄物処分について、海溝あるいは砂漠では
  1. ①国際的なルールでは自国で処分すること、これまでの技術的検討で地層処分を選択。
  2. ②日本の領海で監視できる海溝は困難、また外国の砂漠は利用できない。
グループ発表では3テーマのポイントを要領良くまとめて報告した。シニアの感想として、日本のエネルギー問題は若い世代の将来にとって大事なイシューであることを感じてもらえ、有意義な対話会であった。
今後もぜひ続けてほしい。なお学生諸君が話す機会を増やすためには、グループの人数を学生5人以下でシニア1人程度にする工夫も考えられる。

(2)グループB(報告 梅田健夫)

1)参加者
学生:10名(4年1名、3年4名、2年3名、1年2名、内 男性4名、女性6名)
シニア:大野 崇(ファシリテーター)、梅田健夫
2)主な対話内容
講演内容に関する事前の質問回答について一人ずつ追加の質問あるいは意見を聞き、シニアからコメントする形で進めた。
学生から出された主な話題は以下の通り
  1. ①それぞれの国のエネルギーは最適か?
  2. ②エネルギー分野に関して日本が世界に先んじている技術は何か。
  3. ③化石燃料が遠い将来枯渇したら日本はどうなるか。
  4. ④原子力に対する忌避感から発電所で働く人が少なくなった場合、AIを活 用できないか。
  5. ⑤日本にエネルギー資源が輸入できなくなったら、どれくらいで生活に支 障が出るのか。
  6. ⑥高レベル廃棄物の処分地の問題が取り沙汰されている。解決の目途はあ るか。
  7. ⑦メタンハイドレートなど日本で採掘できるエネルギー資源はあるか。
  8. ⑧高レベル廃棄物の処分地を決められないなら、ロケットで宇宙に飛ばす 方法はどうか。
  9. ⑨岸田政権は原子力に舵を切ったが、原子力に対する国民の理解を得るの は難しいと思う。どうするのか。
以上の話題に対して、シニアから回答するとともに、高レベル放射性廃棄物 処分地を受け入れてもらうための理解獲得に大変苦労していることを率直に伝 えた。
学生は、事前の講義並びに質問を通し、世界・日本のエネルギー事情、今後 どうあるべきかについて広く理解しているようで、対話を通した積極発言にそ のことが見て取れた。女子学生が多く、子供を介した原子力アレルギーの解消に 少しでも役立つことを期待したい。
 

(3)グループC(報告 早瀬佑一)

1)参加者
学生:8名(3年生)、国際協働2名、地域環境5名、地域政策1名
シニア:早瀬佑一(ファシリテータ)、高橋 實
2)主な対話内容
シニアと学生の自己紹介のあと、学生一人一人から、エネルギー・環境問題に関し、関心・興味の高い項目について意見、疑問を述べてもらい、次の2点を中心に対話を進めた。
  1. ①再生可能エネルギーはどこまで増やせるか
  2. ②2次エネルギーを安定的に使えるのか?
再生可能エネルギーはどこまで増やせるか
  1. ①再生可能エネルギーはこれ以上増やせないし(すでに限界に来ている)、電力の全てを賄うことは出来ない。原子力の新規建設が必要。
  2. ②電力危機の今、再エネを増やす良い機会。雇用も増えるのではないか。
  3. ③北海道電力の原子力の取り組みは、泊原発の再稼働が最優先、電力需要が伸びないので今後は未定。
  4. ④大間原発の事故は函館に影響する。中止すべきとの意見があった。
2次エネルギーを安定的に使えるのか?
  1. ①我が国のエネルギー自給率は、原子力を国産エネルギーにカウントしても、わずか11%(2020年)。残り90%は輸入燃料による発電。昨今のエネルギー資源を巡る国際的混乱が我が国の電力供給を左右している。元に戻るだろうか。
  2. ②自給率の改善には、化石燃料の輸入を極力減少し、国産エネルギーである原子力や再エネを増加することが有力な方法。どうやってやるか。
  3. ③原子力について国民の不安感、不信感が大きい。国民理解を得る努力が足りないのではないか。
シニアからの若干の補足
  1. ①国民生活と産業活動の生命線である電力安定供給(信頼度)の維持が大前提である。再エネ、原子力、火力の最適バランスを求める連立方程式を解いて答えを出さなくてはならないが、簡単ではない。善悪(好き嫌い)ではなく、安全性、経済性、環境性について科学的議論が重要。
  2. ②政府は原子力政策を転換し、利用拡大に向け、再稼働加速、新増設の方針を示した。しかしまだ入り口、実現にはあと20年程度は必要であろう。
  3. ③エネルギー資源を巡る国際秩序の混乱はしばらく続くのではないか。ウクライナ問題が終結しても、元には戻らいないであろう。
  4. ④原子力の国民理解はそれなりに進んでいる。これまでに10基の原発が、立地自治体、住民の了解のもと、再稼働し、安全・安定運転を継続している。時間がかかったが、丁寧に説明することにより、理解を得ることが出来た。継続が大切。
  5. ⑤国(政府、電力業界、国民)を挙げて、全力で取り組むことが肝要。連立方程式を解くために、国民の一人である皆さんも、事実をもとに自分で考え、行動に結び付けてほしい。
シニアの感想:学生の意識、認識は高いが、対話時間が短かったため(50分)、突っ込み不足の感は否めない。出来れば90分は欲しい。専攻分野(環境、国際、地域政策)により、意識、認識に差があるのはやむを得ないか。

