本学会に所属する学生会員数は年々増加しており、2024年4月現在で400名を超えています。しかし、学生にとって本学会は、自分の研究を発表するためだけの場になっていることが多いようです。さらに、学生相互の交流、あるいは正会員との交流の機会は少なく、研究を発展させていくための開かれた、連続した場とはなっていません。 一方、原子力に対する厳しい社会的背景により、原子力の将来に対する漠然とした不安を抱いている学生もいます。以上のような理由のためか、卒業後は原子力学会を退会する学生が多く、その結果、年齢別に見て会員の多数を占めているのは40~50代となっているのが現状です。 このような中、将来各分野で若手として活躍するであろう学生が相互に交流、意見を交換し、また正会員との交流を活発にさせる為の受け皿となる組織を設けることが、原子力の現状を見直し、将来を考えていく上でも重要であると思われます。このような観点から、日本原子力学会に「学生連絡会」の設立を要望する運びとなりました。
学生連絡会は学生会員相互の情報交換、研究交流を通して、学生の研究活動を支援し、日本原子力学会の発展に貢献することを目的として活動しております。