開催趣旨
Overview

第9回核融合エネルギー連合講演会
-地球を救うエネルギー 核融合の未来-
開催趣旨

拝 啓

 核融合連合講演会として親しまれてきた本講演会は、平成7年より核融合エネルギー連合講演会と名を改め、核融合エネルギーの研究開発に関する広範囲な議 論を展開し、研究開発における炉心プラズマや核融合炉工学、製造技術など関連 科学技術の総合化に向けた理解を深める場として、また核融合エネルギーの位置 づけや展望についての最新情報を社会に発信するなどの役割を果してきました。 この度、第9回核融合エネルギー連合講演会を(社)日本原子力学会と(社)プラズ マ・核融合学会とが、関連学協会の共催及び後援を得て、下記の要領で開催いた します。

  今日、世界的規模でのエネルギー消費増加に起因する地球温暖化に対処するために、クリーンエネルギーによる低炭素社会の実現が叫ばれており、エネルギー 供給に対する世界的な構造改革が求められております。また、我が国において は、東日本大震災よる原子力発電所の過酷事故を受けて深刻なエネルギー問題に 直面しており、これまで以上に安心安全なクリーンエネルギーの開発が期待されております。
恒久的でクリーンなエネルギーの実現は、資源に乏しい我が国のみならず、地球人類の悲願であり、我々核融合コミュニティは、核融合エネルギーの早期供給を使命とし、研究開発活動を強く推し進めています。国際協力による核燃焼プラ ズマの実証と炉工学技術の統合を目指すITERプロジェクトの推進と、平行して進められる幅広いアプローチ活動と付随した工学開発や、原型炉に向けたロードマップの提案とそれに続く概念設計、炉工学研究によりまして、世界的な連携の下でのエネルギー開発という今日的意義に答えるべく、着実にそのミッションを 推進しております。

  我々はこの「地球を救うエネルギー」である核融合エネルギー開発をさらに加速させるため、これらの研究開発に対する社会への説明を行い、その理解と信頼 を得る必要がありますが、本講演会は核融合エネルギーの研究開発に対する国民各位のご理解をより確かなものにする絶好の機会であると考えております。

  関係者一同、多数の皆様のご参加を得て、活気ある討論を展開したいと心から念じております。各位のご理解とご協力をここに衷心よりお願い申し上げます。

 敬 具

(社)日本原子力学会・核融合工学部会
部会長  堀 池  寛

 

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