第3回研究会
国際活動報告1<報告資料なし> 報告タイトル:アジア水化学シンポジウム(台湾/H19.9.26-28)講演概要:本シンポジウムは水化学技術者・研究者の情報交換と経験の共有並びに人的ネットワーク構築を通じてのアジア地域における原子力発電の安全性向上と定着を目的に隔年で開催されている。今回(第3回)は台湾電力の主催により台北市で2007年9月27〜28日に開催された。参加者数は84名(日本24名,韓国5名,台湾55名)で,発表件数は30件であった。基調講演では,日本から,国内原子力発電所の状況を報告すると共に,PWRとBWRに共通の水化学制御の提案があった。さらに,高経年化・燃料高度化・出力向上における水化学の技術課題と役割の重要性,及びその効果の定量化が必要との指摘があった。台湾からは「水化学最適化」の取り組みが紹介された。その内容はEPRIの水化学管理指針に準じたものであった。一般発表では,PWR関連が17件,BWR関連が10件であった。PWR一次系関連では,亜鉛注入実機適用実績,クラッドの熱力学と燃料表面サブクールについて3件(いずれも日本)の発表があった。PWR二次系関連では,SG伝熱管二次側腐食損傷・SG水位振動について5件,FACについて4件,浄化技術について1件,タービンでのEarly Condensationについて1件の発表があった。BWR関連では,被ばく低減について3件,予防保全について5件,その他2件の発表があった。次回は,2009年に日本原子力学会水化学部会が主催し名古屋(ホスト中部電力殿)にて開催することとなった。