6部会合同セッション議事録

<再処理リサイクル部会 田中先生>
(問い)着実な開発と、夢との両立が大切と考えるが、夢のある開発、理想的国際協力とは何か?
(答え)廃棄物処理処分は難しいが夢実現のために解決が必要な課題。目的、目標をよく理解して国際協力すべき。
<核燃料部会 松井先生>
(問い)原子力技術から発生した手法・技術(例えばビーム工学、同位体応用工学)も原子力PAのため活用すべき。原子力PAへの政府、エネルギーを利用している他産業の支援・役割は。アメリカのように政府がもっと表に出て原子力の重要性をアピールすべき。
(答え)政治家は政治家。我々が技術的根拠を明確化した上で、政府、他産業と協調すべき。
<バックエンド部会 大江先生>
(問い)プレゼンテーションでリサイクル研究の国際協力を何回か言及しているが、再処理技術は機微情報ではないのか?
(答え)MAリサイクルでは、Pu単独抽出と異なり、核不拡散性があり、機微情報にはあたらないと考える。
<社会環境部会 田中さん>
(問い)隣国のドイツは原子力に対してスローダウンしている。フランスとの違いは何か?
(答え)政治システムの差である。
<YGN 植松代表>
(問い)若者の教育で気をつけているところは何か。また若者は原子力を敬遠していないのか。敬遠していないとしたらなぜか?
(答え)フランスは資源が無い。そこを認識してもらうこと。若者は原子力を敬遠していない。高校から(幼稚園から?)原子力の必要性を教育している。
<フロアから 佐治さん>
(問い)藤家委員長が、長々と研究していないで、絞り込むべきと発言されている。商業化の観点から再処理も絞り込むべきではないか?
(答え)研究はいろいろな可能性を調査確認のため、ある程度幅広く行うべきである。
<フロアから 山名先生>
(コメント)原子力に関して、日欧で文化の違いそれほどあるとは思えず、あるのは「システム」の違いである。教育、政治、選挙、報道などのシステムを改善することが必要で、最終的には経済の仕組みに持って行くことが必要である。有機農業のように、当初はコスト高で社会が相手にしなかったものでも、長期的にはその必要性が浸透していった例もある。社会に対して情報を発信し続けることが大事。
<岡先生のまとめ>
何故、ルネサンスがイタリアで起こったのか。どのような背景で起こったのか。それを問い直すことも必要。今回の企画はいい企画です。良く組織化されています。企画・運営に携わった皆様ご苦労様でした。