第8回研究会

講演3<講演資料>
  講演タイトル:中国電力(株)島根原子力発電所の線量低減対策について
        中国電力(株) 梶谷博康氏

講演概要:島根原子力発電所1号機では、水素注入開始以降、定検工事線量が増加傾向となった。
原因調査の結果、この原因は、水素注入により原子炉内の腐食電位が低下したためPLR配管へのコバルト60の付着量が増加したことが推測された。
そこで第27回定期検査時にPLR配管の線量当量率の上昇を抑制するため、化学除洗により母材等に付着しているクロム酸化物及び鉄酸化物を溶解した後、ギ酸鉄を添加し母材表面に緻密なフェライト被膜(Fe3O4)を形成するHi−Fコート処理を実施した。
この結果、PLR配管線量当量率及び定検工事被ばく線量が大幅に低減を図れたとの報告があった。