「学生とシニアの対話」実施概要

―対話in福井2007


2007.8.3 伊藤 睦

1.概要

7月14日(土)福井大学総合研究棟2階会議室で開催。

台風接近の悪天候と3連休の初日の土曜日で学生の参加が少ないことが懸念されたが、福井工業大学の17名と福井大学の13名合わせて30名の参加を得て成功裏に終えた。

福井地区では平成5年12月に行った福井大学の学生との対話会に次いで2回目であるが、今回は日本で唯一、学部で原子力専攻課程を持っている福井工業大学の学部生の参加で原子力立地域として特色ある対話会が実施できた。

 

2.参加者

参加学生30名

福井大学:博士課程1名、修士2年3名、修士1年4名 学部4年5名

福井工業大学:学部3年6名、学部2年9名、学部1年2名 

対話参加の先生3名

福井工業大学 中安教授、田中教授、吉岡教授

参加シニア 14名(読み順、敬称略)

荒井利治、石井正則、伊藤睦、金氏顕、岸本洋一郎、斉藤伸三、清水彰直、

竹内榮次、竹内哲夫、土井彰、前田肇、益田恭尚、松永一郎、三谷信次

なお、前田肇氏は関西から、竹内榮次氏は中部からの参加である。

学生連絡会 1名

成田隼

オブザーバー3名

文科省敦賀事務所長犬塚隆志氏、JAEA地域共生室長(福井事務所)川村武氏、JAEA国際原子力情報・研修センター秦静寿氏

なお、本対話会を福井新聞松井理恵記者が取材し、16日に記事が掲載された。(記事は広報に掲載)

 

3.対話会(13:00〜17:00)

1)12:30分受付開始

2)会の進行は学生幹事福井大学飯井研究室の大学院2年生の鈴木智之君が行った。

3)SNWの活動と参加シニアメンバーの紹介を伊藤会員が行った。

4)基調講演(キーノート)として

岸本会員が「原子力の役割と期待」 金氏会員が「原子力発電所の設計・建設」をそれぞれ約20分で発表。

5)その後、対話は6グループに別れて、学生4〜6名に対してシニアが2〜3名で対応した。(福井工大の3名の先生がグループに参加)

グループ毎に、事前に質問がまとめられ配布されており対話はこの質問応える形式で進行。(グループ編成と事前質問項目は別紙1の通り)

実質の対話時間は約100分で、比較的じっくり対話ができた。

6)20分のまとめの時間を経て、各グループより学生代表が対話内容を発表。(質疑応答はなし)

7)講評を益田委員が行った後、関西から出席した前田氏が感想を表明。

益田委員は講評の中で、他の工学系の学生に原子力発電や放射線に対する理解を求める行動(たとえばメイルで質問出してもらいそれに皆さんが応える等)の実践をしてもらいたいとの提案があった。

前田氏は感想の中で、今日本の原子力は隠蔽問題なども影響して、不当に扱われており原子力の現場が魅力の無いものになっていることを心配していたが、今日対話でその心配は半分払拭された。シニアにとっても大変有意義な対話会であったとの感想が表明された。

8)学生連絡会の活動紹介と閉会の挨拶が学生連絡会の成田君からあった。

 

4.懇親会(17:30〜19:0)

シニア13名と学生の大半(27名)および関係の教員(福井大学:小高教授、飯井教授、仁木教授、福井工大:中安教授、吉岡教授、田中教授)が参加。

開会のあいさつと乾杯を竹内会長が、中締めの挨拶を荒井副会長が行った。

懇談の間、スピーチを学生2名、飯井教授、中安教授、斉藤会員に指名し、夫々対話会の感想や話したりなかったことなどを語ってもらった。

懇親会は対話の補完として重要であり、今回も十分に成果があったと考える。

(名札の準備を忘れたが、名札なしでも支障はないほどであった。)

 

5.シニア感想概要

(全文は、別紙2参照)

1)今回の対話会は、初めての福井工業大学と福井大学の学生が参加する対話会であったが、事前に両大学の学長に趣旨と計画を説明し理解をして頂いたこと、そして、実行に当たり学生幹事とその指導教官の行き届いた配慮とリーダーシップでその目的を十分に達成した。主な感想と反省事項は下記の通り。

2)今回立地県福井での開催で、特に日本で唯一現存する学部で原子力工学科を持つ福井工業大学の学生が参加しての対話会で、参加学生達の原子力についての知識と意欲が高く、二つのキーノートスピーチも学生の要望に応えており、理解も良く非常に真面目に議論がなされた。また一方、最近の広報、教育問題など学生に教わる事も多く、隠蔽問題の指摘などシニアとして反省させられることも有り、双方にとって大変有意義な対話会であった。

3)福井大学と福井工業大学の学生の混在で、その知識レベルの違いや興味の方向に違いがあったが、熱意と意欲と言う意味では両校に段差が無く、総じて、問題は無かったようだ。ただ、福井大学の学生が参加していた一部のグループで、学年、年齢差が壁となって、若い工大生のほうに質疑に遠慮が見られて、不満が残ったようだ。その意味でも、シニアの説明はもっと簡明にして、むしろ質疑応答の時間を増やす等シニア側も配慮すること、そして年齢別とか興味別にグループ分けをする工夫も必要である。

