第12回研究会
講演2<講演資料> 講演タイトル:PWR一次系 溶存水素濃度の最適化に関する取り組み講演概要:PWR一次系統内のニッケル基合金のPWSCC対策として検討が進んでいる溶存水素(DH)濃度の最適化に関する取り組みについて紹介があった。PWSCC進展速度のDH濃度依存性から、日本は現行より低い値(5cc-STP/kgH2O)で管理する低DH管理、米国では高DH管理(50cc-STP/kgH2O程度)を指向している。PWSCCの発生抑制に対しては、低DH管理の方が有利であるとのラボデータが示された。また、放射線分解への影響、燃料健全性および被ばく低減効果に対しても低DHの効果が見られるとの検討結果を示した。
低DH運転による構造材表面酸化皮膜の性状、290℃でのSCC進展抑制効果等に関する議論があった。