NDDニュースレター 2000年 第2号 (通巻第2号)

2000/6/28

Table of Contents

会合の報告等

原子力学会秋の大会プログラム編成

                 (原研核データセンター) 片倉 純一

6月7日の原子力学会プログラム編成会議にて原子核物理、核データ、核反応 工学の日程が以下のようになりましたのでお知らせします。

     9月15日(金)9:00〜12:00
             断面積の測定など測定関係11件
             (セッションは3つで、4,4,3件の発表です)
     9月16日(土)9:00〜10:40
             計算や評価関係6件
             (セッションは2つで、3,3件の発表です)

なお、9月15日(金)の午後には、「核データ部会」の講演及び「核データ ・炉物理特別会合」があります。

原子力学会企画委員会

                 (武蔵工大) 吉田 正

 6月7日(水)に日本原子力学会の企画委員会が開催されましたので議事内 容を簡単にご紹介いたします。

1)企画委員会に先立って開催されたプログラム編成会議で,核データ部会に 関連する以下の会合の時間枠が確定しました。 

「核データ部会総会」 9月15日(1日目)D会場 12:00〜13:00
「核データ部会総合講演」    同上       13:00〜15:00
「核データ・炉物理特別会合」  同上       15:00〜17:00

2)企画委員会ではまず阪大の竹田敏一教授が委員長に選任されました。

3)企画委員会における担当として吉田は「シグマ委員会」と「核データ部会」 をアサインされました。

4)議論としては,各部会の留保金の問題でかなりの時間をとりました。結局, その使用規定を定めるためのワーキンググループを作ることとなり,吉田もそ のメンバーとなりました。新設の核データ部会としては発言するバックグラン ドがあまりありませんが,成り行きは注意する必要があると考えます。

5)5月20日時点での各部会の部会員数の統計が出されました。核データ部 会は82名ですが,学生会員が少ない(1名,ちなみに炉物理部会は21名)の が目に付きました。(ちなみに,その後の6月19日現在の統計では116名 となっており順調に増加しています。)

次回の企画委員会は7月11日(火)に予定され,同日,上記4)で述べたワ ーキンググループの会合も開催されます。

原子力学会編集委員会

                 (原研核データセンター) 柴田 恵一

平成11年度第7回編集委員会 日時:2000年5月16日(火) 13:30−17:00 場所:学会事務局会議室

・ 核データが関係する第II区分「放射線工学と加速器ビーム科学」の平成12年 度の編集委員として、神野郁夫(京大)、田川誠一(阪大)、森義治(KEK)、 山野直樹(住友原子力)、渡辺幸信(九大)、柴田恵一(原研)の各氏が承認 された。

・ 柴田委員が2001年核データ国際会議のプロシィーディングスを欧文誌特別号 として出版したい旨の提案を行った。国際会議事務局の意向も含め、引き続き 検討することになった。

・ 学会誌に各分野の情報を提供(少なくとも年1回)する通信の選任が各編集 委員に依頼された。核データ関連では中川庸雄氏(原研)に決定した。

会合等のお知らせ

核データ研究会のお知らせ

      日本原子力研究所シグマ研究委員会 核データ研究会実行委員会

 恒例の核データ研究会を本年も下記の要領で開催することになりました。研 究会では、招待講演とともに、口頭発表とポスターセッションを予定しており ます。研究会のテーマとしては、新しい世紀を間近に控え、核データ研究にお ける着実な進展を図るとともに、伝統ある本分野に新しい活力を生み出せるよ うな話題を取り上げる予定です。このため、原子力関連分野における核データ 整備、各種のベンチマークテストやJENDL特殊目的ファイルの現状、使用済み 核燃料の変換処理等の話題とともに、原研・中性子科学研究計画とKEK・JHFの 統合計画等で必要となる加速器関連技術(高エネルギー核反応と粒子輸送)、 理研のRIBF計画で実現される不安定核の構造と反応、原子炉システムと共通点 の多い天体核合成反応、核データ評価に有用な原子核理論やハドロン物性等、 広い意味で核データの関係するホットなトピックスにおける講演を期待してい ます。また、アジア地域における動向と国際協力の可能性を探るために国際セッ ションなども取り上げる計画でおります。