4)対話後の纏めの発表は、通り一遍で中身も薄い。各発表に対して質疑を入れて闊達にすべきである。

5)事前に質問事項に答える準備しておくのは効果的であるが、相手に質問の趣旨を再度聞いて対話しながら答えるほうが良い。

6)今後各地の対話会で使えるように、シニアの名札を準備しておくと便利である。また、急遽地元新聞の取材が有り、対話担当が対応したが、今後は計画的にSNW広報担当に対応をしてもらうことを検討する。

 

6.学生事後アンケート結果概要

(全容は別紙3参照)

30名の参加者の内、27名から回答があった。(回収率90%)

@     対話の必要性について、「非常にある」と「ややある」との回答が96%を占めた

その理由の大半は「いろんな話が聞け、そして様々な角度から意見が聞けるので自分の知識や見識を広められるから」といった非常に前向きである。

A  B   エネルギー危機や原子力に対するイメージについての変化については、「大いに変化した」と「多少変化した」が59%を占めた、反面、「あまり変化しなかった」と「全く変化しなかった」が67%を占めた。その理由は「改めてエネルギーの危機を認識した」と「これまでに十分知っていた」という個人の認識の差で意見が2分されたものと思う。

C  事前に聞きたいと思っていたことが「十分に聞くことができた」と答えた学生は63%いる一方、「あまり聞けなかった」「全く聞けなかった」と応えた学生が37%いた。

聞きたいことが聞けない理由はとしては「シニアの話が丁寧すぎて時間がなく又年上の学生リーダーに遠慮して自分の質問がしづらかった」ということである。

D  対話内容に対する満足度は96%であった(「とても満足」と「ある程度満足」)と、総じて、大変有意義であったとの評価である。

 

7.纏め

今回の対話会が予想以上に成功裏に無事終えたことは、学生幹事鈴木君のリーダーシップはもとより、大学側の支援、特に指導教官の福井大学飯井教授、福井工業大学中安教授の支援に負う所が大きく改めて感謝申し上げる。また、事前に両大学の学長に多忙の中時間を割いて我々SNWを活動の説明を聞いて頂き、激励の言葉を頂いた事は今回のみならず今後の活動にとっても我々の励みになるものであり、御礼申し上げる。

さらに参加シニアには、何時もの事ながら熱意と誠意を持って対話会に臨んでいただき、学生に良く評価された事は喜ばしい次第である。

今回の対話がこれからの日本の原子力を担う福井の若者に勇気と気概が育まれる一助となる事を想い、そして来年も開催出来ることを祈念して纏めとします。

 

7.対話写真

対話写真欄参照

 

添付資料

1.          グループ編成と質問事項

2.          シニアの感想文

3.          学生事後アンケート結果

4.          福井新聞の記事


―対話写真―

開会・司会 鈴木君

基調講演 岸本氏

対話風景

対話まとめ学生発表

講評 益田氏

集合写真

 


添付資料1 グループ編成と質問事項

「学生とシニアの対話会イン福井‘07グループ分け(名前の前の○はグループリーダー)

グループ1

シニア:竹内榮次、金氏顕

グループ2

シニア:岸本洋一郎、三谷信次、伊藤睦

 

学年

所属

名前

学年

所属

名前

M1

福井大

○山内 隆寛

M2

福井大

○武藤 啓太郎

M1

福井大

藤井 歩

M2

福井大

鈴木 智久

B4

福井大

高鉾 良浩

B3

福井工大

森本 浩三

B4

福井大

石川 直樹

B3

福井工大

松浦 史和

B2

福井工大

山村 啓峻

B2

福井工大

五十嵐 博紀

B2

福井工大

戸田 雄介

 

 

 

グループ3

シニア:斉藤伸三、清水彰直、石井正則

 

グループ4

シニア:竹内哲夫、土井彰、

先生:田中先生(福井工大)

学年

所属

名前

学年

所属

名前

M1

福井大

○犬飼 裕介

D1

福井大

イルワン ヘルマン

B4

福井大

佐藤 健

M1

福井大

○竹中 正治

B3

福井工大

武村 徹

B4

福井大

林 長宏

B3

福井工大

安部 真人

B2

福井工大

三宅 隆生

B2

福井工大

福永 忠

B2

福井工大

牧田 大地

グループ5

シニア:益田恭尚、松永一郎

先生:中安先生(福井工大)

グループ6

シニア:前田肇、荒井利治

先生:吉岡先生(福井工大)

学年

所属

名前

学年

所属

名前

B3

福井工大

○浅野 晃吉

M2

福井大

○岸本 慎

B2

福井工大

酒井 直也

B4

福井大

大河内 豪蔵

B2

福井工大

西尾勉(欠席)

B4

福井工大

笛吹 剛史(欠席)

B2

福井工大

南 翼

B4

福井工大

細川 貴洋(欠席)

B1

福井工大

小野瀬 亮介

B3

福井工大

太田 陽平

 

 

 

B2

福井工大

黒澤 友樹

 

 

 

B1

福井工大

寺尾 幸浩


 

質問事項(アンケート収集結果)

グループ

質問・話したい内容

グループ1

       原子力・放射線に対する反対に対してどうするべきか

       企業は学生に何を望むのか?

