平成17年度
北関東支部講演会&見学会実施報告

日本原子力学会北関東支部 支部長 可児 吉男

日本原子力学会北関東支部では、下記のように平成17年度の支部講演会と見学会を開催しました。

テーマ:原子力に託された未来像

 日時:平成17年12月9日(金)  
     13:00-15:00 見学会 原子力機構 高速実験炉「常陽」、照射後試験施設 
     
     16:00-18:20 講演会

講演会

 場所:テクノ交流館リコッティー 多目的ホール
   (東海駅東口すぐ。http://www.ricotti.jp/howtoget/) 
 講演:
  1.原子力の知の体系化と人材養成
     班目 春樹 教授(東京大学)
  2.もんじゅ再開に向けて
     弟子丸 剛英 氏(原子力機構)
  3.高温ガス炉を用いた水素製造技術開発 −現状と今後−
     小川 益郎 氏(原子力機構)

概要
 
 見学会、講演会を合わせて約70名の参加があった。メールによる案内を全国の原子力学会員に向けて発信したこともあり、北関東支部管内を越えて東京地区からも参加をいただくことができた。

 講演会では、上記の講演題目にあるように3名の講師の方々に原子力の未来に向けて力強いメッセージをもって講演をいただいた。

1) 原子力の知の体系化と人材養成: 班目先生より、平成17年度よりスタートした原子力専攻を中心に人材養成の重要性と原子力に関する「知」の体系化が求められている現状と取り組みについてお話いただいた。会場からは、知の体系化への強い期待が寄せられた。

2) もんじゅ再開に向けて: 弟子丸氏より、未来社会のエネルギー供給における高速炉の必要性、高速増殖原型炉「もんじゅ」の事故後の運転再開にむけた地道な活動と運転再開に向けた改造の概要、今後の「もんじゅ」を活用した研究の展開が紹介された。

3) 高温ガス炉を用いた水素製造技術開発: 小川氏より、世界における高温ガス炉の開発状況、水素社会に向けた高温ガス炉の可能性と研究の現状が紹介された。

▲ ホームへ戻る