第6回研究会

講演1<講演資料>
  講演タイトル:保全プログラムの充実と新検査制度
        日本原子力発電(株) 津田保氏

講演概要:事業者が保全活動を充実するため、「保全の適正化」「継続的な改善」「見える化」「高経年化対策との融合」を取り入れた保全プログラムを設定した。
この保全プログラムでは、安全機能、リスク情報に加え信頼性および運転経験を勘案して事業者が定める系統および機器の重要さ度合いを考慮した「保全重要度」を踏まえて保全活動を進めることとし、保全活動指標を設定することにより「保全の有効性評価」や「保全活動の見える化」を図ることとしている。
また、点検計画については、経年劣化事象および偶発事象を勘案し、保全重要度を踏まえた上で保全実績、劣化、故障モード等を考慮して効率的な保全を目指す。(予防保全としての「時間基準保全」「状態基準保全」、事後保全の選定)
新検査制度導入はより一層の安全確保のためであり、保安規定において「保全プログラム(基本的事項)に対する国の審査(認可制)」を行うとともに、保安規程において「保全プログラム(保全計画)に対する国の各院(届出制)」を行うものである。また、定期事業者検査のうち運転中に行うもの(状態監視、機能確認等)を導入し、これに対する定期安全管理審査が行われることとなる。