       学生は社会に出るにあたってどのような力をつけるべきか

       技術者として働く女性について

          女性だから有利であること

          女性に対する職場の待遇

          どのような場面で女性が活躍することを期待されるのか

          男女の差を感じる部分

グループ2

       今後の原子力はどうなるのか

       核燃料サイクルの現状と今後

       福井県の原子力に対する取り組みをどう思うか

       他国における原子力関連施設の建設協力又は販売(運転を含めて)はどのように行っていくべきか

グループ3

       原子力・放射線を受け入れてもらうためにはどうするべきか

       高速増殖炉について(現状・課題)

       エネルギー全般を広く浅く学ぶことをどう考えるか

       プルトニウム利用社会が受け入れられるには

       今後の原子力発電所について,寿命についてはどのように対応していくのか

       海外のエネルギー事情について

グループ4

       高速増殖炉について(現状・課題)

       原子力は今後,短期的,長期的に見てどうなのか

       化石燃料の枯渇が,それほど切迫した危機を感じることはないのではないか.

グループ5

       核燃料サイクルの現状と今後

       日本人全体のエネルギー危機意識を変えるには

       将来的に望まれる原子力の姿とは

グループ6

       今後の原子力はどうなってしまうと思うか?

       原子力の隠蔽体質について

       原子力を受け入れてもらえる社会にするには

       原子力分野の仕事はそれぞれの(専門)分野でどのような事をするのか

追記

全体的に福井工大の学生は就職活動前の学生が多いので,企業が学生に何を望むのか,また,社会に出るにあたってどんな力をつけるべきか,ということを知りたいようです.

また,福井大学の学生は全体的に高速増殖炉についての開発状況および課題を知りたいようです.


添付資料2 シニアの感想文

荒井利治

1.今回の対話は前回とはメンバーの構成が異なり、全員原子力関連の学科の専攻学生であったので、キーノートスピーチに対する理解もよく、直ちに本題に入ることが出来た。この意味で金氏さんの「原子力プラントの設計と建設」は学生の要望によく答えた内容であったとおもう。

また事前に学生の聞きたいことが示されていたので、シニア側も回答要旨をまとめた文章を用意して行き、これも話を進める上で役立った。

2.シニアの構成で前田さんが電力出身の元原子力委員、荒井がメーカー出身、また同席の吉岡福井工大教授は発電所の実態をよく知った経歴の方でそのコメントもあり、学生の質問に対してはいろいろな角度からの回答が出来たと思う。

しかしその反面、シニア側の説明が丁寧である分、学生側の意見が出にくかったのではと思われる。もちろんシニア側から極力学生の意見を引き出す工夫を試みたが十分でなかった。

3.その原因の一つに福井大(M2,B4)と福井工大(B3,B2,B1)といった学校、学年の差があったかもしれない。先輩、後輩の関係はスポーツの部活だけでなく、全体としてあると考えるべきだろう。このようなグループの席で積極的に発言することの大切さを、シニア側はグローバル化した世界情勢の中で日本の発言がすくないことを例に取ってうながしたところ、ちょうど中間の学生から電力の隠蔽体質についての疑問が強く出されたのが印象深かった。

4・学生側の対話会のまとめは、先生方の御指導の賜物と思うが、今回のリーダー鈴木智之君の力によるところが大きく、万事スムースであった。学生連絡会の委員が苦労して伝えてきたものが開花しつつあると思う。

 

金氏顯

1.福井大、福井工大合同でははじめての対話、福井大は修士、福井工大は学部(3年が最上級生)だったが、原子力に対する認識は殆ど同じで心配は無用だった。むしろ高校を卒業して原子力工学科を選択した福井工大学生のほうが就職先として早くも意識しているせいか、原子力業界の閉鎖体質、初等中等教育で原子力の負の面しか教えないことの危機感は強かったようだ。

2.これまではややもするとシニアから学生への一方向の対話でしたが、今回は学生一人一人に原子力を選んだ理由、将来の希望、夢を話してもらって、双方向の対話となった。特に小学生の時の広島原爆遺跡のショック経験をもとにもっと前に正しい教育の必要性を意見として述べた学生、理科の先生になって原子力も教えたいと言う学生、などなど6人6様で自分の意見を持っており、私も大変勉強になった。

3.グループ1のシニアとして原子力のみならず人生も大先輩の竹内栄次様と同じになった。氏は和英両方のご著書ご持参いただき、学生たちにプレゼント、大変喜ばれた。私も20年前に初版を読み、頭が整理されたのを記憶している。最後の改定から10年経ってますので、是非改定され再版されるよう希望します。今後の学生との対話での学生たちへの贈り物にしたいと思います。

4.予めグループ1の学生たちから提起された質問への回答を用意し配布しこれを元に対話の前半を進めた。

 

