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* 放射線工学部会ニュースレター    2005−31号(302号)*
*                     2005年10月 7日 *
*                       放射線工学部会発行 *
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<海上技術安全研究所 任期付研究員公募のお知らせ>


 海上技術安全研究所では、「放射性物質の海上輸送時のセキュリティ強化に
関する研究」を担当していただく任期付研究員を下記のように公募しています。

独立行政法人海上技術安全研究所任期付研究員募集要領

1.募集人員    下記の分野の中から5名

2.主な担当研究内容(予定)
(1)[CFDにおける乱流モデルの高度化に関する研究]
 本研究は、大規模剥離流れに適した新たな乱流モデル、砕波やキャビテーショ
ンなど界面現象の数理モデルなどを開発することにより、CFDの機能の高度化を
目指しています。このため、CFDによる乱流解析等に深い知識と経験を持ち、十
分な研究能力のある方を必要としています。
(2)[緊急・代替輸送支援システム研究]
本研究は、災害時の輸送迂回路と輸送機関(船舶・バス・トラック・鉄道・空機)
数の最適化推論に関するアルゴリズムの開発、多数の航路からモーダルシフトに
最適な航路を探索し運賃・所要時間などを航路条件として最適化アルゴリズムの
構築を目的としています。このため、最適化推論機構設計、物流関連組合せ最適
化手法などの知識に精通した研究能力のある方を必要としています。
(3)[運転作業状態の推定技術及び運転者等に係る作業量の定量的評価手法の
        開発研究]
本研究は、安全運転を促す注意点の抽出とその特性の把握、運行状況のモニタリ
ング手法の開発などを通じて船舶航行をはじめとする交通機関の安全運行を確保
するための作業の定量化を目指しています。このため、人間工学研究に基づいた
事故解析、定量的評価手法などの知識に精通した研究能力のある方を必要として
います。
(4)[船舶等のリスクベースデザインに関する研究]
本研究は、船舶の海難全体の包括的なリスク解析の開発、原子力プラントに代表
されるリスクの経年変化の推定するツールの開発などを通じて事故シナリオの作
成というリスク解析の重要な部分の技術レベル向上を目指しています。このため、
システム工学等で確率・統計の知識に精通した研究能力のある方を必要としてい
ます。
(5)[放射性物質の海上輸送時のセキュリティ強化に関する研究]
本研究は、高速な時間スケールの爆轟現象を解析するために最適な衝撃解析手法
の確立、テロの脅威による放射性物質漏洩量の定量的評価手法の開発などを通じ
て我が国の海事保安の確保を目的としています。このため、熱流動解析、構造解
析、放射線輸送解析のいずれかの分野で、数値シミュレーション手法の開発等の
高度な内容に精通した研究能力のある方を必要としています。
(6)[ナノテクノロジーを活用したアルミニウムの研究開発]
本研究は、アルミニウム合金に押出などの塑性加工を加えて材料の結晶学的な組
織(構造)制御を行い、新しい船舶用耐食アルミニウム合金を開発することを目
的としています。このため、塑性加工による材料組織制御に関する専門知識と豊
富な経験を持った方を必要としています。
(7)[二酸化炭素深海貯留のための洋上投入システムに関する研究]
本研究は、二酸化炭素深海貯留のための洋上投入システムに必要な浮体システム、
投入管、投入ノズルの基盤技術の開発を行い、システム全体の試設計と投入性能
の評価を行うことを目的としています。このため、ハイドレート分野の専門的知
識を有し、過去に実験的研究を実施した経験を持つ方を必要としています。
(8)[高効率エンジンの開発研究]
本研究では、船舶用排熱回収システムと高効率エンジンの設計、性能評価実験を
実施することとしています。このため、機械全般(機械設計、熱工学・熱機関、
メカトロニクス等)に関する専門知識と機械系CADの経験を有し、各種実験に
苦手意識を持っていない方を必要としています。
(9)[リスク解析による船体構造の安全性に関する研究]
本研究は、国際海事機関(IMO)で審議中の船体構造の安全基準に関し、リス
ク解析による船舶の安全レベルの設定、船体構造の各破壊モードにおける強度に
関する許容基準の設定を行う(技術的根拠に基づく我が国の提案を作成する)こ
とを目的としています。このため、船体構造力学、破壊力学、確率論に関する知
見を有する方を必要としています。
(10)[実海域性能評価技術に基づく船舶の最適設計技術の開発]
本研究は、波浪中船速低下応答関数の理論計算及び数値計算技術、操縦系応答に
よる船速低下量推定法及び機関・推進器系応答による船速低下量推定法の開発並
びに当研究所開発の船型開発用CFDの改良を行い、これらを統合することによ
り実海域における性能をも勘案した船舶の最適設計のためのコンピューターシス
テムを開発することを目的としています。このため、情報処理、コンピューター
サイエンス、システムエンジニアリング等の専門知識に精通した方を必要として
います。

3.身分     当所は特定独立行政法人であり、身分は一般職の国家公務員
となります。なお、民間企業の方が応募される場合、現所属先と当所と協議の上、
出向(任期満了後、元の会社に復帰)扱いによる採用も可能です。詳細につきま
しては下記の問い合わせ先にお問い合わせください。

4.応募資格    上記の研究内容に関連する分野の修士以上の資格を有し、
同分野の研究実績を有する方、あるいは、造船所等での同分野の研究・開発経験
のある方。

5.応募締切    平成17年 11月 11日(金)

6.提出書類    @履歴書(市販の用紙可、写真貼付)    1通
          A発表論文一覧              1通
          B主要論文の別刷              5編以内
          C担当教授または所属先上司の推薦状    1通
          Dその他研究業績の参考となるもの

7.送付先及び      〒181-0004 東京都三鷹市新川6丁目38番1号
  問い合わせ先  海上技術安全研究所総務部総務課人事係
           Tel:0422-41-3017   Fax:0422-41-3026
                     E-mail:iwaya@nmri.go.jp
送付の際には、封筒の表に「任期付研究員応募書類(〜の分野)在中」と
朱書きし、書留で郵送して下さい。

8.選考方法    募集締切後、書類審査、面接試験を経て採用を決定します。

9.面接試験    平成17年11月21日(月)〜11月25日(金)予定

10、採否の通知   書面により応募者あてに通知します。

11、採用予定日   平成18年4月1日(土)

12、採用期間    採用日から平成20年3月31日までの2年間限り

以上

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ニュースレター担当:遠藤 章(原研)
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