 プログラム作成に先立ちまして、口頭発表とポスターセッションの公募を行 い、プログラムに反映しようと考えて おりますので、ふるってご応募下さいま すようお願いいたします。なお、発表していただくことになった場合は旅費が 支給されますが、件数が多い場合には充分でない事がありますのでご了承くだ さい。

 つきましては、

WWW(http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/nds/index_J.html)
からの登録または添付の申込用紙により
         e-mail(fukahori@ndc.tokai.jaeri.go.jp)、
FAXまたは 郵送にて、下記の締切までに、日本原子力研究所核データセンター 宛(*)お申込下さるようお願い申し上げます。出来るだけ、WWWをご利用下 さいますようお願いいた します。あわせて、テーマのご推薦や研究会へのご意 見もお願いいたします。留学生や研修生などで日本国籍以外の方は、原研に入 構するためにVisit Proposalが必要となり ますので、その旨お知らせ下さい。 後程ご連絡致しますので、必要な情報をお知らせください。また、お近くの方 でこのお知らせを受け取っておられない方がありましたら、お手数ですがお知 らせ頂ければ幸いです。

 尚、核データ研究会についてご存じない方が居られましたら、報文集として、

       1992年核データ研究会報文集(JAERI-M 93-046)
       1993年核データ研究会報文集(JAERI-M 94-019)
       1994年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 95-008)
       1995年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 96-008)
       1996年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 97-005)
       1997年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 98-003)
       1998年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 99-002)
       1999年核データ研究会報文集(JAERI-Conf 2000-005)
が発行されていますので、ご参考になってください。ご連絡頂ければ、お送り いたします。

1. 研究会名称: 2000年核データ研究会
2. 開 催 日: 2000年11月16日(木)、17日(金)
3. 会   場: 日本原子力研究所東海研究所 先端基礎研究交流棟大会議室
4. 使用言語 : 日本語及び英語
      (日本人の方でも外国の方のために英語で発表して下さる方は大歓迎です)
       要旨、報文集、OHP及びポスターは英語で作成して下さい
5. 締切(予定):  
       発表論文登録: 6月30日(金)18:00
       論文要旨: 11月2日(木)
       報文原稿: 12月15日(金) 必着
6. 2000年核データ研究会実行委員会委員
   山野 直樹(委員長、住友原子力)
   井口 哲夫(名大)
   岩崎 智彦(東北大)
   石川 眞 (サイクル機構)
   田原 義壽(三菱重工)
   岡嶋 成晃(原研)
   千葉 敏 (原研)
   岩本 修 (原研)
   深堀 智生(原研)

*申込用紙返送先
319-1195 茨城県那珂郡東海村白方白根2の4
日本原子力研究所エネルギーシステム研究部 核データセンター
FAX: 029-282-5766
e-mail: fukahori@ndc.tokai.jaeri.go.jp

                         核データ研究会参加申込用紙

発表1件及び参加1名につき、1枚に記入して下さい。(必要な分をコピーし
て下さい。)出来るだけe-mailでお願いします。上記の返送先に直接FAXして頂
くか、郵送でも 構いません。

宛 先                               
FAX: 029-282-5766
〒319-1195 茨城県那珂郡東海村白方白根2の4
                 日本原子力研究所エネルギーシステム研究部
                 核データセンター


                            核データ研究会参加申込用紙

氏名:[和文]
   [英文]
住所:[和文]
所属:[和文]                               
   [英文]                               
身分:(教授、研究員、学生、etc.)
Visit Proposal:要(日本国籍でない方は原研に入るために必要です)/不要
電話:
FAX:
E-mail:

(1、2については該当する項目を○で囲んでください。)
1.核データ研究会参加希望: 参加/不参加
2.発表希望:   希望する(口頭発表、ポスター発表、デモ)/希望しない
3.発表論文の標題(予定)とその関連分野など
  和文標題:
  英文標題:
  分野:   分類:    区分:   発表時間:  分(質疑応答含)
      分野: 1.核反応データ(実験、評価)、2.核構造データ(実験、評価)、
       3.宇宙物理、天体物理及び核物理研究に必要な核データ
             4.実験手法、装置、施設、5.核データに関連する原子核理論
             6.核データの精度検証、7.核分裂炉関連技術、8.核融合炉関連技術
             9.加速器利用技術、10.医療、環境、宇宙関係利用、
      11.標準データ・ドシメトリー、12.安全性関連技術、
      13.データ利用と国際協力
      分類:a.積分実験、b.微分実験、c.測定法開発、d.理論・評価、
            e.核データの検証・ベンチマーク解析、f.核データの応用、
            g.コード・データベース開発、h.その他
      区分:  O.オリジナル、R.レビュー、P.提案
4.招待講演あるいはトピックスの推薦・提案
5.核データ研究会に対するご意見

APAC'2000

AMDC, which is hosting the APAC'2000 conference Web site, is pleased to send you below the 2nd announcement of this conference devoted to atomic masses.

Please check the Web site for the preliminary scientific program and for the travel and accomodation form.

http://csnwww.in2p3.fr/amdc/apac2000/
     APAC 2000 - The 2nd Euroconference
     on Atomic Physics at Accelerators:  Mass Spectrometry
     19-23 September 2000
     Institut d'Etudes Scientifiques de Cargese
     Corsica (France)
口頭及びポスター発表申し込み締切り:6月30日
詳細は、上記Webページを御覧ください。

ND2001、「科学と技術のための核データ国際会議」(再掲)

   International Conference on Nuclear Data for Science and
   Technology
   "Embaracing the Future at the beginning of the 21st Century"

   主  催:日本原子力研究所
   共  催:日本原子力学会、経済開発協力機構原子力機関
   会  期:2001年10月 7日(日)〜12日(金)
   会  場:つくば国際会議場エポカルつくば(茨城県つくば市)
   問合せ先:hasegawa@ndc.tokai.jaeri.go.jp (長谷川明)
WWW:http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/nd2001/

詳細は、上記Webページを御覧ください。

核データ部会からのお知らせ

核データ部会会員数が100名を突破

6月19日現在、核データ部会の会員数は100名を突破し、116名となり ました。

部会会員はほぼ各機関を満遍なく網羅しています。しかし、学生会員数は未だ 2名だけと少し寂しい状況です。

所属先を元にした都道府県別の分布は以下の通りです。

        茨城        38
        東京        27
        大阪        14
        神奈川      5
        愛知        5
        福岡        5
        千葉        3
        京都        3
        宮城        3
        北海道      2
        岐阜        2
        兵庫        2
        福井        2
        群馬        1
        徳島        1
        大分        1
        福島        1
        韓国        1

トピックス

新しい魔法数(マジックナンバー)の発見−理研がプレス発表

 理化学研究所(小林俊一理事長)は、原子核が安定に存在する新しい魔法数 「16」を世界で初めて発見しました。当研究所のRIビーム科学研究室の小 沢顕研究員、谷畑勇夫主任研究員らが中心となり、RIビームを用いて窒素や 酸素、フッ素などの不安定同位体の核半径を測定した結果、核半径が中性子数 「15」、「16」の原子核で異常に大きくなることが判明。また、同時にこ れらの原子核の安定度の指標となる中性子分離エネルギーを解析したところ、 陽子に比べて中性子が非常に多い、いわゆる中性子過剰な場合(陽子数はフッ 素では「9」、酸素は「8」、窒素は「7」であり、陽子数と中性子数がほぼ 同じの通常核よりは中性子の比率が大きい)にのみ、中性子数「16」で特に 安定であることが確認されました。一般的に中性子過剰になるにつれて、不安 定核の寿命は短くなりますが、魔法数では、その寿命が長く(安定)になりま す。

 これは、1949年のマイヤーとイェンセンによる「シェルモデル(核構造)」

(1963年・ノーベル物理学賞)以来、固定されたものと考えられてきた魔 法数について、まったく新しい考えた方を示すものです。すなわち、陽子と中 性子の数が同数でない原子核に対しては新しい魔法数の存在を示唆しています。 この発見は、中性子過剰核の性質を理解するうえで大きな一歩を踏み出すもの です。

 本研究成果は、「Physical Review Letters(6月12日号)」に掲載され ます。

詳細は、以下を御覧ください。

http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2000/000529/index.html