竹内哲夫

今回、福井大に福井工大が始めて合同して行われたがシナジー効果がでてよかったと思う。関係幹事、先生方のご尽力に深謝します。

日本での大学における原子力教育ルネッサンスともいうべき福井工大の「原子力工学科」復活は日本の若者に新しい道を示したと思う。

「原子力」を特に求める学生がたとえば茨城から寄留して福井工大に来ている。原子力二世(シニアからは三世だが)の教育復元であり、失われた10年の原子力忌避症が教育の場で回復していることは大変喜ばしい。

福井と言う場が今や、各種原子力施設の実在地で、県上げて原子力の職場、職能の開発を進めているだけあって、現業知識の教育、カルキュラムが地についいるのは、学生の関心事に現れている。この実務型教育学校の存在は将来に大きな力になると思う。

この点で、過去の倫理問題〔我々シニアの責任範疇)にも詳しい学生が多かった。就職を考えて色々模索しているのだが、原子力職場の浄化運動を早くせねばならないとシニアとして反省した。

工大側が発足したばかりで、2大学の学生間に年齢、知識に階差があったが、これは時間の問題であり、熱意、意欲と言う面では2大学学生間の断層はなかった。

 

松永一郎

 福井における対話は1昨年12月の対話以来、2回目である。前回の時は福井大学の学生のみ21名が参加し、14名が原子力・エネルギー安全工学系の学生、7名が教育学部系(理科教育)の学生という混成グループであり、学生側の知識レベル、興味の存在点に差があったこと、対話実施の決定から実施まで1月ちょっとしかなく、準備時間が無かった等から、学生側の満足度もあまり高くなかった。

 今回は福井大学、福井工大の2校からの参加であったが、いずれも原子力系の学生であったこと、準備期間も長く、またシニアサイドも経験を積んでおり、スムーズな運営ができたことから、学生側の満足度も高かったのであろう。

これは前回も感じたことであるが、原子力集中立地県にある大学の学生たちだけあって、原子力に対する知識と意欲の高さが、全体として、他の大学よりも高い印象を今回も受けた。

 我々のグループは全員、福井工大の学生で、全員他県からの入学者であった。しかも、親の反対を押し切って入学してきたものが多く、かなりフランクで率直な対話ができたと思うとともに、非常に頼もしい気がした。このことは大切にしなければならないことで、できるだけ多くの卒業生が希望通り、原子力方面に就職することを願う。

 なお、学生側幹事の鈴木智之君は立派に進行役を勤めており、毎回感じることであるが、彼のような者が今後の日本の原子力を引っ張っていくとの感を深くした。

 

清水彰直

対話in関西2007に引き続き、今回の対話in福井に参加しました。

1        シニア達が苦労をして育ててきた「わが国の原子力技術・文化」を継承し、その夢を託すことができる若者が少なからずいることがわかり、シニアの一人としてこの集会に参加して良かったと思います。

2        大学教官の学生に対する講義、ゼミと較べて、SNWのすすめる対話集会は、以下の特徴があり、効果的であると感じました。

1)    集会の企画段階から学生が参加していること : このように学生と共同で企画する集会の準備は、SNWが単独で企画するより、何倍も大変なことと察します。幹事の皆様の苦労が成果となって現れたと思います。

2)    小集団の対話形式とまとめの発表 : 効果的なコミュニケーションの方法と思います。

3)    的をえた総合講演 : 対話の前の二つ講演は、広い視点に立って、問題を客観的に、また偏ることなく論じていながら、明確な主張を聴衆に伝えている点で優れた講演(的をえた総合講演)であり、組織の幹部なればこそできることと感じました。

3        今後の改善点、期待

1)    質疑応答を増やす : 学生からの事前の質問は、漠然としたものが多く、シニア側が事前に準備した回答が、的を得た回答になっているかどうかわかりません。また、対話の時間の大部分が、シニア側の説明に費やされており、質疑応答の時間がすくないと思います。

2)    「原子力・放射線の安全」に関する正しい情報の伝達、普及 : 「原子力・放射線の安全」に関して、学生からの質問は、単に分からないことを訊くだけではなくて、「一般の人の理解を得るにはどうしたたら良いか」との視点に立って、前向きなものがあるように感じ、喜ぶと共に、この対話で得た情報を学生達から他の人へ伝達されることを期待しています。特に、この度の、新潟中越地震時の原子力発電所の安全性に関する1部マスメディアの偏見報道を耳にすると、その期待は高まる一方です。

 

三谷信次

福井工大を含む福井大学での学生との対話は、北大、近大 に次いで三回目の経験でした。前の二つが大都市の学生であるのに対し、今回は立地地域の学生達で対応の違いがよく分かりました。明確な言葉でその違いを端的に言い表せないのですが、比較すると全体的に前二つの学生達は、将来の選択の自由度の多い、それでいて的確な原子力の関連情報に接する機会の少ない状況に置かれているように思えました。それに対して福井の学生達は、将来の選択で 原子力をやることを初めから目指し、此処しかない、これしかないという心意気が感じられる人達が多く、前二つの学生達よりも原子力情報のリテラシーには抜群のものを感じました。これには、両大学の教授陣の多くが実学に長けておられて、研究よりも教育に力をさいておられる結果のようにも見受けました(もし間違っていたらお許し下さい)。

