九州大学における学生とシニアの対話実施概要

 松永一郎

1.実施主旨

 昨年度から続けている「学生とシニアの対話(学生のキャリアデザイン&夢支援)」の九大版。日本原子力学会の学生連絡会の活動の一端として、原子力/エネルギー系を主体とした学生とシニアの交流を図る。

 

2.対話の目的

 原子力系理系学生等とシニアとの対話を通して、学生とシニアの相互理解を図ると共に、今後の原子力、エネルギー産業について共に考え、これからの対話のあり方やエネルギー教育の実践あり方の参考にする。また、彼ら学生が社会へ出るまえに、原子力OBの経験や気概を少しでも吸収できる機会を提供し、今後の実務への自信に繋げてもらう。

 

3.対話の実施

(1)   日時 5月12日(金) 16:30〜19:50

(2)   場所 九大箱崎キャンパス

(3)   参加者

@     学生35名

(学部生13名 大学院生22名)

学生連絡会:1名(東工大)

学生側幹事:3名(九大)

A     シニア

     エネルギー問題に発言する会会員8名

石井陽一郎、金氏顕、竹内哲夫、中神靖雄、林勉、松岡強、山崎吉秀、松永一郎

     その他

鈴木一雄氏(東電核燃料サイクル部部長)

B     コーディネーター  天野治氏(電中研、日本原子力学会)

C     大学

         九大大学院エネルギー量子工学部門 工藤和彦教授

         北大エネルギー環境システム専攻  島津洋一郎教授

(4)   実施内容

@     総合講演

・エネルギー問題を原点から考えよう    林氏

A     対話

7グループに分かれ、シニア1〜2名に対して、学生が5名ずつついて対話。

工藤教授、島津教授、鈴木氏はオブザーバーとして、グループに入った。

対話の題材は学生に対する事前アンケートの結果から、各グループが決めた。

対話終了後に各グループから対話内容のまとめと説明がなされた。またシニアを代表して、金氏氏から講評が、工藤教授、島津教授からは感想がなされた。

(5)   結果

シニアから感想を収集。学生には事後アンケートを実施した。

(シニア感想概要・・個別意見をある程度集約)

@                        運営全体がスムーズになされており、感心した。これは偏に幹事役の学生、それを陰で支えた先生方の努力の賜物だと思う。また、学生連絡会も回数を重ねた結果、運営のノウハウの伝授に慣れてきたことも見逃せない。

A                        一大学のエネルギー・原子力系だけで、40名近い学生が自主的に参加していることはたいしたものである。皆問題意識をもって対話に臨んでおり、当初自分の選択した進路に対して自信がもてないように見えた学生も、対話終了時には確信をもって進路選択するものと思われる。

B                        九電玄海発電所でプルサーマルがスタートすることもあり、プルトニウム利用や核燃料サイクルに関心を持つ学生が多かった。産業界がしっかりすることが学生を元気付ける一番の薬である。また彼らの疑問にいつでも答えられるようなシステム作りが必要だろう。

C                        九州の特色から、東京、大阪からかなり離れているためか、意識的にはあまり親原子力−反原子力といった意識からは遠く、率直に原子力を見ているような気がする。また、韓国、中国に近いためか、国際的な感覚はむしろ優れているようである。

そのため、いずれのグループの学生からも、シニアから原子力や企業に関する情報を素直に吸収しようとする意気込みが感じられた

D                        発表者の1人に女性がいたが、話を簡潔にうまくまとめていた。このような女性が原子力方面に進出することは、原子力全体のイメージアップにおおいに貢献するものと思われる。

E                        今後の課題は原子力系以外の工学系学生や文系、特に教育学部系の学生との対話である。このような学生たちに対しては、とくに基調講演や予備学習が大切であろう。

F                        今年の9月に対話が予定されている北海道大学から島津教授がわざわざ参加され、対話に加わられた。学生との橋渡しをしていただけるとの事であり、秋の対話に期待が持てる。

(学生のアンケート結果概要)

35名に配布し、19名から回答があった。

学生とシニアの対話の必要性を感じたものは18名(95%)、対話の内容に満足したものは16名(84%)であった。またエネルギー危機、及び原子力に対するイメージに変化があったものはそれぞれ12名(63%)、7名(37%)であった。

