核融合炉夏期セミナー記録
1985年(第1回)
本会「核融合炉研究連絡会」主催 本会「核融合炉設計技術」・「核融合炉燃・材料開発」両研究専門委員会共催
第1回「核融合炉・夏のセミナー」のご案内
世界3大トカマク実験装置は現在稼働中であり、2年後には臨界プラズマ条件が達成される予定である。したがって核融合炉工学研究の今後の役割は、次期装置に向けて炉技術の飛躍的な進展を図ることにある。しかしながら、現時点の核融合炉はその整合性、信頼性、安全性、経済性の点で未だ検討すべき課題が多く残されている。このような工学的課題については、今後継続して検討して行くこと、また検討のための共通の場を設けることが肝要である。さらに、このような機会を利用して核融合炉若手研究者を養成して行くこともわれわれに課せられた重要な使命である。
本会「核融合炉研究連絡会」は以上のような現状認識を踏まえ、新しい情報と議論の場を提供するため『核融合炉・夏のセミナー』を開講することにした。これは「核融合炉研究連絡会」の活動の一環であり、今後毎年開講される予定である。関係各位におかれては、以上の趣旨をご理解の上、多数参加され、情報交換、新知識の獲得、懇親の実を挙げられることをお願い申し上げる次第である。
と き 昭和60年7月24日(水)〜26日(金) ところ 東京工業大学木崎湖舎宿研修所 長野原大町市大字平字南平14‐777‐1 (大糸線海の口下車徒歩10分) (02612-2-2756) ○プログラム〇 7月24日(水)現地受付 17:00 - 17:30 レセプション 18:00 - 21:00 7月25日(木) 開講の辞 ( 9:00− 9:10) 当連絡会運営委員長 (金材研)岡田雅年 (1)特別講演T 核融合炉開発の今後の動向と課題 ( 9:10−10:30) (名大)内田岱二郎 (2)第1壁工学の役割と問題点 (10:30−11:30) (東北大)諸住正太郎 (3)トリチウム工学の役割と問題点 (11:30−12:30) (東大)高橋洋一 昼食と懇談 (12:30−14:00) (4)米国における核融合炉技術の評価活動 (14:00−15:00) (原研)小幡行雄 コーヒーブレイク (15:00−15:30) (5)「核融合炉設計技術」研究専門委員会の成果 (15:30−16:00) (東大)秋山 守 (6)炉心構造物(第1壁、ダイバータ/リミタ)設計 (16:00−17:00) (東大)宮 健三 (7)ブランケット設計 (17:00−17:30) (原研)飯田浩正 懇親会 (18:00−21:00) 7月26日(金) (8)特別講演U 世界3大トカマク実験装置の現状と (09:00−10:30) 今後の動向 (原研)礒 康彦 (9)マグネット設計 (10:30−11:00) (電総研)大西利只 (10)トリチウム回収および供給系の設計 (11:30−12:00) (川重)鈴木達志 昼 食 (12:00−13:00) (11)電磁気設計(シェル構造体) (13:00−14:00) (MAPI)笠井雅夫 (12)「核融合炉燃・材料開発」研究専門委員会の成果(14:00−14:30) (東工大)河村和孝 (13)プラズマ壁相互作用(PWI)の最近の研究 (14:30−15:30) (TEXTOR) (原研)曽根和穂 コーヒーブレイク (15:30−16:00) (14)核融合炉材料の最近の研究 (16:00−17:00) (金材研)岡田雅年 (15)原研TPLの概要と研究計画 (17:00−18:00) (原研)成瀬雄ニ 閉講の辞 (18:00−18:10) 当連絡会運営副委員長 (東大)秋山 守 ○対 象 大学関係者、会社関係者、学生 ○参加費、等 参加費 一般10,000円、学生 2,500円 懇親会費 一般 3,000円、学生 1,500円 宿泊費(1泊2食付) 1,600円 ○申込方法 電話または葉書で下記宛へ。 ○申込締切 昭和60年7月10日(定員50名) ○申込先(〒319‐11)茨城県東海村白方白根2‐22(0292-82-1611) 東大工・付属原子力工学研究施設 宮 健三 または 浅井寧子 間合先 東工大・原子炉研 岡本眞實(03-726-1111,内3065) 東大 宮 健三(0292-82-1611; 03-812-2111,内7421)
(原子力学会誌 27巻 5号 掲載文を転記)