 私の数少ない経験から感じたことは、立地地域の学生達との話はまずまずですが、大都市(特に旧帝大)の学生(中でも数の多い機械、電気、材料系)達との対話が今後の課題のように見受けられました。僭越な感想でしたらこれもお許し下さい。

 キーノートスピーチは、岸本さん、金氏さんとも簡潔明快で理解し易かったと思います。欲をいうと金氏さんの資料に、後半少し電力会社や原子力機構の簡単な仕組みが追加されれば、学生達の視野が広がるようにも感じましたが、これは別々にそこのシニアの方がお作りになるとよいのかも知れません。

 私の関係したグループ2は、武藤さん(福井大M2)のリードで実にテキパキ対話が弾みました。伊藤、岸本両シニアの完璧な対応にも教わるところが多々ありました。鈴木さんの司会もしっかりしたものでした。後部に控えておられた両大学の教授陣からは強い熱気が感じられました。

 福井はとてもすばらしい所だと感じて帰りました。

 つまらない提案----これからは、対話に参加されるシニアの人達に名札カードを配布し、各自名前を太く書いて、対話会場毎にシニア各自が持参するというのは如何でしょうか。

                     

前田肇               

1.将来の日本にとって大きな役割を果たす事を期待されている原子力が、現在は諸々の条件が悪い方に重なって社会の厳しい批判にさらされている状況にある中で、学生達が原子力の現状・将来についてどのような考えを持っているのかを探る事が今回の対話集会での私の主たる目的でした。

全体的には原子力専攻の学生たちですから当たり前かも知れませんが、私が当初危惧していたよりは学生達の原子力に対するイメージは悪くないように感じました。しかし真摯に原子力に取り組もうとしている学生にとって原子力の職場をより魅力的なものにするのは、現役並びに我々シニアの重大な責任だと改めて痛感した次第です。

2.私が入ったグループ6の学生が原子力を志望した理由は、物理が好きだった、エネルギー問題に興味があった等の真面目なものからネットで調べたら面白そうだった、入りやすかったから等まで種々ありましたが、吉岡先生(福井工大)によると実情は在籍者が定員を大きく割っているとのことでした。原子力を専攻するといったら母親から強く反対されたとか、友人からそんな危ないことをしたら死ぬぞと脅かされた等々の話を聞くとまだまだ前途多難だと思います。

3.学生の関心の一つに隠蔽問題があったのは当然とはいえショッキングなことであり、この問題の表と裏について私の考えを詳しく話しておきました。

また、学生達がマスメデイアの偏った報道に大変批判的だったのは若者たちに健全な常識があるものと考えられ救われる気がしました。

4.対話に際しては学生達の考えを引き出す事に努めましたが、矢張り(先生も含めて)シニア側の発言が全体の3分の2以上を占めていたように思います。分かってもらおうとすれば説明が長くなるのはある程度やむを得ないのでしょうが、もっと明快かつ簡潔に話す技術と上手な聞き手になる訓練が必要だと反省した次第です。

 

斉藤伸三

何時もながら、シニア側、学生側幹事の献身的な準備活動により円滑に対話及び懇親会が進められたことに感謝を申し上げたい。

小生が参加したグループでは、原子力・放射線、さらにはプルトニウム利用に関する国民の受容を如何に高めるべきか、高速増殖炉の現状と将来、原子力プラントの高経年化対応、エネルギーについて広く浅く学ぶことをどう思うか、世界のエネルギー事情等多岐にわたる質問が予め届けられ、それに対する回答を用意して対話を行った。質問が盛り沢山であったが、一応、時間内に一通り議論することが出来た。しかし、全体討論のグループのまとめを聞いて、項目数が多かったためか、それぞれについて本当に議論を深めたかったことは何処にポイントがあったのか再考させられた。グループ討論も、学生側の進行役以外に、討論を進めながらポイントを記録する係を決めて要領よくまとめ、最後に、それをベースにグループでめりはりをつけまとめるよう提案しておくことも必要ではないかとも感じた。これも、社会に出るに際し、一つの学習ではなかろうか。 また、地元に居て、原子力発電所を見学したことがなく、見学出来るのですかとの質問には驚きを感じ、地元の原子力事業者と学生、大学との連携をより密接にする必要性もあるのではないかと感じた次第である。

 

土井彰

1.          若い学生の物事に取り組む真摯な姿に触れることができ、とても気持ちがよかった。特に懇親会でそれを感じた。

2.          学生が考えている『自分はこのままでよいのか?』、『自分の人生で何が達成できるのか?』などの不安や疑問に対して分かりやすく話し合いをすることが重要と考える。

3.          若いが故に知識の範囲が狭く、その範囲ですべての物事を判断してしまおうとの傾向は見られるが、今後、知識や経験が広まるにつれ、原子力に対して技術者としての正しい判断ができるようになる。若いオピニオンリーダーとして活躍することを期待したい。

