72.意見受付公告:原子力発電所の内部火災を起因とした確率論的リスク評価に関する実施基準:201X(AESJ-SC-RK00X:201X)

日本原子力学会標準委員会は下記の標準を作成中です。
このたび原案がまとまりましたので,制定前に一般の皆様をはじめ多方面の方々のご意見受付いたします。
本標準にご関心をお持ちの方は内容をご検討いただき,「5.」に基づいてメールにてご意見をお寄せ下さい。

1.標準名称

名称
原子力発電所の内部火災を起因とした確率論的リスク評価に関する実施基準:201X(AESJ-SC-RK00X:201X)

2.概要

 原子力発電所の内部火災を起因とした確率論的リスク評価に関する実施基準:201*は,(社)日本原子力学会が標準委員会リスク専門部会火災PRA分科会,同専門部会,同委員会の審議を経て,制定したもので,出力運転状態にある原子力発電所の内的要因で発生する火災を起因とする事故に関する確率論的リスク評価(PRA)の有すべき要件及びそれを満たす具体的方法を,PRA実施の手順を踏まえて実施基準として規定したものです。

 2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故は,津波という単一の原因によって,複数の安全上重要な設備が一度に機能喪失してしまった事故(共通原因故障)ですが,火災という現象も,津波と同様に,このような安全上重要な設備の共通原因故障を引き起こす恐れがあります。

 実際,1975年3月に発生した米国ブラウンズフェリー1号機における火災では,一つの火災が複数の安全系機器の誤作動,誤表示を引き起こし,プラントの状態を確認できない事態に陥りました。

 この事故以降,我が国の原子力発電所においては,種々の火災防護対策を施してきましたが,福島第一原子力発電所事故が津波による共通原因故障に起因した大事故であったことに鑑みるならば,設計想定の範囲を超える火災についても,そのリスクを評価し,脆弱な点を摘出し,それに対する対策を施すことが,原子力発電所のより一層の安全性向上のために必要なことと考えます。

 この火災によるリスクを定量的に評価するために,火災PRAという技術が既に開発されており,それを用いることにより,火災による起因事象の発生と,それに続く安全上重要な設備の共通原因故障が炉心や格納容器などに及ぼす影響を分析することが可能となっています。

 この標準を活用することにより,原子力発電所の火災リスクの把握と,火災に対する弱点の摘出が可能となりますので,その結果を原子力発電所の設計・建設・運転保守管理に用いることにより,原子力発電所のより一層の安全性向上に資することができるものと考えます。

3.ご意見の受付

意見受付開始日
2014年3月19日(水)
意見受付終了日
2014年5月18日(日)

4.お問合せ先,ご意見提出先

一般社団法人 日本原子力学会 事務局 標準委員会担当

所在地:〒105-0004東京都港区新橋2-3-7 新橋第二中ビル3F

E-mail:sc@aesj.or.jp
Tel:03-3508-1263  Fax:03-3581-6128

5.提出方法及び留意事項 ・提出方法:

ご意見は文書(日本語)で郵送,FAX又は電子メールにて「4.」の「ご意見提出先」ご提出下さい(様式は任意)。
なお,冒頭に氏名,連絡先(住所,電話番号,FAX番号又は電子メールアドレス)及び所属(会社名,団体名等)を必ず明記していただくとともに,ご意見が原案のどの箇所に対応するかを明らかにして下さいますよう,お願い申し上げます。
いただいたご意見は,原則として氏名を付けて公開させていただきます。
その際,ご意見中に,個人に関する情報であって特定の個人が識別され得る記述がある場合及び法人等の財産権等を害する恐れがある場合には,該当場所を伏せさせていただく場合があります。

6.標準案の閲覧

現在公開しておりません。

7.ご意見とその対応

ご意見はいただいておりません。