SNW対話
in 松江工業高等専門学校2023年度 報告書
日本原子力学会シニアネットワーク連絡会(SNW)世話役 松永健一
報告書作成 令和5年9月30日
《松江工業高等専門学校正門》
原子力などの授業の一環として学生とシニアの2回目の対話会が大雨警報により中止
急遽中止となったが、周到な準備がなされた基調講演、学生質問・回答について記載報告する。対話会は松江工業高専の「原子力」や「送配電工学」などの授業の一環。今回は第2回目を対面にて開催予定のところ、「学生質問に対するシニア回答」を作成し、学生に送付した後に、大雨警報による交通機関の運休により開催中止となった。対話テーマとして「カーボンニュートラル(CN)とエネルギー危機へ向けての原子力の役割」「原子力発電の再稼働と電気料金」「CNへ向けての多様な対応」と「再生可能エネルギーと電力の安定化などの課題への対策」を選択した電気情報工学科5年の学生23名が参加予定であった。
1.講演と対話会の概要
(1)日時(予定)
- 基調講演・対話会:令和5年7月10日(月) 10:30~16:10 (対面) 【大雨警報により中止】
(2)場所と対話方式(予定)
- 松江工業高等専門学校 対面
(3)参加者(予定)
- 大学側世話役の先生
箕田充志:電気情報工学科教授
- 参加学生
電気情報工学科5年、基調講演・対話会:4グループ、23名
- 参加シニア:4グループ、8名 古藤健司、山崎智英、後藤 廣、櫻井三紀夫、野村茂雄、
針山日出夫、大西祥作、松永健一
(4)基礎講演(PPTは学生に事前送付済み。講演は未実施)
- テーマ
- 世界のエネルギー情勢と日本の課題~脱炭素・エネルギー危機の中で日本の選択は?~
- 講師
- 針山日出夫(対面)
- 講演概要
- ロシアのウクライナ侵略により国際秩序が破壊された結果、今や世界は同時多発的なエネルギー危機・食糧危機に包まれている。ウクライナ侵攻は長期化の様相を呈しておりエネルギー資源確保の不確定性と経済混乱は一層混迷を深めそうで予断を許さない状況といえる。
過去数年辺りから世界主要国・EUのエネルギー選択の論点は脱炭素社会の実現を目指して非化石電源、即ちゼロエミッション電源を如何に早く・安く・確実に社会に実装するかに焦点が当たっていた。一方で、脱炭素をめぐって多様な対立軸が顕在化してきたのも事実である。この様な状況下で、欧州発世界エネルギー危機が顕在化して欧米主要国は「脱炭素政策」と「エネルギーの自立政策(エネルギーの脱ロシア依存)」の両立に苦悩している。
今回の講演では、日本のエネルギーの実情と課題および世界主要国の最新エネルギー政策を概観したうえで、脱炭素に向けた主要国のエネルギー環境政策と現下のエネルギー危機の渦中でのエネルギーの自立化政策に焦点を当て、纏めとして日本の課題と針路選択の論点を概説する予定であった。
2.対話会の詳細
(1)学生質問とシニア回答の概要
- 学生からの質問に対するシニアの回答は、対話会の開催前に学生に送付された。
(2)グループ対話の概要
- 対話は実施されなかった。
3.学生アンケート結果の概要
- アンケートは実施されなかった。
4.別添資料リスト
(報告書作成:2022年9月30日)