シニアと若手が世代を超えて率直に議論、
将来のエネルギーへのパーセプション21
日本原子力学会2002年秋の大会において、「エネルギー問題に発言する会」の後援のもと「再処理・リサイクル部会」と「YGN」合同で下記の企画を開催しました。
日時:平成14年9月15日(日) 9:30〜12:00
場所:いわき明星大学 B会場
1.プログラム
座長(原子力委員会)竹内哲夫, 司会進行(東電)天野 治
「シニアと若手が世代を超えて率直に議論、将来のエネルギーへのパーセプション21」
(1) 原子力とともに歩んだ50年 (エネルギー問題に発言する会)池亀 亮
(2) 理解され信用され受け入れられるPu利用への道 (エネルギー問題に発言する会)澤井 定
(3) 核燃料サイクル計画に対する内外の意見 (YGN)長沖 吉弘、
(YGN)佐久間 正剛
(4) パネル討論 (京大炉)山名 元、
(原電)植松 真理、上記の方々
2.テーマ:将来のエネルギーをみんなで考え、その気持ちを共有しよう(パーセプション)
3.議論の観点
(1) エネルギーのリスクに備える。リスクの大きさはどの程度か、いつまでに備えが必要か。その不確かさを、過去の実例などから考える。
(2) 備えまでの必要な時間。これまでリスクに備えて、原子力発電を立ち上げてきた。初期トラブルやSCCを克服してきた。そこには長い時間がかかった。その歴史を振り返る。
(3) 原子力発電からの使用済み燃料のリサイクル、この備えにも時間がかかる。東海再処理、六ヶ所再処理、廃棄物処分と大きなプロジェクトとして、動き出している。これを育てるのか。仕切り直すのか。観点は、来るべきリスクの時期、備え(既存、新規)に要する費用、リスクに何処まで耐え切れるか。世代間の考え方は(以下共通)。
(4) リスクに備えてきたシニアとリスクが顕在化する時期を享受する若手、その意識のギャップは? 何を改善すべきなのか。Puリサイクルのリスクとエネルギー危機のリスクはどちらがどの程度なのか。
(5) このようなパネル討論は有意義であるか。改善する点は何か。(フロアとの討論)
4.企画セッションの背景
なお、この企画セッションは2002春の原子力学会の「再処理・リサイクル部会」部会総会での竹内部会長(原子力委員会委員)の講演を受けたものです。