 以下にその内容を示す。

 

回答率:19名/35名

4.まとめ

 今回で、昨年7月に始まった対話は6回目となり、初めて九州地区での開催となった。一大学のエネルギー・原子力系学生だけ、40名近くを対象にして実施するのは初めてであったが、学生側、シニア側の満足度は高く、まずは成功したといってよいだろう。

九州といった土地柄か、あまり反原子力−親原子力という流れに影響されずに来たのか、率直に意見を述べる学生が多く、対話を通じて彼らの選択に間違いが無いとの自信をつけることができたと思われる。

 対話の運営はスムーズであった。これは学生側のコーディネーターを勤めた中村誠君(D3)の力量に負うところ大であるが、工藤先生をはじめとする諸先生方のバックアップや学生連絡会からのノウハウの伝授等にも助けられたことであろう。また、次回の北大における対話のために、わざわざ札幌からオブザーバー参加された島津洋一郎北大教授の存在も、学生にとって刺激になったものと考えられる。

 なお、5月22日に原子力学会内にシニアネットワーク(SNW)が設立されたので、今後はこことエネルギー問題に発言する会とが連係を取りながら、学生とシニアの対話を進めることになる。

 最後になりますが、今回の対話を陰で支えて下さいました九州大学の工藤和彦教授、福田研二教授、稲垣八穂広助教授他の方々に深甚なる感謝の意を表します。

 

5.今後の予定

 9月26日(火) 14:00〜18:00 北海道大学における対話

 

6.対話写真

 

7.添付資料

添付1  シニア感想(含む:対話時のシニア代表講評(金氏氏)、閉会挨拶(天野氏))

添付2  学生の事後アンケート結果

 



学生総合司会:中村 誠 君(D3)

 

林勉幹事 基調講演

 

竹内哲夫氏 挨拶

 

対話風景 1

 

対話風景 2

 

学生発表 1

 

学生発表 2

 

金氏 顕氏 の講評

 

島津洋一郎北大教授 感想

 

工藤和彦九大教授感想

 

天野 治氏 閉会挨拶

 

懇親会風景

 


添付1 シニアの感想

天野 治

対話の感想)
学生の中村さんの司会、取りまとめがすばらしかった。また、彼がこれをやることで、学生として成長したことを感じた。
福田先生、工藤先生、島津先生の熱意を感じた。先生の熱意も非常に大事だと感じた。
学生連絡会の春日さんの参加には、本当にえらい。
学生が対話することで、目の色が少しずつ、輝きだすのを見た。対話を通じて、考え、頭が活性化していくようであった。
(閉会の挨拶)
学生とシニアの対話の目的は、学生のキャリアデザイン支援、夢支援です。
以下の3点がポイントだと思います。
1. 将来の見通し
2. 自分が抱えている疑問
3. この対話で自分の目を覚ます
「将来の見通し」は豊かな石油にサポートされた時代は、終わりつつある。その時代をどう生きるのか、将来はどのようになって行くのかを人生経験豊かなシニアと議論する。
「自分が抱えている疑問」を対話の中で、投げかけ、それを繰り返すことで、本質が見えてくる。
「対話で目を覚ます」自分の進路や、本当にやりたいことは何であるのか。経験豊富なシニアの具体的な説明に、次第に自分のやりたいことが見えてくる。
対話を実施する前と、実施した後で自分の中で変わったものがあるでしょう。それを大事にしながら、本当にやりたいことを見つめ、その実現に向けて、自分を高めるようにしてください。それがこの対話の本当の目的です。

石井陽一郎

年甲斐もなく今回職業カラーのないヤング諸賢とひざを交え語りあうことが出来たことはほとんど記憶にないほどなので、喜びであり、大感謝するしだいです。それにしてもD組の女性のパワーは皆様ご指摘のように感心しました。男社会なんていう企業もこういう人をもっと採ることを考えた方がよさそう。社会は流動し、それは次代のもの 私自身はどの時代の共通項でもある役に立つ資格、ソフト開発力にも勧誘、言及しておきました。狙っている人はいたし、刺激になったのではと思っていますが。

