核融合炉夏期セミナー記録
1992年(第8回)
「核融合炉研究連絡会」主催
各位 拝答、時下益々ご清祥の段大慶に存じます。日本原子力学会核融合炉研究連絡会では、 来る平成4年7月26〜19日の4日間、長康県南松浦郡奈良尾町(五島列島中通島) において第8回「核融合炉・夏期セミナー」を開催いたします。開催初日の7月26日 夕刻は地元奈良尾町の方々を交えた交歓行事に充てられております。今年のセミナーは 「核融合研究はどこまで来たか?、次は?」というメイン・テーマを掲げ、国内4大装 置を始めとして核融合研究の骨格をなすそれぞれの分野の歩みを総括して我々の立つ位 置を確認し、今後の効果的な研究推進戦略を考える場としたいと存じます。セミナーは、 相互の親睦を深めとくにこの分野の将来を担う若手研究者に次のステップへ向けて鋭気 を養ってもらう貴重な機会でもあります。中通島は景勝の地であり、討論の合間にどこ までも澄んだ蒼い海と切り岸の松の緑の雄々しさを眼のあたりにすれは、新たなアイデ アの泉がふつふつと涌きいで胸に力のみなぎることと存じます。奮ってご参加下さいま すようご案内申し上げます. 敬具 平成4年5月1日 日本原子力学会・核融合炉研究連絡会 第8回核融合炉夏期セミナー準備委員会 委員長 和久田 義久(九大工学部教授)
と き 1992年7月26日(日)〜29日(水) ところ 五島列島中通島(なかどおりじま) 奈良尾温泉センター (長崎県南松浦郡奈良尾町) @メイン・テーマ ”核融合研究はどこまで来たか? 次は?” 7月26日(日) 現地受付(奈良尾温泉センター)(16:00〜18:00) 前夜祭(地元町民の方々参加のオーブン・セミナー)(19:00〜21:00) 会場:奈良尾町中央公民館(セミナー会場から徒歩10分) 司会 (九大)清水昭比古 挨拶 奈良尾町長 本村邦章 研究連絡会運営委員長 (東北大)戸田三朗 講演1 奈良尾の歴史と基幹産業の変遷(奈良尾町)宮 光一郎 講演2 未来のエネルギー技術と原子力 (東大)近藤駿介 7月27日(月) 開会挨拶(8:50-9:00) 夏期セミナー準備委員会(九大)和久田義久 T プラズマは? D−T燃焼は? 座長 (東大)官 健三 1.JT−60およびITERについて(9:00-9:45) (原研)吉川允二 2.核融合科学研究所と大型ヘリカル計画(9:45-10:30) (核融合研)飯吉厚夫 <コーヒーブレイク>(10:30-10:40) 座長 (京大)東 邦夫 3.TRIAM−1Mの長時間放電における不純物の動態(10:40-1:25) (九大)伊藤智之 4.レーザー核融合 −研究の現状と炉設計評価− (11:25-12:10) (阪大)中井貞雄 <昼食>(12:10-13:10) U トピックス 座長 (九大)和久田義久 1.質量の根源を探る・SSC計画とは-(13:10-13:55) (高エネルギー研)高橋嘉右 2.我が国のエネルギー長期展望(13:55-14:50) (九電)白石晶一 <コーヒーブレイク>(14:40-14:50) V 炉工学的研究は? 座長 (九大)西川正史 1.構造材料の現状と将来(14:50-15:20) (原研)菱沼章道 2.核融合炉燃料サイクル(15:20-15:50) (原研)奥野健二 3.ロボティクス(15:50-16:20) (三菱蔓工)高橋健司 <コーヒーブレイク>(16:20-16:30) 座長 (九大)室賀健夫 4.安全性、環境適合性(16:30-17:00) (原研)関 泰 5.核触合炉のための超伝導技術開発(17:00-17:30) (日立)尾崎典彦 <夕食>(18:00‐20:00) W 若手研究者討論会(20:00-22:00) 司会 (九大)河野俊彦 7月28日(火) 終日自由行動 フリーディスカッション、沖釣り、磯釣り、海水浴 若松瀬戸遊覧、島内教会めぐりほか 懇親会(18:00-20:00)セミナー会場前庭 7月29日(水) X 他の核融合へのアプローチは? 座長 (阪大)高橋亮人 1.ミューオン触媒核融合(9:00-9:30) (九大)上村正康 2.常温核融合−今日と明日(9:30-10:00) (東工大)岡本眞實 3.アドバンスト燃料核融合(10:00-10:30) (九大)中島秀紀 <コ-ヒーブレイク>(10:30-10:40) Y 効果的前進への方法論は? 座長 (京大)吉川 潔 1.炉心プラズマの今後の開発研究方法(10:40-11:10) (核離合研)田島輝彦 2.炉工学戦略(11:10-11:40) (東大)田中 知 閉会挨拶(11:40-11:50)研究連絡会運営委員長 (東北大)戸田三郎 (敬称略)