04.意見受付公告:収着分配係数の測定方法−浅地中処分のバリア材を対象としたバッチ法の基本手順(案)

※この標準案はご意見の受付期間を終了しております。下記は参考までにご覧下さい。

1.標準名称

名称
収着分配係数の測定方法−浅地中処分のバリア材を対象としたバッチ法の基本手順(案)

2.概要

この標準は,データの信頼性や再現性,適用範囲の判断を行えるように基本的な測定手順を規定し,浅地中処分において用いられる各種バリア材の収着分配係数値の相互比較を行えるようにしたものです。
"収着"は多様な物理的・化学的要素が複雑に絡んだ現象で,測定条件によって収着分配係数が大きく異なる場合があることが知られています。
そのため,データ間の相互比較をするには測定条件の整合性などの細かい判断が必要となり,相互比較を行うことは容易ではありません。
そこで,まず,データ間の相互比較が容易に行えるように測定の基本となる条件を整理し,それを基本手順として提示することとしました。
その際,現在までに得られているデータを調査し,比較的簡単でかつ広く利用されている"大気条件でのバッチ法"を選定し,現時点において標準化が可能な項目を整理して「安定に収着分配係数を得るための基本手順」として制定しました。
この方法を基に安全評価に利用することを目的とした収着分配係数を得るには,評価地点の詳細な環境条件が必要となりますが,現時点でこれを標準として一義的に定めることは困難で,かつ,地点の特性が失われることにもなりかねません。
そこで,上記の基本手順をさらに応用する際に留意すべき点を記載しました。
今回制定した基本手順は収着分配係数を「相互比較が可能」でかつ「安定な値を得る」ことを目的としています。
本基本手順は規定外の条件設定を何ら妨げるものではなく,試験目的に応じて適宜条件設定を行う際の比較の拠り所となるものと考えております。
また,本標準の制定の経緯や測定条件の設定等に関する内容については,詳細を解説に記載いたしましたので参照ください。

主な内容は以下の通りです。

適用範囲,引用規格,定義,測定方法(準備,操作,放射能測定,計算方法,数値の丸め方,単位,測定結果の表示,記録),測定に係る安全,附属書(分配係数の測定に関連した記録項目),解説

3.ご意見の受付

意見受付開始日
2002年7月3日(水)
意見受付終了日
2002年9月2日(月)

4.お問合せ先,ご意見提出先

一般社団法人 日本原子力学会 事務局 標準委員会担当

所在地:〒105-0004東京都港区新橋2-3-7 新橋第二中ビル3F

E-mail:sc@aesj.or.jp
Tel:03-3508-1263 Fax:03-3581-6128

5.提出方法及び留意事項 ・提出方法:

ご意見は文書(日本語)で郵送,FAX又は電子メールにて「4.」の「ご意見提出先」ご提出下さい(様式は任意)。
なお,冒頭に氏名,連絡先(住所,電話番号,FAX番号又は電子メールアドレス)及び所属(会社名,団体名等)を必ず明記していただくとともに,ご意見が原案のどの箇所に対応するかを明らかにして下さいますよう,お願い申し上げます。
いただいたご意見は,原則として氏名を付けて公開させていただきます。
その際,ご意見中に,個人に関する情報であって特定の個人が識別され得る記述がある場合及び法人等の財産権等を害する恐れがある場合には,該当場所を伏せさせていただく場合があります。

6.標準案の閲覧

現在公開しておりません。

7.ご意見とその対応

2名の方から18件のご意見を頂きました(PDF225KB)