 質問、意見がもうちょっとあるかなと思っていましたがほとんどなかった。ややこちらのしゃべりすぎも抑えなければとも思いましたが。

 二次会の部はこれまたたいへんよいものでした。幹事方のご努力はあったのでしょうが、先生方3人、学生が36人と大勢参加されたことも意義がありました。


金氏 顕

@私は前回3月の関西5大学学生との対話に続く2回目、母校でもあり期待と若干の不安を持って参加した。前回も今回も学生側の準備が非常にこまめで実りのあるものになった。司会をした博士課程の中村さんほか、上級生がよく準備をし、また表にはあまり出ませんでしたが工藤先生始め先生方も支援したことと思う。

また、原子力学会学生連絡会から東工大の春日さんの参加、さらに9月の原子力学会秋の大会に合わせて対話の会を予定している北海道大学の島津先生の参加は、この活動が学生、大学にとって意義あることとして評価され全国大に定着しつつある現れと思われる。島津先生が大学の乏しい予算の中で北海道から来てくれたことは大変嬉しかった。北海道では原子力学科は北大だけですが、他の大学にも声を掛けるとのことでしたから9月は期待している。
A九電玄海で2010年にプルサーマルを実施決定のニュースの直後でもあり、関西のときよりも学生は燃料再処理、高速増殖炉に大変関心が高かった。特に高速増殖炉の開発について、私が知っている今後の動向を話したら、みな目を輝かさせて聞いていた。エネルギーセキュリティーからもこれからエンジニアになる若者は軽水炉より関心が高いのは当然だが、九電のプルサーマルが学生たちに良い刺激と影響を与えている。やはり産業界がしっかりするのが学生たちの向学心に一番効くことを改めて認識した。
B今回は対話の会の前に原子力学会九州支部で竹内さんの講演があった。カジュアルウエアの若者が沢山参加していたが、全部あとの対話に参加する九大学生たちだった。それと対話の会での林さんの基調講演で、すっかり彼らの知識と意識は高まっていた。これからの対話でも事前の講習は原子力専攻で無い学生も参加する場合には特に大事である。

シニアのコメント(当日話した概要)
@原子力業界の今後の動向、自分の職場を心配している方も多いかと思うが、軽水炉、燃料サイクル、FBRなど皆さんの活躍の場はまだまだある。特にサイクル、FBRは皆さんたちの双肩に掛かっているといっても良い。
A原子力、放射線に対する一般社会、マスコミの抵抗感、拒絶反応に戸惑いを覚えている方が多い。これはとりもなおさず皆さんが社会に出て原子力の仕事に従事するに当たっての不安でもあると思う。皆さんは大学にいる間に正しい知識を身につけ、身近なところから理解促進の行動(近大学生の「エネルギー研究会」の活動を紹介)を起すことが大事。さらに社会に出てからは自分の体験からも肩身の狭いような思いをすることがあるが、社会の発展に貢献しているとの高い倫理観を持って仕事を欲しい。
Bこの対話活動をより広く、恒常的に開催できるよう原子力学会に「シニアネットワーク」連絡会を設立することになった。学生連絡会と連携して定期的にやりたい。次に九州でやる時は原子力専攻の学生だけでなく、他の学科、文科系なども参加していただくことを期待している。

竹内哲夫

@このような「シニアと学生対話」を通して全会出席したものの印象として、毎回良くなってきたが、今回は特に、導入部がスムーズで且つ仕上のパーテイまで闊達なシニア・学生の対話交流があり。きわめて意思疎通に成果があったと思う。
この事は、この活動が全国版として定着し、意義が学生側に理解されてきたことモあるが、それ以上に今回準備に当った先生方、学生幹事の事前の準備、広報の御蔭だと思う。

感謝したい。
A私の担当で集まった学生は、院生、修士、学部と異なるが学科選択の当初は「新エネルギー」希望で道を選んでいる。そして今回のシニアとの対話で「原子力・サイクル」がやはり最も重要だと確信し、今後はもうブレませんと素直に述べていた。今回のような個人的対話、濃密教育があって、初めてシニアの思いが伝わる現状である。
今回も確認したが、原子力・放射線への嫌味の教育を受けた中・高校時代の歪みを受けて『新エネ」専攻として「エネルギー学科」に来たが、当初から最近まで原子力は本人たちも嫌だったと告白している。教育問題はもっと若い世代、家庭まで幼児まで歪みを治す必要がある。
Bこれは余談。
ジェンダーに触れたくないが、わが班の取りまとめは博士課程の女性だったが、年齢差もありほかの男子学生とは圧倒的にまとめと感性、知識に差があり、大人と子供だった。かの女は次の月曜日に某社の原子力関係部所に就職面接試験を受けるといっていた。かような女性進出は原子力界に良い事と思う。(類似例は、この活動で女性進出は2度目である。)

