核融合炉夏期セミナー記録

1986年(第2回)



本会「核融合炉研究連絡会」主催

第2回「核融合炉・夏のセミナー」のご案内

テーマ:日本における核融合炉研究の最前線と今後

 本年は、セミナーの基調を「日本における核融合炉研究の最前線と今後」に捉えることにしました。しかし、全体を首尾よく網羅することは不可能ですので、巨大装置による研究をJT−60と激光12号にしぼり、次代の計画としてFER,FEF、工学実験装置を取り上げ、これらR&Dを学問的に支える基礎研究のうちから、材料損傷研究、核データと原子分子データベースのみをあげるにとどまりました。講義数は、昨年より大幅に少なくし、講義時間と質問時間を充分に取るようにしました。また、風光の地を選びましたのでエキスカーションにも時間を割いています。海辺の風光を楽し入ながら、最前線の現状と問題点、これからの動向がわかればと思います。多数の参加を期待しています。

と き 昭和61年7月21日(月)〜23日(水)
ところ 大阪商工会議所・賢島研修センター
     三重県志摩郡阿児町神明字寺川原764‐165
     (近鉄・賢島下車,徒歩15分)  (05994-3-2300)

○プログラム
 7月21日(月)現地受付    17:00−17:30
         レセプション  18:00−21:00

 7月22日(火)                    (敬称略)
開会の挨拶( 8:50−09:00)  運営委員長       (東大)秋山 守
A.大型装置によるプラズマ閉じ込め所究の最前線
(a−1)JT−60による最近の成果と今後       ( 9:00−10:30)
                            (原研)吉川允ニ
(a−2)激光12号による最近の成果と今後       (10:30−12:00)
                           (阪大)山中千代衛
B.次期の核融合炉R&D装置の設計と提案
(b−1)FERの設計と原研次期計画          (13:00−14:30)
                            (原研)東稔達三
(b−2)炉工学試験装置                (14:30−15:30)
                            (東大)宮 健三
   エキスカーション(自由時間)           (15:30−18:30)
   懇親会                      (18:30−21:00)

 7月23日(水)
(b−3)FEFの設計と課題              ( 9:00−10:30)
                          (幾徳工大)平山省一
C.R&Dを支える基礎研究の今後
(c−1)材料損傷研究の最近の進展と今後        (10:30−12:00)
                            (北大)桐谷道雄
(c−2)強力14MeV中性子源の今後         (12:00−12:30)
                            (阪大)住田健二
(c−3)核データの現状とJENDL−3        (13:30−14:40)
                            (原研)浅見哲夫
(c−4)原子分子データの現状と炉心工学の課題     (14:40−16:00)
                         (名大プラ研)宮原 昭
閉会のことば(16:00−16:10)             (阪大)住田健二

〇対 象 大学関係者、会社関係者、学生

○参加費、等
   参加費    一般 5,000円、 学生 2,500円
   懇親会費   一般 3,000円、 学生 1,500円
   宿泊費(3食付2泊)17,000円
      (参加者にはテキストを配布します)

○申込締切 6月20日(金)(定員70名)
 申込先 (〒565)吹田市山田丘2‐1  (06-877-5111)
      大阪大学工学部原子力工学科
          高橋亮人または山本淳治

 問合先  阪大・原子カ工学科    高橋亮人(内線5081)
         原子力工字科    宮崎慶次(〃 5095)
         電磁エネルギー専攻 西川雅弘(〃 4172)


(原子力学会誌 28巻 5号 掲載文を転記)