平成13年8月24−25日、浦項工科大学加速器研究所(PAL)
(原研)深堀 智生
標記、浦項工科大学加速器研究所(PAL)で開催された「韓国核データ整備・ 評価ワークショップ」(KAERI共催)において「JENDL高エネルギー核データ ファイルの現状」について深堀が報告した。
この他、同ワークショップでは、韓国における核データ整備の活性化を目的 とした測定、評価、応用、核データネットワーク整備についての以下の講演が あった。核データ測定に関して、「核破砕中性子源のテスト」(KEK)、「ゼ ロ磁場における光学的に偏極された3Heに基づいた中性子Spin Flitter」(JIN R、ロシア)、「放射化測定による1-2 MeVにおける中性子捕獲断面積の測定」 (KIGAM、韓国)、「Dy同位体のkeV中性子捕獲断面積の測定」(プサン国立大、 韓国)、「Segmented Compton Polarimeterを用いたγ線線形偏極の測定によ る155Gdの準位パリティ決定」(チュンアン大、韓国)、核データ評価・計算 に関して、「軽核の低・中高エネルギー反応における光核反応」(阪大)、 「Er同位体の中性子捕獲γ線スペクトルの研究」(Chittagong大、バングラデ ィッシュ)、「Dy同位体の断面積評価」(KAERI、韓国)、「Annealing法及び 非線型最小自乗法の光学模型パラメータサーチへの利用」(KAERI、韓国)、 「モンテカルロシミュレーションを用いたEGS4コードによる測定データのアン フォールディング」(デブル大、韓国)、各種施設に関して、「15 MeV電子に よるタングステンターゲット中の放射光分布」(NIP、ベトナム)、「Dubnaに おける陽子加速器駆動未臨界炉計画」(JINR、ロシア)、「Pohang中性子施設 の現状」(PAL、韓国)、「MC50サイクロトロン施設における準単色中性子タ ーゲットの研究」(KCCH、韓国)、その他、「考古学的データ解釈のための Bayes法(Markov連鎖モンテカルロ法)」(ソウル国立大、韓国)、「プサン 及びキュンナムにおける環境汚染監視のための樹皮、松葉、苔の熱外中性子放 射化分析」(プサン国立大、韓国)と多岐にわたっていた。
今回のワークショップは、韓国外からの発表も多く、韓国からのものは十分 な熱意を持った発表であったように思われる。
今年の原子力学会秋の大会で、核データ部会・炉物理部会企画セッションとし て、日韓ジョイントセッショが開かれます。多数の参加をお願いします。プロ グラムの詳細は、原子力学会誌7月号を参照してください.
9月19日(水) H会場 13:00〜17:00
この後、下記の時間・場所で懇親会が炉物理部会と合同で開催されます。出席 希望の方は山野(yamano@sae.co.jp)までお申し込み下さい。
日時: 9月19日(水) 18:30〜 場所: 「刺身居酒屋 うおや一丁 札幌駅店」 JR札幌駅から徒歩2分 電話:011-232-0022 http://gnavi.joy.ne.jp/hokkaido/jp/h000103s.htm
なお、今回は「核データ・炉物理特別会合」は開かれません。
炉物理,放射線工学,加速器ビーム科学,核データ部会の合同企画セッショ ン、の時間が変更になりましたのでご注意ください。
(9月21日(金)10:00 〜12:00, D会場)座長:(阪大)田川精一 「大強度陽子加速器計画への取り組み」 (1)大強度陽子加速器施設の建設および運営について (KEK・原研)永宮正治 (2)関連部会からの要望・提案・質問等 1)加速器ビーム科学部会 (北大)鬼柳善明 2)放射線工学部会 (九大)石橋健二 3)炉物理部会 (名大)山根義宏,(東北大)岩崎智彦 4)核データ部会 (東北大)馬場護 (3)質疑応答および議論 (4)今後の取り組み方について
核データ国際会議ND2001が近づいてきました。Tentative Program は下記の URLにあります。
http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/nd2001/program/Program.html
K. Maki(99dd0164@jamec.go.jp), K. Shibata Improvement of a Simple Evaluation Method for Duct Streaming by Taking Account of the Deep Penetration Component J. Nucl. Sci. Technol., 38, 583 (2001). H. Unesaki(unesaki@kuca.rri.kyoto-u.ac.jp), T. Iwasaki, T. Kitada, Y. Ikeuchi, S. Shiroya Measurement and Analysis of ^241^Am Fission Rate Ratio Relative to ^235^U Fission Rate in Thermal Neutron Systems Using Kyoto University Critical Assembly J. Nucl. Sci. Technol., 38, 600 (2001). H. Sekimoto(hsekimot@nr.titech.ac.jp), A. Nemoto, Y. Yoshimura Sensitivity Analysis of Nuclide Importance to One-Group Neutron Cross Sections Nucl. Sci. Eng., 138, 279 (2001). V. N. Manokhin, N. Odano (odano@koala.tokai.jaeri.go.jp) and A. Hasegawa Comparison of (n,2n) and (n,3n) Reaction Cross Sections for Fission Products in JENDL-3.2 with Available Experimental and Other Evaluated Cross Section Data JAERI-Data/Code 2001-019 (2001) (Ed.) J. Katakura (katakura@ndc.tokai.jaeri.go.jp) Proceedings of the Specialists' Meeting on Reactor Group Constants Frebrary 22-23, 2001, JAERI, Tokai, Japan JAERI-Conf 2001-009 (2001)
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