参加学生は世話役である鈴木先生の講座(核燃料サイクル)の授業を受けている修士1年生で、放射性廃棄物に関する知識があり、問題意識もある。 シニア側も廃棄物の専門家が参加してこれに応えた。 海外からの留学生も多数参加したことから基調講演のプレゼン資料は英語で作成し、講演も英語で行って頂いた。また、5班に分かれて行った対話も各班に留学生が入り英語を交えて熱のこもった対話となった。 基調講演は放射性廃棄物の分類と処分方法から始まり高レベル放射性廃棄物の処分を主とて解説し、可逆性・回収可能性に言及して分離・変換技術を紹介するほか、最近の文献調査の状況など幅広い内容。 また、対話テーマは、先生から「使用済み燃料の処理処分について直接処分、再処理後ガラス固化して地層処分、再処理+分離変換して地層処分、その他の方法について廃棄物管理・経済性、市民の受容性等の観点からどのようにしたら良いか提案してください」との内容で、 学生が事実を踏まえて、自分で考えていただくことができれば、との先生の意向による。 留学生は日本語あるいは英語の何れも必ずしも得意ではない方もいらしたようであったが真剣に参加してくれた。 英語を交えての対話(説明・解説)で時間がとられ、必ずしもテーマ課題を掘り下げた対話ということではなかったかも知れないが、参加学生とシニアともに双方向の対話を心掛け、充実した対話会であった。
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