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支部規約

支部設立趣意書


 関東・ 甲越地域(新潟、群馬、埼玉、東京、千葉、神奈川、山梨)には、日本原子力学会会員総数の40%に近い2,700名を超える会員、同じく総数の60%を超 える賛助会員があり(平成12年3月末)、員数の面に於いても、文字通り、学会の中核的活動を担っていると言えましょう。
これまで、この地域に於いては、中央に位置するという位置的な特性のため、支部が設置されないままとなっておりましたが、その中でも、同地域内部での交 流、情報交換、或いは地域住民への取り組みを強化し、纏まった対応をとっていくために、国レベルの活動とは趣旨を異にする地域としての活動体を、この地域 に於いても形成すべきであるとの主張は、かねて止むことがありませんでした。

 時恰も、学会等、社団法人のあり方を巡って、より会員の具体的な意志に基づいた運営を行うよう行政上求められ、学会の意志を構成する単位としても、支部の設立が必要となることとなりました。

 こうした主張と要請を受け、私たちはここに、日本原子力学会関東・甲越支部を設立致しました。

 上記の狙いを達成するため、研究会の開催などを通じ地域内の多数の会員の間の交流の増進、切磋琢磨の機会を提供し、特に若手の会員への各種の奨励策、国際化への対応に力を入れて参ります。

 また、原子力利用と、それに関わる研究開発を、これまでにも増して強力に推進していくためには、原子力関連の事業や研究に携わるものと、立地点の住民、 電力消費者、勤労者、若者、女性等々さまざまな切り口を持つ広範な人々との対話がますます不可欠と考えられます。特に、原子力関係者から、一般の人々へ一 方的に情報を伝えるのみでなく、人々の考え方や、希望、不安のようなものを事業に反映し、そうしたものの中に研究開発テーマを探っていくなどの双方向の営 みにより、一段と足腰の強い、広い支持を受けた原子力利用への展望が開けるものと確信いたします。オープンスクールのような活動は、こうした相互交流へ の、貴重な足場となることでしょう。

 わが国に於いて最大の電力を消費し、同時に世界最大の原子力発電基地をも擁する地域にあるものとして、我々は、そうした活動を行っていく特別大きな使命を負っていると考えます。

 私たちはこのような活動を通じて原子力平和利用の開発発展に資するため、この度同時に設立された、隣接の北関東支部を始めとする全国の支部、会員と相携え、全力を尽くしたいと思います。一人でも多くの方々のご賛同とご参集を切に期待いたします。
発起人一同