 

中神靖雄

40人近い大学院・学部の皆さんが、シニアとの対話に関心を持って参加されたことに、まず感動を覚えました。
幹事役の皆さんや先生方のご尽力のお陰と思います。
私の参加したAグループは、原子力の研究開発やメーカーの仕事に関心が深い学生さんが多く、
・原子力産業の将来はどう予想されるのか
・企業ではどのような仕事があり、学生に何を望むか
・原子力や放射線に対する根強い反対にどう対処すべきか
・プルトニウム利用を社会が受け入れるための努力
・高速増殖炉の開発状況や核燃料サイクルの今後の展望
等の問題提起に対し、対話と議論がなされました。
皆さん正面から強い問題意識を持って討議に参加されており、今後このような若者が社会に出て、積極的に役割を果たされるなら、我が国の将来に希望が持てるかなとの感想を持ちました。今後の活躍を期待しています。
                     

林 勉

1.この会も回を重ねるごとに充実してきていることを実感しています。今回は学生側の反応がすごく良かったと思いました。学生達は自ら進んで参加したいという意識で臨んでおり、それだけに基調講演もうなずきながら聴いていたし、対話の時も積極的に話し合いに参加してくれ、シニアの話も興味と強い関心をもって聞いてくれたように感じました。

 懇親会の場でも学生、シニア双方盛り上がって精一杯、時間一杯話し合いができたと感じています。

2.今回の対話集会に対する学士側の感想は下記のようなものでした。

・殆ど全ての学生がまず、「面白かった」ということでした。

・何が面白かったかにつぃては、下記のような反応でした。

   経験を積んだシニアのかたと直接話ができたこと。

   いままで知らなかったことを勉強できたこと。

   自分の選択した原子力に自信が持てたこと。

   学生同士がこのような問題で真剣に話し合えたこと。

・このような企画は素晴らしいので是非今後とも続けて欲しい

・この対話がシニアのボランテイア活動であることは驚きだ。

・長年、高レベル廃棄物の最終処分が問題であると考え、これにたいする答えを持っていなかったが、話し合いの中で実状が理解できた。

3.「学生とシニアの対話」企画は試行錯誤でやってきたが、ほぼ学生側の反応も期待以上のものが得られるようになってきており、ほぼこのやり方で定着してきたように考える。

 今後の課題は対象大学の拡大とリピート、それに対象学生を理工系だけでなく、文系特に教育学部にも拡大することであろう。

 これらのことを視野に入れながら今後の対応を検討すべきと考えます。

4.余談ですが、竹内さんが感心された女性、川野さんは昨日メールをくれまして、無事念願の日立製作所への入社が決定したとのことです。その喜びの一部を下記に引用します。

   ーーーー 本当に嬉しいです。嬉しすぎます。働けることがこんなに嬉しいとは思いませんでした。あんまり嬉しいので、ご報告させていただきました。今のやる気を一生忘れないで働こうと思います。ーーーー

 

松岡 強

初めて学生との対話に参加したのですが、いろいろとじかに学生とはなしができてよい経験になりました。学生はまじめに原子力のことを考えており、今後原子力関係に就職した時に将来性があるのかという不安からだと思いますが、原子力の将来性については真剣に聞いていました。それから九電玄海発電所でプルサーマルの受け入れが新聞で話題になっているせいか、プルトニウム利用には興味があるようでした。このような疑問について、いつでも答えられるようなシステムつくりも必要かなとも思いました。
全体として学生も活発に意見を述べ、有意義な対話であったと思います。

