平成15年2月17日
ぎんぎん技術セミナー
−化学的側面からの筋のよさ、悪さ−
再処理・リサイクル部会 主催
議長 山名京大炉教授
1. 日程:2月25日(火)午後一時から夜まで討論
2. 場所:箱根 ヴィラ ジャボーネ
3. 議論項目
(1) 要求事項(高速炉燃料製造対応、U,Puの高回収率、MAリサイクルをどこまで考えているか)
(2) 全体のプロセス、そのプロセスの長所、売りの部分
(3) 化学的側面からの筋のよさ、悪さ
(4) プロセス固有の技術課題
(5) 技術課題解決のアプローチの方法
(6) さらに筋を良くするためのプロセスの将来構想
なお、山名教授による基調講演を予定しています。
4. 対象
(1) 共通の脱被覆方法(U,Puの高回収率)
(2) 先進湿式(共晶、共晶と湿式をつなぐ部分、湿式でMAリサイクル時の溶媒の長期使用、廃棄物発生、燃料製造)
(3) 金属電解法(還元、U,Puの高回収率、燃料製造、廃棄物)
(4) DMOXG(U,Puの高回収率、MAリサイクル)
(5) FFREX(概念、U,Puの高回収率、MAリサイクル)
(6) 超簡易型再処理(概念、還元)
5. プログラム
開会挨拶 :基調講演
13:00-13:30 燃料サイクル技術の横断的検討(化学、原子力)の必要性、ねらい (京大炉 山名教授)
燃料サイクル技術の紹介と横断的検討(座長 京大炉 山名教授)
13:30-14:20 脱被覆方法(U,Puの高回収率) MHI 森
14:20-15:10 先進湿式 サイクル機構 駒
15:10-15:30 休憩
15:30-16:20 DMOXG 東電 小林、東芝 水口
16:20-17:00 金属電解法および超簡易型 電中研 坂村
17:00-17:50 FLUOREX 日立 河村・笹平
17:50-18:40 窒化物燃料 原研 赤堀
18:40-19:20 夕食
19:20- 討論
21:00 今後の展望 山名教授
6. 定員、参加費と交通
(1) 定員
○ 会場の都合で30名といたします。
○ 先着順で受け付け、定員になり次第締め切ります。
(2) 参加費
○ 3,000円
○ 宿泊料金は7,500円です(一泊二食付き、一般室)。室数の都合上、基本的に相部屋となります。)
(3) ヴィラ・ジャボーネへの交通
○ 箱根湯本駅から箱根登山鉄道にて小涌谷へ(40分)。徒歩10分。
○ 箱根湯本駅からバスにて蛇骨野へ(20分)。徒歩1分。
○ 東名高速道 厚木ICから小田原厚木道路を経由し小田原西ICで降り、国道1号線へ。
7. 申し込み・お問い合わせ
駒 義和
koma@tokai.jnc.go.jp
核燃料サイクル開発機構 大洗工学センター システム技術開発部
TEL 029-267-4141, ex. 5634, FAX 029-267-1676
8. 議長からのお願い
今回のセミナーの主旨は、「再処理の、純に技術的な中味について、率直かつ横断的に、時間的な制約をあまり気にせずに徹底して討論を行うこと」にあります。皆様のご理解とご協力をお願いする次第です。
なお、セミナーを有効なものにするために、発表者の方には、以下の点に十分ご配慮をお願いします。また、発表の無い方も、討論の参考にしてください。
●このセミナーでは、再処理の一線級の技術者や研究者が、率直に技術的な内容について討論を行います。従って、発表や討論においては、営業的なセンスはまったく不要です(その点にお互いに配慮した上での議論です)。技術的な問題の指摘を率直に行います。
●ステレオタイプな紹介や常識的な事の説明は不要ですので、出来るだけ核心部分の説明に時間を使ってください。
●各プレゼンテーションには1時間割り当てられていますが、講演自体は30分程度で終了して、残りの時間を質疑応答・討論にあてるようにしてください。残りの20分近くを討論に回して、重要な論点について深く掘り下げて議論したいと思います。
●発表の内容については、以下のような点をカバーするような、集約的なスライドを用意していただくのが効率的かと思います。
(1) 工程や手法の原理と仕組みを簡単に説明。長々とした紹介は不要です。
(2) その工程や手法に関して最もキーとなっている化学反応や、制御、工学的な特徴を十分に説明してください。ここでは、その再処理手法の根本原理の紹介をできるだけ定量的に行ってください。そして、その手法の期待点や魅力を定量的に紹介してください。
(3) 軽水炉燃料の再処理、高速炉燃料の再処理、より先進的な炉の再処理など、適用対象を明確にしてください。
(4) 実験や工学開発の中味と結果の集約的な紹介をお願いします。計画紹介よりも実績紹介が中心です。得られている成果を包括的に表す図や表を厳選していただくのが良いと思います。
(5) それぞれの工程や手法の開発における課題についても、以下を例として、率直にご紹介願います。
・開発研究の段階
・基礎データの不足や実証の不足など
・実験上の困難さや理論の不足など
・工程性能と目標の課題(回収率や分離係数、効率、稼働率などの見通し)
・安全上の本質課題(本質的でないものは不要)
・工学的に現実的な課題(材料、エンジニアリング、経済性への感触等)
(6) とても興味深い新しい発見や特徴的な発見・発明、あたらしい芽など
●討論については、夜の飲み物付きの会においても継続します。夜は個別の討論よりも、総合的な討論を目指します。
9. 発表等の要領
○ スライドはコンピュータからプロジェクタで投影する。
発表を円滑に進めるため、基本的に、ファイルを予めe-mail等で駒宛てに送っていただき、事務局が持ち込む PCで投影します。
PCは東芝の Librettoを使用する予定です。Macintoshは検討中です。
スライドはPowerPointで作成して下さい。一般的なフォントを用いて下さい。
当日にデータを受け渡す場合には、PCカードもしくは USB経由で行うこととなります。
また、御自分のPCを持ち込んで使用する場合にはその旨御連絡いただければ幸いです。
○ 資料を配付する。
資料は発表者が人数分(22部)を用意して下さい。
○ フォーマットはフリーとします。
○ その他
固定式ホワイトボード(1台)と移動式ホワイトボード(2台)があります。議論の際に御利用下さい。