核融合炉夏期セミナー記録
1998年(第14回)
原子力学会「核融合工学部会」主催 第14回 核融合炉「夏の学校」 とき :1998年7月27日(月)〜29日(水) ところ:嵯峨野(コミュニティー嵯峨野) 京都市右京区嵯峨天龍寺広道町3番地の4 TEL:075−871−9711 1. 参加費 核融合工学部会員 5,000円 学生部会員 無 料 原子力学会正会員 7,000円 学生会員 1,500円 非会員 10,000円 2.宿泊費等 宿泊費 朝食代 夕食代 懇親会費 学生 3,100円 900円 2,500円 2,500円 一般 4,100円 900円 2,500円 5,000円 3.エクスカーション(7/28午後) ○ 保津川下り トロッコ電車(片道600円) 嵯峨駅発:9:26から16:26まで毎時26分 所用時間:片道約25分 全車指定席 嵯峨駅 :会場から徒歩1分 川下り船(3,900円)トロッコ亀岡駅(終点)下車にて乗船 所用時間:約1時間40分 下船場所:亀山公園(渡月橋上流) ○ 嵯峨野巡り 大覚寺,天龍寺,二尊院,化野念仏寺,亀山公園,渡月橋,(鵜飼い), 美空ひばり館など 4.交通機関 ○ 伊丹空港からJR京都駅まで 空港バス4番乗り場(毎時10分,40分発)(1,260円)(所用時間約55分) ○関西空港からJR京都駅まで 空港バス8番乗り場(毎時00分)(2,300円)(所用時間約105分) JRはるか(1時間に2本程度)(3,430円)(所用時間80分) ○JR京都駅からJR嵯峨嵐山駅まで JR山陰本線(嵯峨野線)嵯峨嵐山駅下車(所用時間20分)徒歩1分 その他詳細は,添付のパンフレットをご覧ください. 問い合わせ先 〒611-0011 宇治市五ヶ庄 京都大学エネルギー理工学研究所 核融合炉「夏の学校」事務局 Tel:0774-38-3476 Fax:0774-38-3483 e-mail:fusion_summer_school@iae.kyoto-u.ac.jp
第14回 核融合炉「夏の学校」プログラム テーマ「温故知新--更なる飛躍に向けて--」 趣旨:核融合研究が始まっておよそ50年になる.現在の学生や若手研究者で当時の 事情を知るものはほとんどいない。そこで、核融合の"原点"に立ち返り、当時の黎明 期に活躍された方や当時の状況をご存じの方に解説して頂き、今後の核融合研究の更 なる発展に向けて議論する。 7月27日(月)現地受付(12:00〜) 13:30 開会挨拶 京大 井上信幸 セッション1:核融合研究の黎明期 座長 京大 吉川 潔 13:40〜14:20 プラズマ黎明期 原産 山本賢三 14:20〜15:00 慣性核融合黎明期 レーザー総研 山中千代衛 15:00〜15:20 (休 憩) 座長 京大 香山 晃 15:20〜16:00 炉工学黎明期 阪大 宮崎慶次 16:00〜16:40 炉材料黎明期 東海大 石野 栞 18:00〜 (懇 親 会) 7月28日(火) セッション2:核融合研究の現状 座長 阪大 堀池 寛 9:00〜 9:30 トカマク 原研 石田真一 9:30〜10:00 ヘリカル 核融合研 山田弘司 10:00〜10:30 レーザー 阪大レーザー 三間圀興 10:30〜10:45 (休 憩) 座長 東工大 嶋田隆一 10:45〜11:15 炉工学 東大 田中 知 11:15〜11:45 炉材料 九大 吉田直亮 11:45〜12:15 ITER 神工大名誉教授 平山省一 (午 後) 夏の洛西「保津川下り」探勝 19:30〜 若手ナイトセッション 加藤 雄大,山本 靖 7月29日(水) セッション3:核融合研究の未来「パネルディスカッション」 総合司会 北大名誉教授 山科俊郎 9:00〜 9:30 社会的受容性について 阪大名誉教授 住田健二 9:30〜10:00 エネルギー源としての 核融合の課題 京大 井上信幸 10:00〜10:10 (休 憩) 10:10〜10:20 (1)プラズマ NIFS 岡本正雄 10:20〜10:30 (2)レーザー 阪大 山中龍彦 10:30〜10:40 (3)炉工学(T) 原研 西尾 敏 10:40〜10:50 (4)炉工学(U) 原研 実川資朗 10:50〜11:00 (5)炉材料 京大 木村晃彦 11:00〜11:10 (6)慣性静電型 京大 大西正視 11:10〜11:50 総合討論 11:50〜12:00 閉会挨拶 阪大 西川雅弘
第14回核融合炉夏期セミナー報告書 と き: 1998年7月27日(月)〜29日(水) ところ: 嵯峨野(コミュニティ一嵯峨野) 京都市右京区嵯峨天竜寺広道町3番地の4 TEL:075‐871‐9711 担 当: 京都大学エネルギー理工学研究所 1.テーマ「温故知新 −更なる飛躍に向けて−」 趣旨:核融合研究が始まっておよそ50年になる。現在の学生や若手研究者で 当時の事情を知るものはほとんどいない。そこで、核融合の"原点"に立ち返り、 当時の黎明期に活躍された方や当時の状況をご存じの方に解説して頂き、今後 の核融合研究の更なる発展に向けて議論する。 2.開催要領(第14回案内参照) 3.プラグラム(第14回プログラム参照) 4.参加者数 99名(学生61名) 5.収支決算書(省略) 6.参加者名簿(省略) 7.学生アンケート集計結果 若手ナイトセッション参加者 18研究室48名(司会者を除く) アンケート回収枚数 34枚(最終日に回収) 苦言 ・発表時間を厳守すべき ・パネルセッションでの時間配分(一人10分)には無理があるのでは ・質問時間が確保されていない,聞いているだけでは意味がない ・毎年同じようなことを講論している ・学生が中心となれる環境を ・分野が異なるとわからない<聞くことすら苦痛である> 聞き手にわかるようにかみ砕いて話してほしい. ・ナイトセッションの進行役も学生でよいのでは? ・ナイトセッションの研究室紹介に主旨が不統一 (研究紹介/研究室紹介,・・・) ・運転が開始されたLHDに関して,現場の生の声が聞きたかった. 感想 ・参考になった.役に立った. ・核融合炉の実現までに問題が山積みされているが,みんなで努力すれば乗り 越えることは可能である ・核融合がなぜ必要なのかが,社会にほとんど認識されていないのは問題であ る. ・レーザー核融合が進んでいることがわかった. ・核融合の歴史やプラズマ物理,レーザー核融合など,全般にわたる話が聞け て,研究のバックグラウンドを深めることができた. ・「技術の伝承」の重要性がわかった.(研究室内ですら実験装置の伝承は十 分でない) ・time‐scaleの長い話であり,ITER計画の多少の遅れは問題でないので は? ・多彩な研究課題の内で優先度を考える必要がある. ・国民の信頼を失わないように,着実に計画を進めていく必要がある. ・研究室で行っている研究の核融合炉開発の枠組みの中での位置づけがわ かった. ・核融合が総合技術であることがよくわかった ・「2050年に実現可能」の信憑性は?
以上