第12回研究会
講演4<講演資料> 講演タイトル:PWR環境における強加工ステンレス鋼のSCC進展速度講演概要:270〜360℃のPWR環境における強加工304鋼および316鋼のSCC進展速度に関する試験研究の概要について紹介があった。冷間加工度(降伏応力)の増加に従い亀裂進展速度は大きくなり、亀裂進展速度は加工方位にも依存する結果を示した。一方、温度の影響については、270〜320℃程度まではアレニウス型の温度依存性を示すものの、320℃を超えると亀裂進展速度は低下する結果を紹介した。また、冷間加工度、応力、温度等をパラメーターとする亀裂進展速度評価式を提案した。
冷間加工度の影響、表面酸化皮膜の溶解の影響、疲労予亀裂先端部からのSCC亀裂分岐の影響、およびSCC亀裂進展速度評価式に関する議論があった。