4.          自分の意見と相反する意見の他人と意見を述べあって討論する習慣がない。討論を深める中で、問題を掘り下げてゆく訓練をしてほしい。

5.          自分の特徴、得意な分野は何かを常に考え、社会の中で、自分の特徴をどのように活用するかをさらに考えてほしい。   

6. 年次の差もあり、興味や知識に大きな差があった。自分は今日なにをしに来たかが明確でない人も居た。今後の運営方法として、年次別、或いは興味分野別でグループ分けすることも検討の要がある。

                                 

石井正則

対象校のうち福井工大の参加者は一期生のB3B2B1が加わり、原子力専攻の全学年を網羅していた。これに対し福井大は院生主体で、幅広い学年が対象であり、知識のレベルにも幅があるのが特徴であった。

対話のテーマは技術に関すること(高速炉、放射線など)、エネルギー危機意識の醸成や原子力を受入れてもらえる風土の醸成といった社会をとりまく状況に関すること、技術者としての取り組み姿勢に関することなどに区分される。これらの内、技術に関することは学校で習得している内容により説明のレベルを考慮する必要があるが、その他については、それほど学年を意識しなくても良いと考えて対応した。

然しながら特に低学年の場合ややもすれば遠慮がちになり、学生各々が均等にシニアと対話できるよう心がけないと、参加者全員の満足が得られないように感じた。事前にテーマが設定されていたとはいえ、各人が満足の行くように掘り下げて行かないと、通り一遍の回答になってしまうことが懸念された。

なお、福井工大の場合は、入学から原子力を選択した学生であることを考えると、夢を実現させてあげたいという、学生との対話の原点である「夢支援」が確認できたように感じた。

 

益田恭尚

対話後の発表からも福井県の原子力に関する関心の深さを感じた。

対話の相手が全員福井工大の学部生であったが、福井工大は日本残存する(福井工大原子力技術応用工学科それ自体は2年半前に開講)唯一の原子力工学科であり、原子力工学を勉強しようと志す学生が全国から集まってきていることは、極めて印象深かく、原子力工学専門技術者の養成が必要だとの感を深くした。特に我々のグループは、原子力は危険だという親の反対を押し切って原子力を選んだということで、どうやって親を説得したらよいかという悩みを打ち明けられた。

対話会について

テーマ:燃料サイクル、日本人のエネルギー危機意識、理想の原子炉

参加者:浅野晃吉(B3)酒井直也(B2)西尾 勉(B2)南 翼(B2)小野瀬亮介(B1)

シニア:松永一郎、益田恭尚

全員、福井工大の1〜3年生であり、レベルが揃っていて比較的やりやすかった。

原子力の認識、放射線の知識はある程度のレベルを備わっているものの、当然のこととはいえ、専門知識を持つまでには至っていないので、質問書だけ見ての回答は危険で、相手の質問の趣旨をもう一度聞いて、対話する必要を感じた。

例えば、理想の原子炉についてのイメージは全員核融合炉であり、理由は燃料が無尽蔵だという点にあるようだが、話もそのような点から解きほぐしていく必要がある。

燃料サイクルについてはプルサーマルという言葉には関心が高く、基本から噛み砕いて話す必要がある。

エネルギー教育が何故余り行われないのかに付いても疑問を感じており、今後頼りになりそうな学生達であった。

 

岸本洋一郎

7月14日は海の日に繋がる3連休の初日で参加者が募りにくい懸念があり、また折悪しく九州から本州太平洋沿岸を通過中の台風4号とも重なりましたが、関係者皆さまのご努力、ご協力で、総勢50名を越す会合となり、成功裏に開催できたことは、誠に喜ばしいことでありました。

今回は立地地域の大学の原子力専攻学生達であり、参加したグループの対話では、「原子力や核燃料サイクルの今後」、「福井県における原子力への取組み」、「他国での原子力関連施設の建設協力をどのように行っていくべきか」といったテーマが話題となりましたが、地元福井県の取組みについては、県自体が良く勉強している、防災面でも県は積極的に取組んでいるとの評価となりました。

対話の過程では、今後の課題のひとつに、原子力に対する一般の理解が進んでいない現状が挙げられ、この克服には学生自らも積極的に発言する必要があり、そのためにも、放射線や原子力利用のリスクと利益(ベネフィット)も含め、もっと勉強しなければならないとの自覚の表明となりました。核燃料サイクルの推進上障害となっている「プルトニウム」という名称は、日本では人々の嫌悪感を呼ぶ一因であることから、学生も含め、原子力に携わる者自らが信頼を得て、こうした障害を乗り越えていくべしとの結論。さらに、海外での原子力導入への協力に関しては、国と企業の一体となった努力、国と国の良好な関係が大事であるとの結論でありました。

今回の対話が、学生達にとって将来への新たな展望を開く契機となり、あるいは更なる研鑽のヒントになったとすれば幸いです。

 

竹内榮次

平成19714日開催の学生との対話に参加した。まずこの集会の実施に当たり竹内会長をはじめ関係者の皆様にお礼を申し上げます。

とくに伊藤委員、金氏委員、岸本委員、さらには現地福井大学の学生の鈴木君は大変ご苦労様でした。

さて今回は私の時間の都合で全体討論会が始まる前に席を立たざるをえませんでした。とくにグループ討論はグループ1に参加いたしました。学生からの質問についての回答書は金氏委員が別に用意されたものがあり、配布されていましたが、その内容に私は全面的に賛成です。

