ダイバーシティ&インクルージョン推進に向けたアクションプラン

ダイバーシティ推進に関する提言

ポジティブアクション

2023年度の成果(目標シート結果)NEW

ビジョン

2022年12月、GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議において、「2050年のカーボンニュートラル実現」に向け、経済社会全体の大変革を実行すべく、「GX 実現に向けた基本方針(案) ~今後 10 年を見据えたロードマップ~」が示された。新たな基本方針では、原子力は、エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い電源として、最大限活用することが明記された。
原子力政策の方向性の転換期を迎えるにあたって、原子力に関する研究・開発を確実に進め、その成果を持続可能な社会の構築・発展に貢献していくためには、柔軟な発想で、 新たな価値を創造していくことが重要であり、多様な人材が求められる。また、少子高齢化から原子力業界においても担い手(若手)不足が問題となり、原子力学会の人員構成にアンバランスが生じており、会員の高齢化に伴い会員減少の傾向が継続している。
このような状況において、人材育成は最重要課題であり、性別・国籍・年齢などの違いにとらわれず、多様性を認め合い、尊重しあう研究者、専門家の育成に取り組んでいく必要がある。しかしながら、本会の女性会員の比率は約5%にとどまるなど、国際社会と比較して、ダイバーシティ推進は進んでいない状況にある。そこで、ダイバーシティ推進委員会では、2021年に以下の方針を掲げ、ダイバーシティに関する基盤整備活動を進めてきた。

・会員一人一人は、性別、国籍、年齢、障害の有無などに関わらず、多様な人材を受け入れ、その違いを認め尊重し、相互に学びあい・高めあう。

・本会は、多様な人々が入会しやすく、活躍できる環境を整備し、また、原子力界へ情報発信を積極的に行い、将来にわたって持続可能社会の構築・発展に貢献していく。

さらに、2022年には、本会の活動方針として、「ダイバーシティ&インクルージョン」の取り組みを進めていくことが示された。
原子力学会内の多様性を高め、多様な価値観、能力、経験、個性を持った人材の視点を活用し、社会の持続的発展に向けて、新たな価値創造やイノベーションにつなげるために、アクションプランを進めることとする。

ポジティブアクション

No.1

理事の女性比率を2026年までに、30%にする

理事会
・2023年度より、女性理事を毎年1名(以上)増やす。
女性理事の退任があった場合には、退任者の分も確保する。
・役員候補推薦小委員会にダイバーシティ推進担当を入れる。

理事会・当該組織の理事
・これまでに理事を輩出している組織に、女性の理事候補を選出(準備)いただくよう依頼する。
(ただし、女性理事候補は、これらの組織からの選出に限定するわけではない。)

理事会、常置委員会
・将来的な理事候補者を養成するために、常置委員会に、女性・若手委員の比率を向上させるように要請し、女性・若手を養成する仕組みを確立する。
→ No.3 参照

No.2

代議員の女性比率を2026年までに、10%にする

理事会、支部協議会、部会等運営委員会、支部、部会、推薦
次回の代議員候補者募集時期(2024年)までに、女性比率を向上させるための推薦方法について検討を行う。

No.3

常置委員会の女性・若手委員の比率を向上させる(数値目標は無し)

理事会、常置委員会、ダイバーシティ推進委員会
・現状、女性委員がゼロの常置委員会は、2023 年7 月までに、少なくとも1 名の女性委員を登用する。(行動計画を提出してもらう。)
・委員数が多い(20 名以上)常置委員会は、特に女性・若手委員の比率を上げるように努力する。
・常置委員会ではないが、学生連絡会、YGN、SNW も対象とする。
・全ての常置委員会に対して、毎年7 月に、女性・若手委員の数・比率について調査・分析・公表を行う。女性・若手委員の登用が進んでいない場合には、 その要因等について各常置委員会で 分析した結果を公表する。(公表先:ダイバーシティ推進委員会HP )

No.4

年会・大会において、女性・若手の座長を登用する

理事会、プログラム編成委員会、ダイバーシティ推進委員会
・年会・大会のプログラム編成に際して、全ての分野のプログラム編成委員に、女性・若手の座長の登用を考慮するように依頼する。(2023年秋の大会より実施する。)
・年会・大会終了後、全ての分野に対して、女性・若手の座長の登用数の調査・分析・公表を行う。女性・若手の登用が進んでいない場合には、 その要因等について各分野で分析した結果を公表する。(公表先:ダイバーシティ推進委員会HP )

No.5

ダイバーシティ&インクルージョン推進に関する意識を高める

理事会、ダイバーシティ推進委員会
・2023年春の年会において企画セッションを開催し、意識の向上・周知を図る。
・上記企画セッションの開催について学会誌へ投稿し、更なる意識の向上・周知を図る。
・学協会連絡会シンポジウムで発表を行う。
・ダイバーシティ推進委員会のHP等で情報発信を行い、学会内外への周知を図る。
・その他(大々的なキャンペーンを実施するのは、少し結果が出てから)。

No.6

アクションプランの実効性を高める

理事会、ダイバーシティ推進委員会
・ダイバーシティ推進委員会のHPに、「ダイバーシティ&インクルージョン推進に向けた取組」のページを創設し、情報を集約する。学会HPからもリンクを貼る。 ・定期的に、学会誌にアクションプランの実行状況を寄稿する。
・定期的に、PDCAサイクルによるアクションプランの見直しを行う。