支部講演会報告
1.概要
テーマ;原子力施設の廃止措置(東海発電所のケースを中心にして)
日時等;平成15年2月21日(金)
見学会 14:00〜15:00 タービンホール、中央制御室、燃料取替え制御室
講演会 15:20〜18:00 テラパーク 第二コミュニケーションホール
講 演;
(1)海外におけるデコミの状況 宮本 喜晟氏(ランディック)
各国の各種の廃止措置方式と特にコネチカットヤンキー炉及びトロージャン炉の廃止措置の具体例について説明
(2)日本の廃止措置の経験 柳原 敏 氏(原研)
JPDRを中心にJRTF(再処理特別研究棟)等の原研における各種の廃止措置の経験について説明
(3)東海発電所の廃止措置の計画 佐藤 忠道氏(原電)
安全貯蔵方式を採用、その手続き、保安規定改定、工事工程、廃棄物の処理処分計画及び関連研究開発について説明
(4)東海発電所の廃止措置の実施 武田 悟 氏(原電)
スキップ(使用済み燃料収納ラック)撤去直営工事結果及び今後のタービン建屋機器撤去直営工事計画などについて説明
参加者;見学会35名(二班に分けて実施)、講演会103名
世界的な状況調査を参考に、原研でJPDRを初めとして各種の先行実施した後、原電での商業炉の廃止措置につながっている一連の流れが判り興味深いものであった。特に、原電ではできるところは社員自ら直営で実施しており、その様子がビデオなどで紹介され印象的であった。
会場から、JPDRの廃棄物ボリューム、東海発電所の放射能インベントリ、線量率の測定、WAGRの先行経験の活用などについて活発な質問が出された。
なお、見学会は事前申し込み多数のため、10数名をお断りしたが、実際には10名程度の欠席が出たため結果的に35名の参加となった。一方、講演会は自由参加で当日記名していただいたが103名と予想を上回る参加を得た。但し、地域の一般の方の参加は10足らずであった。
2.反省
一般の方の参加が少なかった一因として学会主催と言う事で、敬遠された可能性が考えられる。今後、ポスターを親しみあるものにしたり、地域団体と共催するなどして地域の人にも気安く参加できるようなものとする工夫が必要。
以上