とくに意見というほどではありませんが、そこで話題になったことを23挙げれば次のとおりです。

@                     マスコミが原子力の話題を取り上げる時は批判的な記事が多い、これに対して、結局はマスコミに正しい情報は伝わらない。こちら側はもっとオープンに情報公開すべきである。また何かことが起こってからでなく平素からの信頼関係がベースである。

A                     原子力エネルギーと教育問題が話題となった。学校長へ母親が放射能の教育の自分の子供にしないように電話を入れる次元の低い抗議のあることが紹介された。

B                      さらに原爆資料館への見学が、子供たちの全く白紙の知識の段階で行なわれ、原爆の区別もないままに原子力エネルギ−も危険、怖いということになる。

この問題は難しいことであるが考えてみる必要があろう。

C                     これまで日本の原子力はアメリカの後ろからついて学習してきた。ところが現今は日本が先頭で、アメリカが後続となる。一方アメリカの国民性からして優秀なリ−ダ―が先導して行き、間違ったらそこでやり直しである。

対して日本のやりかたは全て平均値であり、コンセンサスの社会である。これからのことを含めて原子力の開発研究うまくやってほしいものである。

    (先進国の原子力開発は民生と軍事のバランスあるいは、軍事費のスピルオバーで進められてきている。)

以上のように非常にまじめな議論がなされた。私の退席後にどのような結論として総括されたか不明であるが、広報、教育問題などは従来のとうりいっぺんの議論でなく、ものの本質を突くものであった。

つまり学生にシニアが教えるのみならず、こういう場を通じて、シニアも学ぶことが多くあったように思う。

シニアの活動の場として愛知県犬山南高校(林、金氏、竹内榮の講義を受けて)の高校生が、さらに今度は中学生を教える理解を深めるという実践を行なっているのである。

                           


添付資料3 学生事後アンケート結果

30名の参加者の内、27名から回答があった。(回収率90%)

 

(1)      「学生とシニアの対話」の必要性についてどのように感じますか?その理由は?

非常にある  (85%)

       シニアの情報は今後のために必要であると思うから

       いろんな話が聞けるから

       様々な角度から意見が聞ける

       自分の知識で見識を広められる

       話すことは大切

       役立つ話が聞けてよかった

       世代の違う方々に自分の知らない知識を教えてもらえるから

       難しい内容の答えもきちんとして下さるので良い経験になった

       この様な機会は,ほぼ私の生活の中にはなかったので,かけがえのない時間となりました.原子力に対する意識を深める上で本当に勉強になりました

       自分の視野が広がるから.もっと知識が深まるから

       普段では聞くことのできない貴重な意見を伺うことができました

       世代間の意識の違いによる認識や知恵,知識の伝承のため

       講義とは違って新鮮な話が聞けたので

       見えない所が見えてくる.違う視点がわかる.気になるところをつきつめて聞ける

       他の人々に意見を取り入れることで新たな考えを持つことができました

       幾つかの課題について,様々な方向から話し合うことができたので

       原子力について自分の理解を広げるため

       原子力の正しい知識を伝えるために必要であると思います

       いろいろな事を聞くことができるから

       講義では聞けない貴重な話を聞けるのでよかったです

       ベテランの方々の,経験豊富で深い知識を教えていただけるので

       現在の原子力の状況を考えると勇気付けられた

 

ややある(11%)

       今までの経験等が多く聞ける

       相互理解

 

あまりない(3%)

       シニアと話して,特にシニアと学生が話し合う機会と発表があったが,みんな同じ結論では面白くない.同じテーマに偏らないようにするために調整してほしい.何のために色々な会社,分野出身のシニアがいるのか分からない

全くない(0%)

 

(2)      エネルギー危機に対する認識に変化はありましたか?その理由は?

大いに変化した(11%)

       思っていた以上に地球は危ないと思った

       思っていた以上に危機であると思った

       重大性をさらに感じました

 

多少変化した(48%)

       今までエネルギー危機に興味がなかったたら

       無駄なエネルギーを使わないようにしないといけないと思った

       現状のままでは石油など化石燃料だけでは心もとない

       もとから認識していたため

       少し前からあったから

       環境エネルギーの利用について

       より原子力の必要性があるのを感じた

       危機意識がまた少し深まりました

       ウランでも70〜80年しかもたないということ

       石油価格が爆発的に増えると考えていなかった

       今のままではエネルギーがなくなってしまうことが話からわかった

 

あまり変化しなかった(33%)

       現状の知識を再確認できたような気がする

       もともとエネルギー危機は感じていたので

       エネルギーが今後不足するという事は本で読んで知っていたので,その認識はあまり変化しませんでした

       もともと強く認識していたので

       もともと危機を実感していたため

       もとから先の見込みのつらさを学んでいたため

       TVなどでエネルギー危機について見たり聞いたりしていたので

       原子力・エネルギー安全工学専攻の学生なので,これについて,すでにたくさん聞いている

       認識を再確認できた

 

まったく変化しなかった(7%)

       もともと危機であると理解

       もともとある程度の知識を仕込んでいたから

 

(3)      原子力に対するイメージに変化はありましたか?その理由は?

