ダイバーシティ推進委員会の活動

本委員会がこれまで行ってきた主な活動は以下の通りです。

ダイバーシティ推進に関する提言

原子力を取り巻く環境は厳しくなっているが、その一方、地球温暖化への対応やエネルギーセキュリティ確保等の観点から、原子力に大きく期待されるところである。このような状況で、原子力に関する研究・開発を確実に進め、その成果を持続可能な社会の構築・発展に貢献していくためには、柔軟な発想で、新たな価値を創造していくことが重要であり、多様な人材が求められる。 また、少子高齢化から原子力業界においても担い手(若手)不足が問題となり、本会の人員構成にアンバランスが生じており、会員の高齢化に伴い会員減少の傾向が継続している。 このような状況から、人材育成は最重要課題であり、性別・国籍・年齢などの違いにとらわれず、多様性を認め合い、尊重しあう研究者、専門家の育成に取り組んでいく必要がある。 しかし、本会の女性会員については学生会員では14%程度と徐々に増加しているが、正会員では約4%にとどまるなど、本会のダイバーシティ推進はまだまだ進んでいない状況にある。 そこで、本会のダイバーシティを推進すべく、方針および当面の施策について、提言する。

ダイバーシティ推進に関する提言

春の年会・秋の大会での企画セッション開催

ダイバーシティ推進に関する様々なテーマに着目し、春の年会・秋の大会において企画セッションを開催しています。2018年春の年会より これまでの企画セッションから、原子力・放射線分野で働く人達の仕事内容を紹介するポスターセッションに変更し、研究だけでなく 技術や広報活動などの発表を行っています。ポスターセッション終了後は、意見交換会として、ダイバーシティに係る様々なテーマについて 企業、大学、研究所の現状について情報共有を行っています。

企画セッションの様子

女子中高生夏の学校への参加

女子中高生夏の学校(夏学)は、毎年、国立女性教育会館で開催されている女子中高生むけの サイエンススクールで、全国から約100名の女子中高生と50名の保護者や教職員が参加しています。 この夏学は、多くの学協会・各種団体の協力により運営されており、本委員会でも原子力や 放射線の魅力を伝えるためのポスター展示や簡単な実験など行っています。

女子中高生夏の学校へ参加報告

女子中高生 夏の学校

ロールモデルの作成

原子力・放射線分野について具体的に仕事のイメージを持ってもらうことを目的として 2014年に初版を作成し、2015年に第2版そして2017年に第3版を作成しました。

原子力・放射線分野はいわゆる「原子力発電」だけではなく、様々な仕事があることを紹介し、 多くの方々に私たちの事を知っていただけると良いなと考えています。

現在、第4版(オンライン版)を計画中!

ロールモデル集

男女共同参画学協会連絡会への参画

男女共同参画学協会連絡会は、2002年10月に設立された連絡会です。2019年現在で、54の学協会が正式加盟を 52の学協会がオブザーバー加盟しています。同連絡会では、シンポジウムの開催や提言活動、大規模アンケートの実施等 男女共同参画に関する様々な取り組みが多くの学協会の協力によって活発に行われています。

原子力学会は設立当初から正式加盟しており、2004年10月から2005年10月までの第3期において、日本化学会と共に 幹事学会を務めるなど、その運営に積極的に貢献しています。

男女共同参画学協会連絡会の報告

男女共同参画学協会連絡会

調査・啓発活動

アンケート結果や関連資料の分析および委員会内での議論を通して、上記活動に反映させています。

夏学以外にも開催されるサイエンス・スクールについても機会があれば参加しています。

学会誌への記事投稿

本委員会が開催した春の年会や秋の年会でのポスターセッションのまとめや夏学の報告などを学会誌ATOMOΣに投稿しています。