山崎吉秀
今回、対話シリーズ、当社の仕事との絡みもあっての九州行きとなったため、せっかくの機会に皆様と行動を共にできなくて、申し訳ありませんでした。
対話での印象、小生のCグループメンバーは育ちの良さのせいか、おとなし過ぎるのではと気になっていましたが、後のパーティーで多くの学生達と会話してみると、元気溌溂、この対話に刺激された面もあったのではと思うが、間違いなく、原子力に自信と誇りをもってやってくれると強い手応えを感じました。
発表では、今回のようにグループ毎に格差が目立ったことは過去になかったのでは。
殊にDグループの女性、川野さんの発表は印象的でした。自然エネルギー好きから原子力好きになったという言葉に肩をもつわけではなく、対話を実に良く聴いていたと思われる内容の旨いまとめ方と口答発表の仕方がまたスマートでした。ビールを飲みながら、今日の発表No.1ですよ、と声を掛けたが、素直に喜ぶ姿も印象的でした。
また中村君という当社管理職にある人の息子さんが、物理から大学院で原子力を志しているという全く偶然の出会いに、新しく原子力に魅力を感じ、志している者が居るという事実に嬉しくも心強くも感じた次第です。
 

松永一郎

今回は「学生とシニアの対話」を始めて、6回目の対話であり、九州地区における初めての実施であった。学生およびシニアからの感想をみると評価はまずまず良好のようである。

 東京、大阪からかなり離れているという九州の特色から、親原子力−反原子力といった意識からは遠く、率直に原子力を見ているような気がする。また、韓国、中国に近いためか、国際的な感覚はむしろ優れているようである。

 そのため、いずれのグループの学生からも、シニアから原子力や企業に関する情報を素直に吸収しようとする意気込みが感じられた。

 担当したGグループの学生はあまり自ら話しをするというタイプの者がいないような気がしたが、こちらから質問という形で問いかけると、どんどん答えてくるようになり、対話が進んだ。学生同士でも通常、今回のようなまじめな話はあまり慣れていないとのことなので、質問をして自分たちで考えをまとめるということも重要であろう。 

 島津洋一郎北大教授は今秋9月に予定されている「北大における対話」の学生との橋渡しの予備知識を入れるために、北海道からの特別参加であった。感激されておられたので、当地における対話に期待が持てる。

 


添付2 学生の事後アンケート結果

(1) 「学生とシニアの対話」の必要性についてどのように感じますか?

1.非常にある

14

 

 

 

 

 

 

 

2.ややある

4

 

 

 

 

 

 

 

3.あまりない

1

 

 

 

 

 

 

 

4.全くない

 

 

 

 

 

 

 

 

19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由(回答番号)

 

 

 

 

 

 

 

シニアの方々が作り上げてきた社会の上にこれからの社会が成り立っていくことを考えたとき、学生とシニアの意思疎通が最も重要だと思うから。(1)

原子力の最前線で活躍してこられたシニアの方々の本音を聞くことができるので、講義からだけでは学ぶことができない原子力の現状を知ることができたから。(1)

今回の対話を通じて、今勉強すべきことこれからどうするべきか考える上で役に立ったと思うから。(1)

原子力について携わるものは現在の原子力を取り巻く環境を正確に把握するために、また原子力について親しくない人は現在の状況や良い面を知るための第一歩としての必要性を感じる。(1)

原子力の必要性をより多くの人に訴えていく必要性があるから(1)

普段なら話すことのない方々と直接話せる機会など、もう二度とないと思うから。(1)

現場にいかないと聞けないような生の話がいろいろ聞けて非常に参考になったから。(1)

エネルギー問題の政治・経済的な側面を教えていただけたのは初めてだったから。(1)

原子力の理解を世間に広めていくためにまず学生の関心を高めていくことが必要だと思うから。(1)

学生にとって実社会で多くの経験を積んだシニアの方と話ができる機会はめったにないから(1)

シニアの方にとっても、現在の学生がどのようなことを考え、行動をしているのかをしってもらうことができるから(1)

教科書からでは得られない、実体験に基づいた知識に触れることができる、数少ないチャンスだから。(1)

現場のホットな話題を聞く機会は他では簡単には見つからないから(1)

実際に社会の中で働いてこられた方から原子力の現状についての考えを聞く機会は学生時代にはそれほどないから。(1)

エネルギー問題について、これまでシニアの方が行ってきたこと、またそれを踏まえてこれからどうするべきかを話す機会は滅多にないから。(1)

日本の原子力産業に最初から携わってこられた方々の話を聞ける機会などあまりない上に、べテランの方の視線で見た原子力の将来性など聞く価値は大いにある(2)

原子力関連の知識の無い人のためにやるのであれば、必要性を感じる。(2)

具体的な話が聞けてよかった。(2)

 

(2)エネルギー危機に対する認識の変化はありましたか?

