NDDニュースレター 2001年 第12号 (通巻第21号)

2001/10/5

Table of Contents

会合の報告

第4回核データ部会総会議事要録

  日時:2001年9月19日12:00 - 12:50
  会場:2001年原子力学会秋の大会E会場

  配付資料:
    1)議事次第
    2)NDD企画運営報告
    3)NDD編集担当報告 
    4)核データ部会運営委員会内規
    5)部会役員選挙について

1. 報告事項

(1) 企画関連

山野幹事より配付された資料1、企画運営報告に基づき,以下1)-6)の報告が あった。

1) 2001年春の年会における「部会企画セッション:大型加速器施設を用いた 核物理・核データ実験研究の最前線」が盛会に行われた。本学会で炉物理部会 との共催により「日韓ジョイントセッション」及び懇親会が開かれ核データ部 会から大澤,石橋両氏の講演が予定されていること,また4部会による合同企 画セッション「大強度加速器計画への取組」が開かれ,核データ部会から馬場 氏が発表予定である。

2) また,韓国Pohang加速器センターで開かれた「核データ整備・評価ワーク ショップについて参加した原研深堀氏からの報告が紹介された。

3) 原子力学会誌に連載された講座「核データ」が終了し,概ね好評である。 感想・意見を寄せて欲しい。

4) 学会企画委員会で,日韓合同セッションと国際セッションの進め方につい て議論がすすめられており,意見を寄せて欲しい。

5) 本部会関連の学会編集委員の内,柴田恵一委員(原研)が退任し,親松和 浩氏(愛知淑徳大)が選出されたこと,学会誌の和文論文,技術報告,資料を 独立した和文論文誌とし発刊する計画が14年度開始を目指して進められている こと,及び編集幹事会内での役割分担,が報告された。

6) 合同企画セッションでの発表予定内容について馬場氏より報告があり,以 前の原研大型加速器ワークショップでの提案内容をベースに,その時の提案者 や現在の計画推進グループに協力を求めて第ゼロ次案を作成中であること,こ れをたたき台に早急に部会としての意見をまとめることが必要なこと,が指摘 された。

(2) 編集関連

配付資料3)をもとに,馬場氏がNDDニュースレターの主な内容や発行状況を報告 した。レターは平均月1回以上のペースで発行されており,行事や会合報告以外 にも部会員の活動など部会内での研究成果の速報も掲載され,研究の速報とい う面でも有益であろう。

(3) 庶務関係

次の総会までに役員選挙を行う必要があり,田原幹事より配付資料4,5)を用い て,説明と提案がなされた。委員会の構成員と選挙の方法について,「核デー タ部会運営委員会内規」として,選挙の方式,管理委員の選任,等を具体的に 定めた手順(案)が説明され今後,運営委員会でさらに詰めることとした。

(4) その他

ND2001核データ国際会議の準備状況が,柴田恵一氏(原研)と井頭氏(東工大) よ り,報告された。

2. その他

来年の企画セッションなどの提案募集について,積極的な意見が要望された

日韓ジョイントセッション報告

山野 直樹(住友原子力)

韓国原子力学会(KNS)のReactor Physics & Computation Science Division と本会の核データ部会・炉物理部会共催の日韓ジョイントセッションが、北大 で開催された2001年秋の大会の初日、9月19日(水)13:00〜17:30、H会場で行 われた。本セッションは5月25日韓国済州島で開催されたKNS春季學術発表会で の開催に引き続き2回目であり、国内の開催は本会では初めての企画である。 当初KNS会員10名の参加が予定されていたが、直前の米国テロ事件の影響で、 米国滞在中であったCho教授(KAIST)とKim教授(漢陽大學校)が韓国に戻れず、 参加がキャンセルされたのが残念であったが、残り8名は予定通り参加した。 日本側は両部会関係者を含め約100名が出席し盛会であった。炉物理部会を代 表して工藤和彦氏(九大)、核データ部会を代表してDr. Jonghwa Chang(KAERI) が座長を務め、韓国7件、日本6件の計13件の発表が予定通り行われた。

核データ部会関係では、4件の発表があり、Dr. Gi Dong Kim(KIGAM)が韓国資 源研究所における中性子断面積測定活動について、石橋健二氏(九大)は加速器 駆動炉に関するDDX測定について、Dr. Do Heon Kim(KAERI)がENDF/B-VIによる 中性子150群群定数のBFS-73-1/75-1炉心に対するベンチマークについて大澤孝 明氏(近大)が JENDL-3.3に採用された即発核分裂中性子スペクトルの評価につ いて、それぞれ発表された。

会合等のお知らせ

(再掲)核データ国際会議ND2001(10月7日(日)〜12日(金)、つくば市)

核データ国際会議ND2001が間もなく始まります。Tentative Program は下記の URLにあります。

http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/nd2001/program/Program.html

部会員の最近の成果

(Ed.) S.Chiba (sachiba@popsvr.tokai.jaeri.go.jp)
    Proceedings of the third symposium on science of hadrons
    under extreme conditions
    (January 29-31, 2001, JAERI, Tokai, Japan)
    JAERI-Conf 2001-012 (Sept. 2001)

これらの論文入手については、直接著者に連絡してください。

核データ部会からのお知らせ

● 連載講座「核データ」へのご感想・ご意見をお願いします。 原子力学会誌の5月号から8月号に、連載講座「核データ」が掲載されました。 本連載に関する感想や意見などを、NDDeditors@ndc.tokai.jaeri.go.jp まで 送ってください。

● 現在の部会員数:135名(2001年9月6日現在)

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