私たちは、科学技術が人々の生活に深く入り込みなりたっている現代社会を、より良い方向に向かわせる一つの方策が「技術倫理」であると考えています。

少し残念ではありますが、ここ数年日本で多発している企業不祥事によって、科学技術に関わる個人や組織（企業など）の意思決定が、社会に大きな影響を与えることが証明されました。今、改めて、技術を担っている人はもちろん、技術を管理している人、その恩恵を受けている人、・・・みんなで「技術」における「倫理」について考えることは、とても大切なことと思います。

「技術倫理」だけでなく、「倫理」には、答えはありません。でも、技術に関係する社会における「より良い解」がなにかについては、考えることができます。「原子力学会倫理規程」は、原子力学会が、会員がより良い解を導くための規範として策定したものです。しかし、どんなにすばらしい倫理規程（綱領）を作っても、すべての技術倫理の問題に対応するわけではありません。

常に考える、みんなで考える。それが重要なのです。

※4-3以降のコンテンツはただ今執筆中です。もうしばらくお待ちください。
1.倫理とは？
2.職業と倫理？
3.技術と社会
4.技術者特有の倫理
5.技術系学協会の倫理綱領
6.倫理教育の状況・取組み