大いに変化した(7%)

       原子力を勉強して安全であるのがわかった

       将来的にとても大切だと思った

       安全性について

 

多少変化した(30%)

       今後の原子力への取り組み方が変わった

       自分の知らない知識を教えてもらったから

       もともと興味深かったですが,今日でより深くなった

       必要性を学ぶことができました

       社会的に肩身の狭い思いをしていたり苦労が多いと思った

 

あまり変化しなかった(48%)

       原子力は必要だと思っていた

       原子力が好きな人は原子力関係の仕事に就けると思ったから

       これからの積極的に原子力に関わっていこうと感じました

       重要性に変わりはない

       原子力・エネルギー安全工学専攻の学生なので,これについて,すでにたくさん聞いている

       もともと学科へ進む時から自分なりに考えを持っていたため

       もともと重要視していた考えを持っていたため

       もともと強く興味があったので

       今まで見聞きしてきた事とほとんど同じ内容だったので

       もともとのイメージとほぼ同じ内容でした

       思っていた通りだった

       自分が思っていたイメージだった

 

まったく変化しなかった(15%)

       ある程勉強していたので

       もとのとある程度の知識を仕込んであったから

       変化しにくい


(4)      事前に聞きたいと思っていたことは聞けましたか?

十分聞くことができた(63%) ・ あまり聞けなかった(37%) ・ 全く聞けなかった(0%)

 

(5)      対話の内容は満足のいくものでしたか?その理由は?

とても満足した(63%)

       いろいろな情報が入っていたのでとてもよかった

       聞きたいことが聞けたから

       自分の知識や見識を広められた

       いろいろな話を聞けたから

       シニアの方々が面白かったので

       とてもいい内容を聞くことができたから

       最近の情報を知ることができました

       原子力についての対話を普段からする事ができなかったので,今回対話する事ができたから

       原子力に限らず多くの話を聞けた

       知らない知識や体験談等が聞けた

       長年原子力に関わってきた経験から,深い話を聞くことができた

       学校では聞けないような内容を聞けました

       聞きたいことを聞けたのでよかった

       私の意見に対して真剣に返してくれた

 

ある程度満足した(33%)

       いろいろと誤解していたことが修正された

       聞きたいことは聞けたのでよかった

       時間,人数等

       もう少し時間がほしかった

       質問がある程度決まっていたのでそれ以外のことが聞きづらかった

       一方的な話が多かったため

       あまり話したいことが多く聞けなかった

       シニアの方々がわかり易く話してくれた

 

やや不満だ(3%)

       もう少し考えたいテーマに時間を割きたかったから

 

大いに不満だ(0%)

 


(6)      学生、一般市民層に対する原子力の広報活動は、現状うまくいっていると思いますか?

           その理由は?

そう思う(3%)

       (それなりにそう思う)少しづつとはいえ原子力のことが世間に知られてきているため

 

そう思わない(63%)

       原子力がまだ危険というイメージが取れないから

       もう少し何でも発表するべきだと思った

       マスコミの誤報が多い

       国やマスコミはいい報道を行っていない

       報道がおかしい(原子力は悪い)

       知識が正しく伝わっていないから

       若い人に影響力がある人が原子力を反対しているため,それを上回る広報が必要であると思います

       原子力の理解があまり広まっていない

       より正しい知識を我々が伝えていく必要がある

       事故の大小すれ理解されていないから

       目にしたり耳にしたりしたいし,していて見気づかない程度なのでは?

       誤った報道が溢れているから

       正しい情報があまり公開されていないと感じている

       もっとマスコミで正しい情報を流してほしい

       やはりメディアには勝てないと思います

 

わからない(33%)

       もっと子供たちへの理解を深める必要がある

       少なくとも敦賀ではある程度「原子力=必要」という意識がある.が・・・?

       知らないから

       自分の周りと他が違うことが分かったから

       調査をした事がないから

 

(7)      本企画を通して全体の感想・意見などがあれば自由に書いてください。

       シニアの人と話せてよかった

       聞いたことの答えを全て先にされてしまったので,どぎまぎしてしまった

       こういうイベントなどで出ているシニアの方たちの貴重な話を聞けるのはすごいいい場所だと思いました

       とてもいい経験ができてよかった

       愉しかった.このような機会があればまた参加したい

       対話のまとめの時間が短いように思う

       原子力・エネルギー安全工学専攻以外の学にもっとたくさん参加してもらうように

       原子力に対する国民の理解を深める必要があり,そのためには自分たちも何か動かなければならないと感じた

       また機会があれば話したいと思う

       色々な経験を聞けてよかった

       本企画は,僕からするととてもよい機会だったと思います.いつも経験できないことだったのでおもしろかったです.今後もこういう企画があれば参加していきたいと思います

       シニアの方々の経験話を聞けて勉強になった次は福井工大で・・・.


添付資料4 福井新聞の記事

 

SNWホームページの「発表・報道資料」欄に掲載中

以上