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倫理規程

規程改定の経緯(21年版)

                          2021年6月18日

 倫理委員会は,重要な任務として「倫理規程(前文,憲章,行動の手引)」の改定案の作成」があり,また,「倫理規程制定の基本精神に基づき,規範は時代とともに変化するものであることを忘れず,常に社会環境の変化も考慮した規程を維持する」ことを認識して活動を行っている。
 2001年の倫理規程制定以降,これまでに数年毎の改定が行われてきた(2003年,2005年,2007年,2009年,2014年,2018年)。

 2018年の倫理規程改定以降の原子力を取り巻く状況を踏まえ,倫理委員会は,主に以下の論点に対して倫理規程の改定検討を進めた。
・ 東京電力福島第一原子力発電所事故(2011年3月発生)
・ 関西電力金品授受問題(2019年9月に発覚)
・ 品質不正問題(2017年秋以降に数多く発覚した素材メーカによる製品品質不正,自動車メーカ等による完成検査の不正等)
・ 上記問題等の背景要因として共通している組織文化
・ 倫理規程をより浸透させるための表現の適正化,記載の充実化

 倫理委員会での本格的な改定検討は2019年から開始し,毎回の委員会とメールベースによる議論により検討を進めた。この間,原子力学会の2019年春の年会,2020年秋の大会の企画セッションでは,その時点での検討状況を参加者と共有し,議論を行った。

 倫理委員会としての改定案がまとまったことから,2021年1月20日~3月31日の期間で公開の意見募集を行った(意見募集における改定案)。
 意見募集の案内は,学会誌2021年2月号への会告の掲載,会員メールサービスによる案内(2回),賛助会員への案内の直接送付により行った。
 意見募集において7名の方から計43件のご意見と,賛助会員1社からのご連絡をいただき,倫理委員会ですべてのご意見に対する対応の検討を行った(ご意見への対応)。
 一部ご意見の反映等による軽微な修正を行い,倫理委員会としての改定原案を2021年5月10日の第124回委員会で決定し,5月27日の学会理事会に諮り,一部軽微な修正の上,承認された(改定された倫理規程新旧比較表)。
 今回の改定でも,前文,憲章,行動の手引という倫理規程の構成に変更はなく,7つの憲章とそれに関連した計41の行動の手引からなっている。

 改定の概要を別紙(リンク)にまとめた。

 参考:倫理規程を1枚に収めたものはこちら

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