女子中高生夏の学校2021

2021年8月8-9日の二日間にわたり、昨年に引き続きオンラインにて、「女子中高生夏の学校2021」が開催されました。 今年度はポスター・キャリア相談だけでなく、日本原子力学会として初めて、実験イベントにも参加しました。 今回の実験では、QSTにご協力いただいて、放射線架橋したポリ乳酸樹脂を用いて放射線の持つ様々な機能について生徒たちと一緒に考えました。 実験の際には、「放射線というと福島の事故のような怖いイメージが強かったが、放射線で機能性材料を作ることができるというのは知らなかった!」という主旨のコメントを沢山いただきました。

放射線架橋実験の様子

オンラインでの「放射線架橋実験」でモニター越しの生徒さんに実験の説明をする石塚委員、中野委員、樋口委員








参加者からの声(抜粋)

・原子力について知らないことを沢山しれました。原子力の良い面、危険な面をしれたことでこれから先、原子力について考えるのに役立ちそうです。実験は、架橋された樹脂と普通の樹脂の強度や耐熱性の違いを見ることが出来て、とても面白かったです(中3)。

・実験をするだけでなく、その分野についての知識であったり現状を今その分野で働いていらっしゃる方々から聞けてとても楽しかったです!私の知らない事もたくさんしれて、新しい発見がありました。もちろん、実験も楽しかったですし前に教えていただいた知識を肌で感じることができました(中3)。

・原子力や放射線に対してはネガティブなイメージを持っていたので、そもそも放射線がどういうものなのか、どんなことに使われていてどのような効果があるのかなどを詳しく説明していただけたので、放射線の便利な面を知ることができました。実験も学校ではやったことがないもので新鮮な感じがして楽しかったです(高2)。

キャリア相談の様子

キャリア相談で生徒さんの質問に答える岡田委員、中野委員


参加者からの声(抜粋)

・原子力は良く耳にするが、どんな仕事があるのか?

・核分裂は化学とどのような関わりがあるのか?

・チェルノブイリ後に動物は普通に生きているが、人間と動物で放射線の影響は違うのか?

・原子力業界にはどのくらい電気系の人がいるのか?

・デブリの取り出しに関心があるので詳しく知りたい。

・原子力業界に就職した動機は何か?

夏学2020オンライン

2020年度の「女子中高校生夏の学校」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、 夏学2020オンライン として8月16日、23日、30日の3日間、オンライン開催されました。夏学2020オンラインには石塚委員と中野委員が中高生に向けて理系にはどんな仕事があるのかアンケートに回答し (石塚委員:核データ、中野委員:材料経年劣化)、キャリア座談会に参加しました。
キャリア座談会は、様々なキャリアを持った大人がブースに分かれて待機してキャリアサポーターとして中高生の相談に対応する形式で行われました。

ダイバーシティ推進委員会では、中高生夏の学校での活動等を通じて、多くの中高生に原子力・放射線分野が社会の役に立つ分野であることを今後もアピールしていきたいと思っています。

参加した石塚委員のお話

「私が対応した生徒さん達はいずれも高校生でしたが、皆さん、将来やりたいことや学びたいことが割と明確に決まっており、 そのために先取りで何を学ぶべきか、ということを強く意識している方が多かったです。そのうちの一人はプラズマ核融合や原子力に強い関心を持っており、 高校生向けのイベントを紹介したところ非常に喜んでおりました。
また、他のキャリアサポーターの方の意見交換では、最近の中高生は社会の役に立つ分野を選ぶ、という意識が強いようです。」

女子中高生夏の学校2-19

2019年8月10日「女子中高生夏の学校2019 ~科学・技術・人との出会い~」に夏学WGメンバーおよび藤澤委員長と岡田委員で参加しました。
今年度は 量子科学技術研究開発機構(QST)高崎量子応用研究所にご協力頂きました。
実験のテーマは
放射線利用の実例として「量子ビームを照射したプラスチックの形状記憶実験」として、 量子ビーム照射により架橋反応させた樹脂とみ照射の樹脂をそれぞれお湯につけて引っ張るとどうなるか?を行いました。 照射した樹脂が、再びお湯につけると元の形に戻る様子を見た生徒さんたちは驚いた様子で楽しんでもらえました。

来年以降も夏の学校に参加して原子力・放射線の面白さを中高生に伝えていく予定です。

夏学の様子1

夏学に参加した藤澤委員長、岡田委員、WGメンバー、高崎研の皆さん、アルバイトの女子学生の集合写真

夏学の様子2