連合講演会:「核燃料・材料開発におけるフロンティア的諸課題(7)」
日本原子力学会:材料部会 第4回「シュラウド等材料問題検討会」
日本原子力産業会議:原子動力研究会 燃料・材料グループ 研究会
日本原子力学会 関東・甲越支部 並びに 核燃料部会 後援
日時: 2004年2月25日(水) 9:50〜17:30
場所: (財)電力中央研究所狛江研究所31会議室(狛江市岩戸北2-11-1)
〒201-8511
東京都狛江市岩戸北2-11-1 電話:03-3480-2111(代表)
9:50〜10:00 開会の挨拶 山脇道夫(東京大学名誉教授)
第1セッション:燃料開発の動向
座長;木下幹康((財)電力中央研究所 狛江研究所 原子力システム部 上席研究員)
10:00〜11:00 「金属燃料の軽水冷却炉への適用可能性について」
:常磐井守康(電力中央研究所 狛江研究所 研究参事)
11:00〜12:00 「照射下の原子炉材料の新しい工学にむけて−新クロスオーバー研究−」
:木下幹康(電力中央研究所 狛江研究所 上席研究員)
12:00〜13:00 昼食休憩
第2セッション:材料研究の動向
座長;片田康行(物質・材料研究機構 超鉄鋼研究センター 耐食グループアソシエートディレクター)
13:00〜14:30 「オーステナイト系ステンレス鋼溶接部の組織形成」
:小関敏彦(東京大学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻 助教授)
講演概要:オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の組織形成は、溶接再加熱や熱処理中の析出を除けば比較的低温側での固相変態がないため、凝固段階でほぼ決定されている。すなわち、As−weld溶接部の耐食性や機械的特性、溶接割れ性を支配するδフェライトの分率と分布、溶質偏析、析出、組織サイズなどの組織因子は、いずれも凝固モードならびに凝固条件に大きく依存する。本報告では、オーステナイト系ステンレス鋼溶接部の凝固を通した組織形成の過程、ならびに、それに対する溶接金属の化学組成や溶接条件の影響について述べる。また、鋼材熱影響部(HAZ)での組織変化、多層溶接における再加熱や熱処理による溶接金属の組成変化についても言及する。
日本原子力学会材料部会「シュラウド等材料問題検討会」
座長;塚田隆(日本原子力研究所 エネルギーシステム研究部 複合環境材料研究グループリーダー)
14:30〜15:30 「オーステナイト系ステンレス鋼の高温水中応力腐食割れと課題」
:明石正恒(石川島播磨重工業梶@基盤技術研究所 専門部長)
講演概要:最近のBWR炉心シュラウドおよびPLR配管系において、非鋭敏化Type
316L系ステンレス鋼の応力腐食割れ損傷が数多く発見され、問題になっている。本報はこれらに関する現状の知見に基づいて、メカニズムの観点から考え方を整理し、今後の研究の方向を展望する。特に、粒界クリープ辷りの重要性を強調し、研究課題を抽出する。
15:30〜15:45 休憩
15:45〜17:15 パネル討論「シュラウド等材料問題の現状と研究課題」
(パネラー未定、報告書、提言などについても議論の予定)
17:15〜17:25 おわりに 山脇道夫(東京大学名誉教授)
17:25〜17:30 閉会の挨拶 杉崎昌和(九州大学名誉教授 日本原子力学会材料部会長)
以 上