NDDニュースレター 2015年 第05号 (通巻第149号)

2015/9/17

Table of Contents

会合の報告

第32回核データ部会全体会議議事要録

第32回核データ部会全体会議
日時: 2015年9月9日(水) 12:00-13:00
場所: 静岡大学静岡キャンパス理学部B棟212教室(O会場)
司会: 渡辺副部会長

●2015年度部会賞 深堀部会長の挨拶 (炉物理との連携など言及) の後,渡辺副部会長 (核データ部 会賞選考小委員会委員長)より,平成27年度の核データ部会賞の審査結果が報告 された.学術賞として北谷文人氏 (原子力機構) による「77Se(γ,n)断面積測定 と79Se(γ,n)断面積の不確かさ評価」,奨励賞として多田健一氏 (原子力機構) による「国産核データ処理コードFRENDYの開発」の2件が選ばれ,深堀部会長よ り賞状と副賞目録が贈呈された.

今回は公募期間の通知が一月ほど遅れたことが報告され,次回からは遅れないよ うにしたいとの報告があった.

●報告事項7件

企画担当 (1) 原子力学会の日程変更 部会等運営委員会担当の国枝委員より,来年秋の原子力学会の日程変更の報告が あった.当初日程が平成28年9月13日 - 15日であったが,ND2016が同時期の開催 であることが考慮され,平成28年9月7日から9日 (久留米シティプラザ) へと変 更されることとなった.

(2) 部会規約・内規改定 同じく国枝委員より部会規約・内規改定の提案があった.主に他部会との文言の 整合性に関する内容で,具体的には漢字・単語などの統一が主要部分であった. 議論の中で,第3条 (7) の

核データの利用および普及を目的とし,核データ利用者からの相談窓口を設置す る.

の部分が核データなんでも相談室の終了 (2015年3月報告) との整合性を考え, 本項の削除または後半部分を修正する必要があるのではという点が議論された.

(3) 日韓サマースクール開催報告 国枝委員より8月16日 - 21日に茨城量子ビーム研究センターで開催された第8回4 部会 (加速器・ビーム科学,核データ,放射線工学,炉物理) 合同日韓サマース クールの報告がされた.東大と原子力機構の主催で,核データ部会側からKim Hyeong II氏 (核データ評価の基礎的な話),木村敦氏 (核データ測定の基礎的な 話),小浦寛之氏 (3次元核図表を用いた原子核物理と星の元素合成の話) が講師 として派遣された.

参加者の内訳で日本人の参加者が少ない点が問題点として議論された.次回は3 年後に韓国での開催ということである.

質疑の中で,学生への旅費に関する議論があった.例として東工大では規定によ り研究発表に対してのみ旅費の支給が認められ,夏の学校のような勉強会には支 給がされないというケースが紹介された.今回のサマースクールはポスター発表 が設けられていたのでその意味で問題はなかったが,今後の同様の企画の場合に 配慮する必要があるとの意見が交わされた.その他,学生の発表のproceedings 化 (須山氏),人材育成の観点から例えばシグマ委員会などが複数のサマース クールの調整をしてはどうか (深堀氏) などの意見が出された.

編集担当 (4) 部会ニュースレター 編集担当の執行委員の代理で小浦委員より,部会ニュースレターの発行状況と webの一部レスポンスデザイン化について報告された.

(5) 核データニュース 核データ編集小委員会の小浦委員長より,核データニュースの発行状況が報告さ れた.また,来年2016年がJNDCニュース発行 (1966年) から50年となることを受 け,企画記事に関する提案を募っているとのことであった.2年前のシグマ委員 会50周年特集記事では年表などを作成したなどの参考事例を紹介された (岩本修 氏).

会計担当 (6) 会計 会計担当の湊委員の代理で国枝委員より,平成27年度会計中間報告がなされた. 報告時で執行率0%であるが,今後部会賞副賞,核データ研究会ポスター賞,核 データ研究会旅費等の支出予定が報告された.最終的な報告は次回の春の学会で 行う予定であるとのことである.

その他 (7) その他 2015年度核データ研究会の岩本修実行委員長より,2015年度核データ研究会は 2015年11月19日と20日にいばらき量子ビーム研究センター (東海村) で開催さ れ,プログラムの正式な案内は近日中に出されることが報告された.

進捗状況として,北関東支部の共催の支援も得られたことが報告された.質疑の 中で,ポスター発表賞の数について提案があった.現在の受賞数3件を増加して はどうかという提案がされ (山野氏),また対象者を学生及びポスドク研究者に 限定するという方法が紹介され (小浦氏),今後これらの点に関して検討してい くこととなった.

●審議事項2件

審議1 国枝委員提案の核データ部会規約の改定について文言の修正及び3条 (7) の記載 の修正について提案された.

3条 (7)を削除,もしくは後半部分を「…情報の共有を図る.」,「…に関わる 活動を行う.」などと修正することで対応することとした.

審議2 佐波委員提案の2016年春の大会企画セッションについて提案された. 現時点で具体的な案が上がらず,企画委員が改めて案を練って10月の申込締切ま でに提案を行うことが了解された.

現時点では

加速器関係 (佐波委員)
高エネルギー測定 (国枝委員)
ミューオン (渡辺委員)
などが挙がり,これらを参考にして運営委員会でまとめることで了解された. また,今後の企画セッションの提案を円滑に進めるために,過去の企画書を部会 で管理してほしいとの意見があった.

核データ部会からのお知らせ

● 現在の部会員数:205名 (2015/05/26 現在)

● 核データ部会に加入した際,またはメールアドレス等が変更になった際は AESJ-NDDml-ml.administrator@ml.jaea.go.jp までお知らせください.