核融合炉夏期セミナー記録
1991年(第7回)
日本原子力学会「核融合炉研究連絡会」主催 第7回「核融合炉・夏期セミナー」 核融合の科学実証を目前にして、これからは、ますます物理から工学へと核融合 研究開発の重点が移って行く時期になりました。 これは国際熱核融合実験炉「ITER」が、今年から工学設計段階に入り、多く の工学R&Dが、日本、米国、EC、ソ遵の4極が共同で開始されることにも象徴 されています。 このような状況に際して、プラズマ閉じ込め及び核融合炉工学の最先端の研究開 発に従事している、第一線の研究者から、研究の現状をわかりやすく紹介していた だくとともに、 「今、なぜ核融合か?」 について、内外の方々と大いに議論して、核融合の将釆についてよく考えてみたい と思います。 わが国の核融合開発の総合的なセンターである、日本原子力研究所那珂研究所の 見学会も含めて、暑い夏の盛りではありますが、水戸市の偕楽園、県立歴史館に近 接した青年の家で核融合の将来についてひとときを議論し、考えようではありませ んか。大学、研究所、民間の研究者はもちろん、学生諸氏や若手研究者の参加を特 に歓迎致します。 と き:1991年7月25日(木)〜27日(土) ところ:茨城県立水戸青年の家 水戸市緑町1‐1‐18 水戸駅より約2.5km、 −−− プログラム −−− 7月25日(木)13:30〜 T.プラズマ閉じ込め・核融合炉工学の基礎(13:40-15:40) 座長:(名大)森田健治 1.トカマク炉の物理 (原研)滝塚知典 2.核融合炉工学 (東大)斑目春樹 3.核融合材料工学 (九大)室賀健夫 U.トピックス(15:50-17:20) 座長:(京大)東 邦夫 1.極限作業ロボット (三菱重工)林 哲司 2.宇宙開発 (NASDA)松下 正 3.将釆の原子力船 (原研)迫 淳 懇親会/バーベキュー(18:00〜)水戸グランドホテルにて 7月26日(金) 日本原子力研究所那珂研究所見学会(8:30-12:00)(希望者のみ)またはテニス V.核融合への道(13:00-15:00) 座長:(阪大)高橋亮人 1.JT−60U (原研)永見正幸 2.国際熱核融合炉ITER (原研)下村安夫 3.へりカル装置LHD (核融合科学研)山崎耕造 4.レーザー核離合 (阪大レーザ研)三間圀興 W.核融合は地球にやさしいか(15:10-16:40) 座長:(東工大)岡本眞実 1.トリチウム安全閉じ込め (九大)西川正史 2.トリテウム環境影響 (茨大)一政祐輔 3.低放射化の可能性 (金材研)野田哲二 X.そして経済性は?(16:50-17:50) 座長:(京大)吉川 潔 1.核融合炉のコスト評価 (電中研・東大)山地憲治 2.経済性向上の方向 (未来工研)神前康二 Y.若手研究者自由討論会(19:30-20:30) 7月27日(土) Z.総合討論(9:00-11:00) 「今、なぜ核融合か?」 総合司会:(東工大)藤家洋一 パネラー:(神奈川工大)平山省一、(名大)山本一良、(日立)森野信幸、 (東北大)戸田三郎、 (原研)菊池 満 閉会挨拶 (原研)関 泰 〇参加費など 参加費 連絡会員 5,000円 正会員 6,500円 学生 無 料 非会員 8,000円 懇親会費 5,000円(学生3,000円) 宿泊費 5,000円(2泊4貸付) 昼食 550円(1日または2日のみの参加も可能) (当日会場にてお支払い下さい) また、7月26日(金)午前中の那珂研究所見学を希望される方は申し込みに明記下さい。 〇申し込み方法(1)氏名,(2)所属(勤務先など),(3)連絡先、宿泊予定を明記の上、 下記宛にお申し込み下さい。 〇申し込み締切 6月28日(金) (定員 70名、先着順) 問合せ・申込先 〒311‐01 茨城県那珂郡那珂町大字向山801‐1 日本原子力研究所那珂研究所核融合炉システム研究室 関 泰(0292‐95‐3111:Fax 0292-95‐0481) 〒319‐11茨城県那珂郡東海村白方白根 2‐4 日本原子力研究所東海研究所核融合炉物理研究室 前川 洋(0292‐82‐6015:Fax 0292‐82‐5709)