NDDニュースレター 2011年 第10号 (通巻第132号)

2011/12/16

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会合の報告

2011年度核データ研究会報告

下記のとおり,今年度の部会主催・核データ研究会が原子力機構 原子力基礎工 学研究部門および日本原子力学会北関東支部の共催を得て,東海村リコッティで 開催されましたので,その内容を簡単にご報告申し上げます.

開催期日: 平成23年11月16日(水) - 17日(木)
開催場所: 日本原子力研究開発機構テクノ交流館リコッティ多目的ホール

震災・原発事故後の開催とあって,参加者の大幅な減少を危惧しておりましたが, 参加者総数は97名に達し,例年の研究会とくらべ遜色のない研究会を開催するこ とができました.内訳を見ると,大学関係者が34名(内学生12名),研究機関から 48名(内JAEA45名),民間企業から15名でした.発表内容を分類すると,口頭発表 13件,ポスター発表22件,チュートリアル2件という構成でした.最終プログラ ムおよび発表資料,研究会のスナップ写真は以下の部会HPに掲載しておりますの で是非ご覧ください.

http://wwwndc.jaea.go.jp/ndd/symposium/index.html

今回は,(1) 原発事故と事故時解析コード,(2) これからの原子力開発と放射線 防護,(3) 崩壊熱・放射化断面積,(4) 核データ測定研究の動向と今後の展望, (5)最先端核理論・核測定による核データ生産から構成される5つの話題について, 活発な討論が行われました.ポスター発表では、大別して,測定12件,理論・評 価6件,応用・積分テスト4件があり、原子力開発の他、医療応用や宇宙核物理を 目的とした発表も含まれました。従来の研究を発展・応用する研究の他、新しい 測定手法にチャレンジする研究も目を引きました。チュートリアルでは、NJOY99 コードの解説とPHITSの利用方法について、講習が行われました。

末筆になりますが,ご多忙の中,本研究会に参加して下さった皆様,また講演者 の方々には改めて深謝いたします.また,実行委員会委員、共催を支援頂きまし た北関東支部の諸氏並びに現地会場運営に協力頂いた原子力機構・原子力基礎工 学研究部門の方々に心からお礼申し上げます.

核データ研究会が,今後とも核データコミュニティーの活性化に貢献していくこ とを期待する次第です.

2011年度核データ研究会実行委員会 委員長 原田秀郎

核データ部会からのお知らせ

● 現在の部会員数:195名 (2011/06/14 現在)

● 核データ部会に加入した際,またはメールアドレス等が変更になった際 AESJ-NDDml-ml.administrator@ml.jaea.go.jp までお知らせください.