使用済燃料中間貯蔵国際セミナー

【趣旨】

原子力発電後の使用済燃料貯蔵対策は、世界的に共通の課題であり、各国ともそれぞれの国情に応じた敷地内・外貯蔵の実施または準備を進めている。わが国においては、原子力政策の基本である核燃料サイクルを円滑に推進するため、2010年までの使用済燃料中間貯蔵施設の運用開始を目指して官民協力の上、所用の準備が進められていることころである。

中間貯蔵施設の理解・設計・建設・運転を円滑に進めるためには、関係各界の十分な理解を得ることが重要である。このたび、これら関係者が一堂に会し、広く、深く意見交換を行い、知見を共有するよう、標記セミナーを開催する。

なお、米国では、核物質管理学会が約20年間に亘り、同様の使用済燃料管理セミナーを年一回の頻度で開催している。海外からの参加を促進し、より広く中間貯蔵施設に関する意見交換、情報交換を行うため、標記セミナーは同学会との共催とする。

 

【概要】

期 間: 2003年5月14−16日

場 所: コクヨホール(品川) (5/16は施設見学)

共 催: (財)電力中央研究所、核物質管理学会

協 力: (財)原子力文化振興財団

後 援:  経済産業省、電気事業連合会、(社)日本原子力産業会議、(社)日本原子力学会、(社)日本原子力学会 材料部会、(社)日本機械学会

方法(セミナー日程):

第1日目及び2日目:招待・公募講演、パネルディスカッション、貯蔵技術の展示

第3日目 原子力発電所キャスク貯蔵施設見学、コンクリートキャスク確証試験場見学、キャスク製造工場見学(参加者が複数の見学コースから一ヶ所選択)

セミナー参加費:無料。第3日目の見学会は、オプションとし、有料(実費)。


運営は、組織委員会、科学技術委員会、国際委員会を設置して行う。

事務局:日本側((財)電力中央研究所)、米国側(核物質管理学会)

詳細は、ホームページを参照してください。http://issf2003.dcc.co.jp/J/index.html


使用済燃料中間貯蔵の国際セミナー プログラム構成(案)

 

514日(水)

515日(木)

516日(金)

 

午前

第一部

1000

あいさつ

招待講演(3)

900-1030

公募講演(4件)

金属キャスク(単体)

900-1030

公募講演(4件)

燃料/遮へい

施設見学@〜Cのいずれかを選択

 

@         原電東海第二乾式キャスク貯蔵施設

A         電中研赤城試験センターコンクリートキャスク確証試験

B         東芝京浜工場(キャスク製造工場)

C         不参加

 休 憩

1120-1140

1030-1100

午前

第二部

1140-1300

招待講演(4)

公募講演(4件)

金属キャスク(システム)

公募講演(4件)

長期健全性/材料

昼食

 1300-1430

1230-1400  

午後

第一部

1430-1600

パネルディスカッション

1400-1530

ポスターセッション

休 憩

1600-1620

 1530-1600 

午後

第二部

1620-1730

招待講演

3件)

1600-1730

公募講演(4件)

コンクリートモジュール

1600-1730

公募講演(4件)

除熱

1800-2000

レセプション*

 

 

 

会場

A

A

B

 

主な招待講演

@ 日本の核燃料サイクル(原子力委員会)
A 世界における使用済燃料貯蔵の現状(IAEA)
B 日本における使用済燃料貯蔵の現状(電気事業連合会)
C 米国の使用済燃料処分場計画の現状(米国DOE)
D 金属製乾式キャスクを用いる使用済燃料中間貯蔵施設のための安全審査指針(原子力安全委員会)
E 独国の中間貯蔵の経験(BLG社) 

【 参加者数】

(1) セミナー 約420名

内訳 大学・国立研:29、国・地方自治体:12、電力:90、海外:40、メーカー・ゼネコン:186、電中研:約50、その他13。

(2) 施設見学 約105名

【 材料関係の主な報告】

@ キャニスタ候補材料の70〜80℃大気中での塩化物応力腐食割れ感受性(電中研)

A コンクリートキャスク貯蔵に関する材料技術開発(三菱重工)

B キャニスタ候補材の破壊靭性特性(電中研)

C 輸送・貯蔵兼用金属キャスクのバスケット材の開発(三菱重工)

D 使用済燃料長期乾式貯蔵に係る照射燃料被覆管のクリープ及びクリープラプチャ試験(原子力発電技術機構)

E 20年間保管した使用済燃料の照射後試験(電中研)

【報告】 国際学術小委員長 三枝利有