ANS会長・副会長講演会実施報告

海外情報連絡会・社会環境部会

 

講演会の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成16423()14時より、東京神田の学士会館において、ANSFoulke会長及びTulenco副会長をお招きして頭記講演会を開催した。講演会は、海外情報連絡会と社会環境部会の主催で行い、YGNWINWENの会員にも参加を呼びかけて実施し、100余名の参加者があり盛況であった。

Foulke会長は、”The Ten Top Issues for Renaissance of Nuclear Power in the U.S.”と題して、アメリカの原子力界のトピックとして、”Good new””Nuclear Issues for Next Plant in the U.S.”Top10をとりあげて講演を進められた。そして、発電量の高記録維持、安全面での卓越した実績、高水準での設備利用率、高い経済性、プラント寿命延長、原子力2010、水素製造などのGood newsについてのべ、1960年代以降原子力に対する政策的支援が今ほど高い時はないと強調された。一方で、原子力発電所の新規立地のための最大の障害は投資リスクであることなどが述べられた。講演は予定された45分の講演時間を大幅に上回る非常に熱のこもったものであった。

Tulenco副会長は、”Nuclear Energy and the Environment”と題して、Emergy解析法(エネルギー生産について各々のエネルギー形態による環境・社会・経済コストを全レンジで一貫的に評する手法)を用いて、1000MWeの発電所について建設・運転・保守・廃止措置などでかかるエネルギーコスト、環境コストなどを評価した結果が紹介された。解析結果に基づき、原子力は、石炭・太陽光・風力などのエネルギー形態と比較して環境にやさしいエネルギー源であると結論された。また、原子力について技術者はもっと発言をして正しい知識の普及に努めるべきであることが強調された。

講演に引き続き懇親会を開催した。英国原子力学会のIon副会長、松浦原子力安全委員長など40余名の参加があった。

なお、Foulke会長とTulenco副会長の講演スライドは海外情報連絡会のホームページに掲載されているので詳細はそちらを参照されたい。

 

Tulenco副会長

Fouke会長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上

 







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