日韓ジョイントサマースクール報告
JSS-3担当 大貫 惣明 MAM担当 木村 晃彦
日本原子力学会の3部会合同(材料、核融合、燃料)の第三回日韓ジョイントサマースクール(JSS-3)ならびに材料部会共催の日韓ジョイントサマースクール(MAM)は、8月27日の週にソウル国立大学を会場として開催されました。日韓両国から下記のように約150名以上が参加し、成功裏に終了しました。各位におかれては、講義、開催、運営、醵金にご尽力いただきました。担当者として厚く御礼申し上げます。
JSS-3においては8月27日から3日間、パラレル会場も含めて40件の講義に対して3部会関連の研究室から100名近い学生が参加して熱心に聴講しました。このサマースクールを通して、学生はそれぞれの研究分野に加えて関連の深い分野の最近の進歩を学ぶことができました。また、能動的に自分の研究成果をポスターで発表することもできました。夏の学校の高齢となった親善サッカーやステューデントナイトは日韓交流におおいに役立ったと思われます。一方、講師の先生や一般参加の方々もそれぞれ日韓交流を行いました。また、先生方の講義をまとめたテキストブックは日本原子力学会から公刊されましたので、広く一般にも役立つと期待されます。30日のDaejeonへの見学旅行は、韓国が初めての方が多かったが、NFRC、KBSI、KAERIを見学し、大いに参考になったとのことでした。
MAMは28日から31日までの4日間にわたり原子炉の高年化材料に集中し、基礎から応用までをじっくり講義するものでした。講師一人当たりの持ち時間はおよそ3時間であり、かなり充実した内容でした。このサマースクールの内容は今後に英文の教科書として刊行されるとのことで、その完成が期待されます。
環境的観点から原子力エネルギーの重要性、また将来に向けての人材育成プログラムなどが最近の大きな課題になっています。この2つのジョイントサマースクールはこのような課題に対して先行したプログラムであり、今後も続いてゆくことを期待するものです。
日韓サマースクールの概要
<JSS-3>
参加者: 130名(大学院学生65名、講師44名、一般、支援スタッフ21名)
講 義: 40件(招待講義1件、プレナリー5件、パラレル講義34件)
ポスター発表: 55件(優秀表彰 7件)
研究施設見学ツアー(Daejeon): 12名
<MAM>
参加者: 42名(学生・一般33名、講師9名)
講 義: 9件
なお、2つのジョイントサマースクールでは講師と学生の一部が重複したため、参加者数の一部はのべ人数です。
研究施設見学ツアーでの集合写真
サマースクールポスター会場
講演会場にて質問する学生
表彰式
日韓学生サッカーゲーム