 

 

 

 

 

1.大いに変化した

2

 

 

 

 

 

 

 

2.多少変化した

10

 

 

 

 

 

 

 

3.あまり変化しなかった

6

 

 

 

 

 

 

 

4.全く変化しなかった

1

 

 

 

 

 

 

 

19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由(回答番号)

 

 

 

 

 

 

 

 

エネルギー危機に関して、真剣に考えてる方の意見を初めて聞いたから。(1)

 

石油の埋蔵量はあっても、コストの上昇により掘り出せなくなるという話が印象に残ったから(1)

 

化石燃料の枯渇問題は、遠い未来の話ではないことを再認識することができ、原子力の必要性はこれから更に高まっていくだろうと感じた。(2)

 

70年代以降油田の新規発見量がこれほど顕著に減少しているとは知らなかった。エネルギー問題はまさに今取り組まなければならない問題だと再認識した。(2)

 

思っていた以上に近い将来、エネルギー需要が急激に伸びることを知ったから(2)

 

エネルギー科学科3年次後期の課題集約演習でこれに関する内容のリサーチをしたが、わかりやすい具体例を用いて説明されたところがあったから(2)

 

現在石油の価格が高騰している理由を聞き、事実あと40年程で枯渇するというレベルまできていると知ったため。(2)

 

コストの観点を強く念頭に入れエネルギー問題を考えるということは今まで欠けていたので、その点で認識が変わりました。(2)

 

石油の生産量はすでにピークを過ぎているということを再認識した。(2)

 

もともとエネルギーに対する危機感はあったが、今回の対話を経て、それが少し身近に感じたから。(2)

 

学部時代の講義に同じような内容のものがあったため。(3)

 

学部時代に培った認識とほぼ一致したから。(3)

 

自分の見解とほぼ一緒だったから。(3)

 

以前から石油枯渇の問題が生じてくれば原子力への依存は高まると考えていたから。(3)

 

危機感は元々ものすごく持っていました。(4)

 

 

(3)原子力に対するイメージに変化はありましたか?

 

 

 

 

1.大いに変化した

1

 

 

 

 

 

 

2.多少変化した

6

 

 

 

 

 

 

3.あまり変化しなかった

9

 

 

 

 

 

 

4.全く変化しなかった

3

 

 

 

 

 

 

19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由(回答番号)

 

 

 

 

 

 

 

原子力は優れていると感じたから(1)

原子力の有効性を再確認できたから。(2)

プルサーマル及びFBRの有効性を知り、またチェルノブイリの事故に関する話を聞き、放射線の人体に対する影響も、そう怖いものではないとわかったため。(2)

原子力の勉強がしたくて大学に入ったため、元々良いイメージを持っていた。(3)

学部時代に培った認識とほぼ一致したから。(3)

もともと持っているイメージを再認識したという感じ。(3)

もともと原子力を学んでるのでそれほどイメージは悪くなかったんですが、これに参加することによってより良くなりました(3)

今まで反対派の意見しか印象に残ってなかったから。(3)

原子力の重要性・安全性などは学部3年である程度勉強していたから(3)

自分の原子力のイメージを前提に話をしたが、違和感を覚えなかったため。(3)

これからのエネルギー問題に関して原子力が持つ役割を改めて認識できたから。(3)

原子力は危険なものだというより、必要不可欠なエネルギー源だというイメージを以前から抱いていたので。(4)

原子力について再確認したが、真新しい見解はなかった。(4)

就職活動をするうえで、原子力でやっていくと決めた後だったので、より決意が強固になりました。(4)

 

(4)対話の内容は満足のいくものでしたか?

