日本原子力学会
ヒューマン・マシン・システム研究部会 2017年夏期セミナー

テーマ「教育・訓練」

<協賛>電気学会原子力技術委員会「計装制御に関する技術調査専門委員会」


開催趣旨

 原子力プラントにおいては、事故時の影響が甚大であるとともに、原子炉スクラム後の崩壊熱の除去を長時間にわたって行う必要がある。このため、異常事象発生時の異常原因推定から異常時対応までを中心的に行う運転員に対して、模擬異常事象に対して対応を訓練するシミュレータ訓練も含めて、十分な教育・訓練が実施されている。そして、異常時対応操作は、教育・訓練により得たスキルを基礎として、基本的には予め準備された手順書に従って実施されることとなっている。
 しかしながら、コンピュータの処理能力の向上や人工知能の技術の発展により定型的な異常対応操作については自動処理が可能となってきており、今後益々自動化が進展すると予想される。
 また、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の教訓の1つとして、事故の影響を軽減できる最後の砦は人間であることが認識され、人間の柔軟な発想と対応能力が注目されるとともに、それを開発するための教育・訓練が模索されている。
 事故後に制定された新規制基準を満たすための原子力プラントの設備改善が進む中で、再稼働に向けた運転員の教育・訓練に関して、現状と新しい試みを把握して今後の方向性を探ることは重要であると考えられる。そこで、本セミナーの第1日目には,原子力発電所の安全性向上のための設備改善や新しい運転員訓練に取り組まれている中国電力(株)島根原子力発電所の見学を企画致しました。第2日目には、教育・訓練に関連して、石油化学分野、原子力分野、航空分野、および,ICT分野においてご活躍の技術者、研究者の方からご講演を4件して頂き、教育・訓練に関する課題と解決方策について意見交換することと致しました。
 今回のセミナーが部会員の皆様の技術開発、研究、事業実施において必ずお役に立つと思っておりますので、多数ご参加いただき意見交換に積極的に関与いただくことを期待しております。
[部会長 五福 明夫(岡山大学)]

■プログラム

7月14日(金)

中国電力(株)島根原子力発電所「安全対策の取組み」

13:00〜17:30 【見学先及び行程(予定時刻)】
 JR松江駅前 受付(12:30) 出発(13:00) 終了(17:30予定)

・島根原子力発電所の概要説明および発電所構内見学
・運転訓練シミュレータ施設見学

7月15日(土)

「教育・訓練」

セミナー会場
 松江テルサ(松江勤労者総合福祉センター)研修室1(JR松江駅前)
 JR松江駅北口より徒歩1分 所在地〒690-0003島根県松江市朝日町478-18
 http://www.sanbg.com/terrsa/access/index.html

08:45〜

会場準備・受付け

09:00〜09:10

開会のあいさつ(五福部会長)

09:10〜10:00

@「人材育成と安全」訓練プラントを活用した保安力強化の取組み

出光興産(株)製造技術部 技術研修センター所長 橋本 昌樹

10:00〜10:50

A「電力施設におけるTRMスキル向上訓練および評価手法の開発」

電力中央研究所 ヒューマン研究センター特定上席研究員 渋江尚夫

11:00〜11:50

B「現場力育成訓練お勧め」−ノンテクニカルスキルの練磨−

(株)安全マネジメント研究所代表 石橋 明

11:50〜12:40

C「未経験トラブルへの対応力強化のためのメンタルモデル獲得の支援」

筑波大学システム情報系准教授 古川 宏

12:40〜12:45

閉会のあいさつ

■費用

○参加費(テキスト代込み):
 日本原子力学会正会員、協賛学協会員: 5,000円
 一般非会員: 10,000円
 日本原子力学会学生会員、協賛学協会学生会員: 2,000円
 学生非会員: 3,000円

  *日本原子力学会正会員・学生会員の参加費については不課税、その他の
   参加費は税込みとなります。

【中国電力株式会社 島根原子力発電所見学に関する注意事項】

 島根原子力発電所への立入る場合、事前に「ご視察者名簿」作成する必要があるため、見学希望の方は、平成29年6月27日(火)までに申込して下さい。(厳守のこと)
 「ご視察者名簿」作成にあたっては、参加される方のご本人確認のための身分証明証(自動車運転免許証,写真付住民基本台帳カードおよびパスポートのいずれか)の本書と同じ文字(旧字・異体字等)で「氏名・生年月日(昭和または大正)」と団体名・役職(例えば、(梶j原子力安全システム研究所など)を記載する必要がありますので、併せてお知らせください。
 「ご視察者名簿」と当日ご持参いただく身分証明書の表記が異なっていた場合、発電所敷地内へ入ることができません。また、当日、ご本人確認のための確認書類の持参なしの場合、発電所敷地内へ入ることができませんのでご注意下さい。
 ※上記書類をお持ちではない方は、代替の確認書類が必要となりますので、事前にご連絡ください。
 なお、発電所敷地内の写真撮影は、原則禁止されておりますので、ご協力をお願いします。職務上等で必要となる場合は,あらかじめご相談ください。

■懇親会

日時:7月14日(金)18:30〜 会費:5,000円(税込み)(場所については、当日連絡致します)

■申込方法

申込書(様式Wordファイル)に必要事項をご記入の上、電子メールの添付ファイルにて申込先へ提出下さい。
整理の都合上、タイトルに「HMS研究部会2017年夏期セミナー参加申し込み」とだけご記入ください。

<申込先> (株)原子力安全システム研究所 安藤弘
Ando.hiroshi@inss.co.jp

申込締切:平成29年7月7日(金)

★ セミナー当日、申込書のコピーをご持参ください。

 但し、島根原子力発電所の見学希望の方は、島根原子力発電所見学に関する注意事項の必読の上、平成29年6月27日(火)までに必要な事項(氏名・生年月日(西暦)と団体名・役職)を連絡して下さい。
 また、当日、ご本人確認のための確認書類を必ず、持参して下さい。

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