(4)グループD (報告 中谷力雄)

1)参加者
学生:9 名(4年1名、3年2名、2年4名、1年 2 名、内、男性3名:女性6名)
シニア:中谷 力雄(ファシリテータ)、船橋 俊博
2)主な対話内容
Dグルーでは、学生各自の自己紹介、シニアの自己紹介をし、その後基調講演及びそれを受けた事前質問の回答内容をベースに対話を進めた。
学生からの下記の質問や意見に対してシニアから説明
  1. ①カーボンニュートラル(CN)に絡んで、脱炭素というが物理的(質量保存則?)に炭素(C)は減らせないのではないか。
  2. ②脱炭素技術で、回収・貯留するとしているが、地中に貯留することでその地域に地震が発生することはないのか。
  3. ③原子力発電は推進していくべきと思うが、絶対に安全性が確保されるのか。
  4. ④CO2を出さない電源を利用するのがベストであるが、再生可能エネルギーの欠点も理解でき、原子力発電の利用は必要と感じた。
  5. ⑤CNの実現に向け、再生可能エネルギーや火力発電所、原子力発電所の割合はどうなるのか。
  6. ⑥電気料金の高騰は感じていて、オール電化が多い北海道で、夏場には電気料金が下がると思っていたが、そうなりそうもない。
  7. ⑦再生可能エネルギーの太陽光発電や風力発電の開発が環境問題を起こしているところもあり、今後開発はどうなるのか。
上記質問等へシニアより、CNの基本的考え方、原子力発電の事故リスクを考える上で「平時」と「戦時(有事)」を分けて考えることの必要性、電源選択に「S+3E」の考え方があること等を回答し、関連する質問への対話の後、グループ発表では以下の内容がまとめられた。
  1. ①主に、CN、再生エネルギー、電源のベストミックスについて対話を行ったが、基本的な考え方が理解でき、電源の選択で「S+3E」の考えが重要であることも分かった。
  2. ②対話会で得たように、知識を身に付けることで、(将来、教育者の立場になると)多くの人にそれを付与することができ、結果として安全理解に寄与できると思った。
その内容から、エネルギー問題や原子力発電利用の必要性等が理解され、学生の皆さんには、エネルギー問題に関心を持つ動機づけになり対話会は有意義であった。

(5) グループE (報告 松永一郎)