 

 

 

 

 

1.とても満足した

6

 

 

 

 

 

 

2.ある程度満足した

10

 

 

 

 

 

 

3.やや不満だ

2

 

 

 

 

 

 

4.大いに不満だ

1

 

 

 

 

 

 

19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由(回答番号)

 

 

 

 

 

 

 

疑問に思っていたことをいろいろ聞くことができたから。(1)

用意していた質問にほとんど答えていただいたので良かったです。(1)

これからのエネルギー問題だけでなく、懇親会では昔の苦労話やこれから社会人になる上で必要なことに関しても貴重な話を聞かせて頂いたから。(1)

グループ討論で自分の聞きたいことを全て聞くことができ、また、シニアの方や先輩方の意見をたくさん聞くことができたため。(1)

対談前よりエネルギー問題の現状への理解が深まり、自分の進路についても考えることができた。(1)

貴重な体験ができたので、とってもよかった。(1)

現場の意見を聞くことができた。(2)

再認識できたのでよかった。(2)

これからの世代に期待されていることを少し掴めたから。(2)

実際に業界で働いてきた方々と話をする機械はあまりないので、貴重であった。(2)

聞きたいことの大部分は聞くことができたが、時間が思ったより短かった。(2)

対話の内容は充分満足できたが、もう少し時間があったほうが良い。(2)

長年原子力について仕事をしてきて豊富な知識を持った人たちからの話を聞くことによって、自分に何ができるのかが少しはわかったから(2)

原子力の必要性、今後の課題、発展途上国への普及とその課題など話せて満足した。(2)

経験豊富なシニアの方々と貴重な意見交換ができたから。(2)

これまでにどこかで聞いたことのあるような内容だった。(3)

細々とした話より、もっと、大局的な話や客観的立場からのシニアの方々にしかできない議論をするべきだった。(3)

シニアの一方的な説教に終始した感は否めない。もっと工学部的な雰囲気を期待していたので残念(4)

各グループで話し合う議題の設定があいまいだったため、学生とシニアの間で活発な議論ができず、プレゼン内容もみんな似通ったものになってしまった(4)

 

(5)本企画を通して全体の感想・意見などがあれば自由に書いてください

 

 

原子力の知識が無い人たちを集めて討論すれば、もっと盛り上がるのではないかと思った。

今回の対話は「原子力は必要である」という前提の上で、どのように社会に浸透させるかだった。この対話が単なる馴合いで終わらぬよう、参加する学生の幅を広げていくことが必要だ。

原子力以外の専攻の学生も呼んだほうがいい。

30分程度対話時間が延長されても良いかと感じました。対話時間を二つに分けて班替えを行えば、より多くのシニアの方と話すことができて一層有意義な企画になるのではないかと思います。

今回のような実際一線で働いていた方々と対話をさせていただく機会を持つことができ非常に良かったと思いました。これからの自分を考える上で、働くことへの意欲を持つことができたと思います。

原子力系以外の人も交えて討論や質疑をしたほうが会の趣旨に合うと思し、是非そうしてほしい。

もう少し多くの方とお話する時間が持てるといいと思いました(懇親会ではなく)

対話で原子力反対派のグループを作ったりすると、さらに充実したものになると思います。

事前に勉強して、できたら一つは質問を持ってくるという課題を与えておくと盛り上がるかもしれません。

名札を準備した方がいいかもしれないです。

一般の方々にもこのような対話の機会を設け、原子力の理解を広めてほしい。

今回の対談では、シニアの方は原子力賛成派の方ばっかりだったので、もし、この対談が将来に対するエネルギー問題を考える会であったのであれば、原子力否定派の方もお呼びする必要がある

この事業が完全ボランティアであることを知り大変驚き感動しました。このような活動は未来を担う若い学生には非常に重要なので、今後とも可能な限り活動を続けていただけたら幸いです。

今回は原子力系の人だけであったが、原子力についての知識をあまり持っていない、他学科の人ともっと話せたら良いと思う。

今回は院生・4年生を中心に参加しましたが、もっと下の学生にも参加してもらえば様々な意見が出るのではないかと思いました。

討論の時間がもう少しあればおもしろかったと思う。学生連絡会の方々の行動力に感服した。

原子力産業出身のシニアと原子力系学科の学生の話・議論ができたのはよかったが、原子力が抱えている現実がいまいちはっきりしない印象を受けたので、あの場に他の業種、他学部・学科、ひいては原子力反対の人々がいたら盛り上がったかもしれない。