第5回研究会
講演3<講演資料> 講演タイトル:PWR2次冷却系における流動加速型腐食に対する評価手法の開発講演概要:PWR2次系での定量的な配管減肉評価手法の確立に向け、FAC評価モデルの開発と実機適用性の検証を実施した。講演では、流動加速腐食評価モデルについて、それを構成する要素モデルとモデル・コード体系の概要が説明された後、一次元流動解析モデル(PWR2次系配管の定常状態での各配管要素における温度、圧力、流速の評価)、一次元酸素・ヒドラジン反応モデル(バルク水中と構造材表面での反応速度を考慮し配管各部位での酸素濃度と腐食電位を解析)、三次元流動解析モデル(流速分布と乱流エネルギーを計算し壁近傍での物質移動を解析)、減肉速度評価モデル(静的な電気化学モデルと動的な2層酸化被膜モデルの連成解析)について順次説明された。2層酸化被膜モデルはステンレス鋼の腐食解析用に開発したモデルを改良したものである。さらに、実機への適用性の検討のために行われた、PWR2次冷却系でのヒドラジン注入位置の検討及び美浜3号機での配管破断事象の解析評価の結果が報告された。