1) 参加者
学生:9名(3年4名、2年4名、1年2名)(内男性2名) 出身:北海道(函館、札幌)4名、青森2名、宮城、滋賀、兵庫各1名 進路希望分野:教員5名、公務員1名、民間1名、未定2名
シニア:松永一郎(ファシリテータ)、本田一明
2) 主な対話内容
対話テーマ:「世界的エネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション」について
学生からの事前質問に対するシニアの回答を事前に読んで、理解できたか確認し追加質問の有無を各人に聞いた。 質問内容は大まかに分類すると次の通り
  1. ①国別のエネルギー・電力需給:カナダやロシアのエネルギー自給率の高いのはなぜなのか、中国やインドの石炭使用比率が高いのはなぜなのか、中国の原子力発電比率が低いのはどうしてか、フランスは原子力発電で大きな供給をしているがなぜなのか、フランスは原子力技術が発達しているのか、ドイツはロシア産の天然ガスを多量に輸入していたが今はどうしているのか、ドイツは原子力をやめたがそのデメリットは、アメリカの電力料金が安いのはなぜかなど
  2. ②日本のエネルギー・電力需給及び原子力問題:エネギー自給率が徐々に上 がっているのはなぜか、電力料金がこのところ上がっているのはなぜか、原子力 発電所の再稼働の遅れの理由は何か、原子力発電比率は20~22%(2030)より、も っと上げられないか、再エネ100%の可能性はないか、原発の新しい立地場所は どこか、原発は60年を超えても運転できるようになったが安全性は問題ないか など
  3. ③その他:EVになっても電源がCO2を出すのでは意味がないのでは、化石・ 再エネ・原子力のメリット/デメリット、スポット契約と長期契約の違いは、異 常気象が再エネ発電に及ぼす影響は、CN対策は中小企業には厳しいのでは又個 人はどうすべきか
  4. Q&Aを踏まえて、各人から意見をだしてもらった。概略まとめると以下のとおり
    1. ①国別で人口、産業構造、経済成長率が異なるので、エネルギー、電力需給 事情も変ってくることがよく分かった。
    2. ②CO2を出さない安定電源の原子力発電の重要性がよく分かった。また2018 年の北海道ブラックアウトが真冬だったら大変であり、泊原発の再稼働の重要 性を身近に感じた。
    3. ③カーボンニュートラルの達成は必要だが、日本で実現できるかよく分からない。
    まとめ:国情によって、エネルギー、電力事情が異なることに気づくことに より、我が国の立場を自分なりに考えることができたと思われる。

(6)シニアからの挨拶

1)開会挨拶(SNW東北 阿部勝憲氏)
今日は対話会のために暑いなか集まっていただきありがとうございます。6月21日の講演会ではテーマ「世界的なエネルギー危機とカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーション」について学び、質問と回答のやり取りをしました。皆さんのさまざまの疑問に答えるため我々も大いに勉強になりました。
さて、今日は対話会です。世界のエネルギー問題、日本のエネルギー問題、火力発電、原子力発電、再生可能エネルギーの問題など、またそれ以外の話題でもどうか意見を出し合い対話しましょう。皆さんが質問しシニアが答えるというより、それぞれの考えや思いをざっくばらんに話し合いましょう。よろしくお願いします。
2)講評(SNW副会長 早瀬佑一氏)
講評ではなく感想です。
教育大学の対話会は初めてなので大いに期待してきました。
大学のホームページで「地球の未来を拓く教員と地域人材の育成」を掲げたビジョンを目にし、人と人とのつながりを深める教員の育成は当然ですが、それに加え、地域・社会に貢献する人材の育成を掲げていることを知り、新鮮に感じました。
今日の対話会では、学生諸君の足が地についた率直な視野・意見・疑問に接し、少しずつかもしれませんが、芽が出始めていることを感じ、私たちシニアも良い勉強になりました。
これから社会に出て、自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の考えを大切にして行動し、発言するよう頑張ってください。

4. 学生アンケート

対話会の後に学生アンケートを実施した。
今年度よりGoogle Formを導入し、学生からSNWのアンケート担当者に直 接届くようにした。アンケート結果は自動的に集約される。
アンケートの内容は次の通り
  1. ①講演と対話に関する一般的な質問
  2. ②放射線・エネルギー・環境に関する意識調査
アンケート回収率:75%(8月16日現在)

5.その他特記事項(松永)

(1)対話について

昨年度の対話会は150分であったが、今年は授業時間の関係から110分と40分間も短縮された。
一方、シニアと学生の比率は昨年が1:8~10だったのに対して、今年は 1:4~5であった。
対話の満足度を見ると、昨年度「とても満足」が93%あったのに対して、今年度は64%であった。また、「事前に話したいと思っていたことは対話できましたか」との問いに対して、「十分対話ができた」との回答は昨年度の79%に対して、今年度は52%であった。
このことから、対話時間が長いほど、学生の満足度および課題に対する理解度が上がることが見て取れる。
学生は自分から意見を出せる機会が多いほど、満足度が上がる。そういった意味から、今回のように対話時間を短くせざるを得ないような場合には、グループ数が多くなるがシニア1人が1グループを持つことも考えられる。

(2)対話不参加者からの質問と回答

基調講演を聴いたが対話会には参加しなかった24名の学生からもシニアに対して質問があり、大野と松永が分担して回答した。

6.別添資料リスト